


僕自身は東京生まれの東京育ちです。編集部の他のスタッフもみな、新潟に縁もゆかりもありませんでした。そんな我々が「住環境をどのポジションに置くのか」ということは、移転にあたっての非常に重要なポイントでした。結果的に僕らが最初に選んだのは、都会過ぎず、田舎過ぎないエリアにある集合住宅です。具体的には市街地のアパートや越後湯沢近辺のマンションでした。
というのも、いきなり都会から「田舎の古民家に移住する」といった方法は、かなりリスキーな選択肢だと思ったからです。いわゆる田舎の集落によそ者が入って生活していくのは現実的にかなり難しいのではないかと思っていたのです。その集落に住む方々の昔からの暮らし方があるわけですから、新しい情報を発信する我々のようなメディアがいきなりそこでうまく溶け込むのはハードルが高いだろうと。実際に移住してみないと、なかなかわからない事もありますからね。
ただ、ここに来て3年近くが経ちましたので、ゆっくりと、この地域にも慣れ、地元の皆さんとの交流も生まれてきた。次の移転先が実は決まっているのですが、今度は蛍が見れるような集落のど真ん中です(笑)。

南魚沼市は「魚沼産コシヒカリ」で全国に名の知られたお米の名産地です。もともと僕らはお米について「ちゃんと勉強してみたい」という思いがあったので、現在、小規模ですが、実際に田んぼをお借りして稲作に挑戦しています。田んぼの名前は「自遊田」。実験的にさまざまな農法を試みています。
実際に農産物の生産地に身を置いてみて、初めて見えてきたことが、たくさんあります。たとえば、耕作放棄地の問題。最近、「耕作放棄地に新規就農を促せば、日本の食料自給率は回復する」という話がメディアで頻繁に登場しています。しかし、そもそも耕作放棄地は耕作しても収益があがらないからそうなってしまったという現実があるわけで、市民農園としても借り手がないし、作ったところで農作物にブランド力がなく、出荷してもお金にならないという部分もあるかと思います。そういった厳しい現実を顧みずに、耕作放棄地減=食糧自給率UPという単純な方程式は成り立たないような気がしています。
日本の農業の抱える問題には、現実には複雑な状況が絡み合っているわけで、もっと総合的に考えていかなくてはいけないと、自分自身もメディアの片隅を担う人間として強く感じています。
田圃に立つ、『自遊田』の看板。取れたお米は、社員で分けて食べるほか、来社されたお客様にふるまわれるそうです。
作業を終えて、集合写真。JOIN編集長の須賀も一緒に作業をさせて頂き、気持ちの良い汗をかかせて頂いた(左)。
このあと、温泉のプロ岩佐社長に地元とっておきの公衆温泉に連れてって頂き、最高の一日となりました。

Q.南魚沼に移住されて、周りの反応は?ご自分では何が変わったと思われますか?
もともと会社の創業メンバーのひとりだった私は、思えばずっと働き詰めの日々を送ってきました。会社の近くにひとり暮らしの部屋を借りてハードに働いていたため、東京生活の最後の方は身体を完全に壊してました。地下鉄の階段を休み休みでないと上れないくらいの、ひどい状態だったんです。
こちらに来てまず感じたのは、とにかく空気が違うということ。東京のようなよどんだ空気ではなく、本当にきれいでからっとした空気。そして、お水が美味しい上にごはんが美味しい。住んでいるところは、温泉がついているリゾートマンションなので、毎日温泉に入ってお肌もすべすべ(笑)。みるみるうちに元気になりました。
とはいえ、私にとって、ここはまだ旅の途中。もしかしたら数年後には軽井沢にいるかもしれないし、素敵なダーリンとどこかに行くかもしれません(笑)。そんな風にフットワーク軽く、これからもやっていけたらいいなと思っています。
次のページでは、移住をして芽生えた、自遊人これからの展望についてお聞きしました。
新潟県情報(JOIN内)
にいがた暮らしをお考えの方に、ワンストップ窓口を設置しています。
http://www.iju-join.jp/prefectures/niigata/
新潟県地域政策課ホームページ
新潟県への定住(UJIターン)を考える方に県及び市町村の定住施策や就職・住宅など定住に関する各種相談窓口を紹介しています。
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新潟県の総合情報は県庁のホームページへ
http://www.pref.niigata.lg.jp/
新潟WORKNAVI
新潟で働くあなたを応援する就職情報ナビゲーション
http://www.worknavi.niigata-roudoukyoku.go.jp/
雑誌『自遊人』ホームページ
最新号のご紹介、全国の本当に美味しい本物だけを集めた食材販売も
http://www.jiyujin.co.jp/
【第36回】小さな町に生まれた一軒のレストラン。地域住民・移住者同士の『連携』と可能性
【第35回】心の中にあるそれぞれの“ふるさと”を見つけに行く JOIN移住・交流イベント2011
【第34回】街と街、人と人とを繋げる被災地との交流。宮城県南三陸町から長崎県松浦市へ。
【第33回】地域の助けで、空き家が生まれ変わる、築120年の古民家レストラン
【第32回】音楽の力で人と人をつなぐ 廃校を活用したサマースクールで地域活性化
【第31回】蛍やトンボが飛び交う、環境モデル都市へと再生をとげた水俣市
【第30回】地域との交流を大切にしてこそ実現する“充実の田舎暮らし”
【第29回】地域の一員となって暮らし、働いていく。 地域おこし協力隊
【第28回】空き家を改装し、温もり溢れる古民家カフェに 集う仲間と一緒に、地域を盛り上げていく
【第27回】移住者が集まる人気の町、北海道上士幌町 自分にあった田舎暮らしの始め方
【第26回】自治体の田舎暮らしサポート事業を活用 未経験から農家へ 自分らしい暮らし方を求めて
【第25回】農業改革に挑む20代の挑戦! 産地から“美味しい”を届けたい!
【第24回】田舎暮らしの“先輩たち”JOINブロガーに聞く「田舎暮らしの本当のとこ」アンケート特集
【第23回】十人十色の憧れのかたち “にいがた暮らし”の移住者受け入れ事情
【第22回】社会をよくする地方起業スタイルの実践をめざす
【第21回】はじめの一歩、現地見学会へ~長野県原村、一泊二日の「田舎暮らし現地見学会」~
【第20回】田舎暮らしの住まいを知る!失敗しない田舎物件の探し方
【第19回】編集部の選りすぐり!
【第18回】瀬戸内海・直島のアートをめぐる冒険~お年寄りが誇りを持つ、地域活性化のカギを探る~
【第17回】都会で採れたて野菜!月に一度の野菜市場
【第16回】夢を追いかけた移住物語
【第15回】旅で伝える“地域の魅力”
【第14回】憧れの地で生きる“海のそばの暮らし”とは
【第13回】「食」を通して生まれる「つながり」 全国各地の食材を東京でめぐる観光食材レストラン
【第12回】自治体紹介による信頼“空き家バンク”制度とは
【第11回】移住者への温かい眼差し 世界標準の観光地を目指して
【第10回】大自然の美しさと厳しさ 道東の地、弟子屈
【第9回】「田舎暮らし2.0」時代とは?「半農半X」という生き方
【第8回】夢を叶える移住生活 自然のリズムと共に生きる。
【第7回】千葉県いすみ市・勝浦市・鴨川市文化や自然から名物店まで 探偵気分で巡る旅
【第6回】WEB制作から農業へ 大自然に包まれた暮らしの魅力を学ぶ2日間
【第5回】水の郷-長野県松本市 歴史・風土・人に出会う旅
【第4回】故郷へUターン!農業への挑戦と田舎暮らしライフスタイル
【第3回】精進湖の新たな挑戦「The
shouji」古民家で古き良き大正・昭和を再現
【第2回】編集部みんなで移住!東京から南魚沼へ
【第1回】編集部みんなで移住!東京から南魚沼へ
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