実践!地域を変える経営力
2010年11月03日
私はもともと、都市部の商業地区のマネジメント事業を中心に推進しています。都内や熊本、札幌、長崎、徳島、盛岡、名古屋など比較的大都市部が多いです。その他小規模でも面白い取り組みをしているまちづくり会社や商店街とは協業をすすめています。それらについては、以下のブログ「経営からの地域再生・都市再生」http://blog.revitalization.jp/ をご覧ください。
さて、そのような先進的な事業を推進する各地域のまちづくり会社や商店街が集まり、一般社団法人エリアイノベーションアライアンスという団体を発足し、来年年明けから本格始動する予定としています。そこでは、これまでの都市部だけでなく地方農村部との連携を推進し、新しい地域振興策にも取り組もうとしています。
地域活性化において重要なのは「流入増大」「循環促進」「流出抑制」の3原則です。
この3原則を徹底して行えば、地域に様々な資本が残り、活性化の正のスパイラルが始まります。逆に、これらに効果的なバランスで事業に取り組まないと、労多くしてなんとやら。成果が追いついてきません。
農村振興策においては「ものづくり」を通じて流入増大を狙っている例が多くあります。
しかし、その中の多くは出口作りを無視してしまっています。流入増大のために、外貨獲得策としてものづくりをし、その商品を消費地で販売しようとしているのに、消費地戦略があまりにも甘い。
結果として、2つのパターンに陥ります。
1つ目は、全く売れない。アンテナショップなどの補助金がついているときだけ販売拠点を独自に作れたり、イベントに出て行ったりするが、全く「流入増大」にはつながらずに終わる。最悪の場合には、設備投資償却や大量の在庫を抱えるはめになる。
2つ目は、売れるようになるが、薄利。消費地で売れるようになるが、百貨店などの既存流通でも強いチャネルに卸すために、粗利率の半分とかを持っていかれてしまって結局のところ儲からない。儲からないというのは「流入増大」につながらないので、結果としては活性化につながりにくい。
というものです。
こういったパターンから脱却するためには、製品開発段階から消費地と連携して「共同で開発していく」というスタイルを樹立し、商品化できた段階では既に「商売人は自らこれを売り場で売りたいと思う」「消費者はすぐに買いたいと思う」という状況に持ち込むことです。
いいものを作れば、消費者は買ってくれるというわけではない。これはよくいわれますが、私は消費者の前に「売り手」を無視した商品は全くだめだと思っています。売り場確保のためには売り手が売りたい、ゾクゾクするような商品をつくるのが効果的です。彼らは生産者の代弁者としてPOPや店頭でお客様におすすめしたりしてくれます。つまり、売り手もその気にさせるような商品にしていかないと、売れないと思っています。
商売人との連携、そしてその商売人が抱えるお客様との連携。これを商品開発段階から農村の生産者との間に作っていくことによって、どう変わっていくのか?? そのために今回は東京からの早稲田、品川といった消費地との連携、さらにプロダクトデザインにもデザインオフィス・minnaさんに参加いただく形で来春まで一気に進めていきます。
この課題にチャレンジする第一弾地域が、常陸太田市。さて、どのように進んでいくのか、何事もやってみなけりゃわかりません!! ということで、このプロジェクトの進捗をちょこちょこ報告していきます。
よろしくお願いいたします。
こんにちは。連載開始おめでとうございます。 ツタヤ時代に聞いた「商売人人価」を思い出しました。 商売をする上で大切なこと、 商(商品)、売(売り場)、人(店員)、人(お客様)、価(価格) うまくいかない、いかないと言う前にどこか漏れて いないかチェックしなおさないと。 これからのお話期待しております。
投稿者うまっち | 2010-11-06 00:53:00
>うまっちさん コメントありがとうございます!! これまでは生産者や商売人が「消費者の嗜好を予測して」商品を製造・販売してきたわけですが、私は商店街の中小零細商業と中小生産者が合同する時には「消費者の方とともに」商品を製造・販売する形に転換していくことのほうが効果的だと思っています。 生産地だけでなく、商店街にも新しい業態を作っていくため、多くの方とプロジェクトを進めますのでよろしくお願いいたします(^^)
投稿者木下 | 2010-11-06 09:13:58
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