地域おこし協力隊 隊員ブログ

ひまわりの里・北竜町(北海道)だより:天の恵み、誇れる大地、清らかな水でいのち(生命)を育む北竜町

首都圏から2010年に夫婦二人(54歳)で人口2,200名の北竜町に移住しました。「情報発信で地域おこし」を目指して活動中!

2012年02月10日

竜泉寺・寺垣信晃副住職のご講演(北竜町ひまわり大学・講座)

2012年2月10日(金)

2月9日(木)、今年で40年目の「北竜町ひまわり大学」が、北竜町公民館・大ホールで開催されました。

北竜町教育委員会主催の「北竜町ひまわり大学」は、65歳以上の町民の方々が参加していらっしゃる生涯学習活動です。5月の入学式からスタートし、3月の卒業式までの10ヶ月間を月1回の受講で学んでいきます。午前中は講演会、午後は各自のクラブ活動に自由に参加するプログラムです。


この日も雪深い中、30名を超える方々が集合し、熱心に学んでいらっしゃいました。
教育委員会・高橋淳さんの司会により、生徒代表の「起立!礼!」の号令からスタート。続いて、北竜町民憲章、そして北竜町ひまわり大学学則を皆さんで朗読。背筋がピンと伸び、気持ちがピリッと引き締まります。

 

    
左:司会の高橋淳さん(教育委員会) 右:ご講演「見えるもの見えないもの」

    
北竜町民憲章、ひまわり大学学則の朗読

 

2月の講座は、竜泉寺副住職・寺垣信晃様(46歳)の「見えるもの見えないもの」と題しての法話を戴きました。

竜泉寺は、北竜町西川地区に位置します。竜泉寺では、年に一度「髪織仏(けおりぶつ)の御開軸(ごかいじく)」という珍しい法要が営まれています。「髪織仏(けおりぶつ)」とは、髪の毛を使って織られた阿弥陀如来(あみだにょらい)像の掛け軸。寺垣住職の祖父・初代住職の時代である1928年(昭和3年)に、門徒や一般女性およそ300人の人々から髪を集め、京都の仏具専門店で作られたもの。長さ173cm、幅69cmの掛け軸は、髪の毛の他に絹糸や金糸で織り上げられているものだそうです。(北海道新聞 記事・2011年8月19日より引用)

寺垣副住職は、日本人の心には、目に見えない「道」の精神が存在していることを、いろいろな視点からお話してくださいました。

 


竜泉寺・寺垣信晃副住職

 

◆ 日本は祝日における「節目」を大切にする国

戦後、日本は目に見えるものに支配されてきたと思います。平成の時代に突入してからは、ひたすら世の中は、経済至上主義。テレビをつければあちこちで物販番組・・・「これを食べれば健康になれる。長生きできる」というように、身の回りにあるものに、囚われてきすぎているのではないでしょうか。

昔から日本人は、「節目」を大切にしてきました。

日本の祝祭日は、昭和23年の法令により、祭日がなくなり祝日のみになりました。元旦は、かつては四方節、建国記念日は紀元節、天皇誕生日は天長節、文化の日は明治節でした。人生の節目とは、その日を点として、お互いに感謝し合い、思いやりの心をもち、心新たにすることです。

◆ 日本は「道」の国

目に見えないものを求めていくのが「道」・・・茶道、書道、華道、剣道、武道、神道とあるように日本は「道」の国なのです。

日本は、他国とは違って民族が交わってこなかった国。日本で最初に即位した初代天皇・神武天皇の時代(紀元前660年)から現代、2012年までの2,672年もの間、民族が交わることなく国が成り立っています。
これは、他国にはない、縦の繋がりが成り立っているからこそ存続していることなのです。そこには、目に見えないものを守り続けるという日本国独自の心が存在している証です。


ここに私が存在するのは、私を産んでくれた父・母、そして祖父・祖母と祖先が繋がっているからです。10世代で親子1,024人の人々が繋がっています。先祖を大事にするのが日本です。何故なら、縦の線がはっきりしていて、途切れていないからです。他の国は、民族が途切れ、混じってしまう。しかし、日本にはそれがない。故に道ができたのです。

ご先祖さまが苦労して培ってきた日本人の「徳」といものを知らず知らずのうちに、「道」というお作法を通して日本人は受け継いできたのです。それはすべて心を形にしたもの、「相手を思いやる心、おかげ様の感謝の気持ち」という目に見えない心なのです。

目に見えるものの中には、目に見えないものの想いがたくさんつまっています。今の世は、この先祖がこれまで大切にしてきたもの「形・道」をこれからもずっと守り続けていくことが大切だと思います。

◆「道」の中ある「礼」と「作法」

「道」の中にある「礼」。武道では、勝っても負けても、最初と最後にお互い礼をします。この習慣は日本にしかないものであり、これが日本の文化であり作法なのです。そして道には、必ず「作法」があります。
そして、「作法」とは、目に見えない心を目に見える形に表したもの。「私は想っています」という心は、目に見えません。自分の身体を通して形に表わさないと気持ちは伝わりません。例えば、精一杯のおもてなしの心を形に表したものが、お茶の作法である「茶道」なのです。

 

     
熱くそしてユーモアを交えて語られる板垣信晃副住職

 

◆「人の道」は「仁」

日本は「仁」と「義」を大切にします。「仁」は優しさ。「義」は厳しさ。優しさと厳しさを知ることが「礼節」であり、だからこそ日本は「節」を大切にするのです。

◆ 武士道の基本となる五條の徳「仁・義・礼・智・信」

ここに生まれる五条の徳「仁・義・礼・智・信」・・・「仁」はふたり。自分にとって大切な人は、父母、祖父祖母、先祖代々。私はひとりでは生きていけません。必ず相手が必要です。
「自分が幸せなる時は相手も幸せ。相手が幸せになってこそ、自分も幸せになれる」こんな気持ちを仁といいます。
自分が接してほしいように相手にも接しましよう。

仁:優しさをもって相手を大切にする。
義:正しい精神をもって正しい行いをする。
礼:礼節をもって形と成す。
智:智慧をもって善悪を判断する。
信:自身を信じ、相手からも信頼される人間になる。

という五条の徳を説いた教えです。

◆「見えるもの見えないもの」の中に隠されたもうひとつの深い意味

最終的には、皆さん、目に見えないものになっていきます。昔の人々は、日々「死」を自覚しながら生活してきました。
生きていくことに意味があります。そして、「死ぬこと」にも同じように意味があります。浄土真宗では、死とは言わず、「往生」・・・この身体は終わっていくけれど、命そのものは終わらないのです。

見えるものにも見えないものにも、すべてに意味があり、その深い意味について、自分なりにしっかりと受け取り、じっくりと感じ取っていくことが人間に課せられた「道」であることを深く実感いたしました。

寺垣副住職様、素晴らしい、貴重な法話をありがとうございました。 合掌

 

 
日本人の「徳」について語られる寺垣信晃 副住職

 

幾千年も受け継がれていく、誇り高き大和魂

日本の「道」の中に育まれていく、五条の徳「仁・義・礼・智・信」に

大いなる尊敬と真心と感謝をこめて。。。

 

のぼる&いくこ    オリジナル記事はこちら

 

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地域おこし協力隊員(2010.7.01~)
寺内 昇 & 郁子 
sun01@hokuryu.info


投稿者 寺内昇&郁子 | コメント(0)
[カテゴリ]  文化・活動

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プロフィール

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北海道雨竜郡北竜町(うりゅうぐん ほくりゅうちょう)
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