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滋賀県犬上郡多賀町水谷 地域おこし協力隊ブログ

「養鶏」と「3Dプリンター」で地域おこし

2017年03月13日

3Dプリンターが養鶏業につながる?

 3Dプリンター開発の過程で、多くの知識を得ることができました。

 そのひとつがこれです。

 

 

上から、ArduinoのMega、Uno、Nanoになります。

 大きさがかなり違いますが、基本的には全て同じです。

 とてもシンプルで小さなコンピュータです。

 3DプリンターもこのArduinoで制御しています。

 似たようなものは昔からありましたが、このArduinoにはとても素晴らしい特徴があります。

 それはUSBが付いていることです。

 さらにブートローダーというプログラムがあらかじめ組み込まれていること。

 そしてIDEという統合開発環境や、様々なライブラリも無償で提供されているところです。

 これにより、USBケーブルでPCにつなぐだけで、Arduinoにいろんな仕事をさせることができます。

 昔はその開発環境を整えるだけで大変でした。

 シンプルすぎる小さなコンピュータは、人には優しくありませんでした。

 高校生の頃からマイクロコンピュータ、いわゆるマイコンを使いこなしてみたいと、何度も本を買い漁ったり、日本橋(大阪の電気街)に通ったりしました。

 でも、スタート地点に立つだけでお腹いっぱい。

 とりあえず、マイコンの世界に足を踏み入れた人が必ず通る「Lチカ」をArduinoでやってみます。

 まずは、これ。

 

 LED(発光ダイオード)です。

 電気を流すと光ります。

 というわけで、まずはArduinoにLEDをつないで、 IDEで10行ほどのプログラム(スケッチ)を書いて、Arduinoに書き込みます。

 

 すると・・・

 

 LEDがチカチカと点滅するようになりました。

 略して「Lチカ」です。

 昔はたったこれだけのことすら大変な作業でした。

 インターネットもなく、得られる情報は数冊の書籍や雑誌だけ。

 「Lチカ」させるのに何ヶ月も時間を費やし、何度も読み返した本は真っ二つにちぎれてしまうほどでした。

 ただ、LEDを光らせるだけなら「で?」という話です。

 というわけで次。

 これは温度、湿度センサーです。

 

 Arduinoにつないで・・・

 

 先ほどよりほんの少しだけ長いスケッチを書くと・・・

 

 ざっくりですが、湿度と気温を取得できるようになりました。

 

 ライブラリを使えば、センサーから湿度と温度を取得するために必要な初期化や通信制御のスケッチを一から書く必要はありません。

 さらに次。

 ステッピングモータです。

 

 これも、たったこれだけのスケッチで・・・

 

 回転します。(写真では分かりませんが)

 

 ステッピングモータは3Dプリンターでも使われています。

 普通のモータとは違って、100分の1ミリ単位での精度で制御することができます。

 そしてこれはRTC(リアルタイムクロックモジュール)です。

 

 簡単に正確な時刻を得られることができます。

 これはリレーモジュール。

 

 Arduinoは数本の電池で動きますが、リレーを使うと100v電源のオンオフ制御ができます。

 換気扇を動かしたり、止めたりなんてこともできるようになります。

 そしてこれは赤外線LED。

 

 最初のLEDと基本同じですが、赤外線は人には見えません。

 が、これもArduinoで人には分からないくらいのスピードでチカチカ(大雑把な説明だな・・・)してやれば、赤外線リモコンになります。

 というわけで、リモコンで動く電化製品はArduinoで制御できるようになります。

 他にも、ありとあらゆるモジュールがあり、それがワンコイン、500円ではなく100円前後で手に入ります。

 ほんと良い世の中になりました。

 というわけで、長くなりましたがタイトルどおり、3Dプリンターが養鶏業につながります。

 Arduinoを使えば、鶏舎内の湿度、温度を記録したり、決められた時刻に餌やりを行ったりできます。

 卵をベルトコンベアで回収し、ひび割れや異常がないか確認して、パッケージする。

 なんてことも自動で可能です。

 現代の養鶏業は、ニワトリ自体も機械の一部であるようにオリに押し込められ、まるで自動車工場のようだ、と言われたりもします。

 それは否定しません。

 でも、いくら自動化したとしても、ニワトリ自体を地面の上でのびのびと飼育することもできると思ってます。

 どちらかというと、養鶏業を営んでいる人自体が機械の一部のようになっていることが気がかりです。

 ISOだなんだと、冬のうがいや手洗いのように、本当に必要なの?と思うような衛生管理。

 餌は飼料会社、ヒヨコは孵卵場、そして鶏舎は何千万もの借金をして設備投資。

 「餅は餅屋」とことわざにはありますが、いろんなところを業者任せにするのはどうなんだろう?と思います。

 業者任せでコストアップ → 効率は上がるが利益率が下がる → ニワトリを増やす(増やせる) → 大量生産される卵を捌かないといけなくなる → 安く買い叩かれる

 という悪循環を繰り返している気がします。

 スーパーの卵って1個25円前後が妥当な気がしてます。

 消費者としては嬉しいけれど、1個20円以下で売られている卵を見ると、いろんな意味で大丈夫なのか?って思います。

 そんな養鶏業は自分にとって、なんの楽しみもありません。

  

協力隊の3年間、お米づくりを体験させていただきました。

 おそらく今年もお米づくりをすると思います。

 でも、お米づくりを生業にする予定はありません。

 なぜなのか?答えは簡単、楽しくないから。

 化学肥料を撒き、苗を買ってきて、機械で植える。

 除草剤を撒いて、農協の言われるままに追肥(これも化学肥料)を行い、機械で刈り取り、機械で乾燥させる。

 言っておきますが、化学肥料も農協も機械も否定するつもりはありません。

 むしろ、有機無農薬栽培とか言っている輩のほうが嫌いです。

 そんなやつに限って、(炭焼きの過程で得られる)木酢液を平気で畑に撒くくせに、(サトウキビから作られる)味の素は食べない、とか言ってる気がします。

 機械化して効率を上げるのは賛成ですが、機械代の元をとるのに仕事に追われるのは嫌だし、そもそもそこまで金をかけるつもりもない。

 品種の選定から、育苗もやってみたいし、最初は教わりながらであっても、どれだけの違いがあるもわからないが、疎植栽培や天日干しもやってみたい。

 ただ、それができるのか?やる価値があるのか?となると・・・という話です。

 そもそも誰かの言いなりで働くなら、リーマンのままでいてるし。

 話はそれましたが、1年半ほどニワトリを飼育して感じたのは、「ぶっちゃけ、スーパーの卵とどれだけ味が違うのか?」と言われると「自分の舌では分からない」というのが正直なところです。

 でも、小屋で餌やりしていると肩や背中に飛び乗ってくるニワトリたちが産み落とした、まだほんのり温かい卵を手に取ったとき「これなら売れる」というか「自分も毎日この卵を食べたい」と感じました。

 っていうか「食べてる」し、「売れる」というか「食べてほしい」かな?

「コッコッコッコー」と奥に見える階段を上がって産卵箱に入り、しばらくすると目の前で卵を産み落とし、まるで産んだぞ~と自慢げに「コケーッコッコ!」と鳴いている姿をみると、よくやった!と褒めたくなります。

 商売って効率とか利益率とかも大切ですけど、そういうところも大切な気がします。

 長くなりましたが、3Dプリンターが養鶏業につながったという話でした。

投稿者 山下 | コメント(0)
[カテゴリ] 日々のくらし 3Dプリンター OS計画

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