



昼食が済んだら、午後の作業がスタートです。午前中に、芋茎を切り落とした種芋をトラック積んでいきます。里芋の実を落とさないように、根っこについた土を慎重に取り除いていきます。
畑の土は“黒ボク”と呼ばれる火山性土壌で、里芋の栽培に適しています。この黒ボクは粘性が強いため、油断しているとポロリっと里芋の実が取れてしまいます。さらに、種芋は重量感があり運ぶのにも力が要ります。
土を落として運ぶ。単純な作業ですが、量をこなすと腕や腰に響いてきます。そんな僕たちを見て松原さんが、「あんまりがんばりすぎると持たないよ。」と優しい声をかけてくれました。

トラックに積んだ種芋を庭先へ運び終わったところで、うれしいおやつの時間に。青空の下、テーブル代わりの収穫箱を囲い、温かい紅茶と、お菓子をいただきました。
「これ、うちで採れたイチゴで作ったんだよ。」と、おばあさんがふるまってくれたのは、なんと松原家特性の手作りイチゴジャム。大野では各家庭でジャム作りをする習慣があるんだそうです。松原家のジャムは、イチゴ本来の甘みが生きた絶品でした。
松原さんや、おばあさんたちと談笑しながら楽しい時間を過ごすことができました。自然の中で食べるおやつは、また格別です。

いよいよ最後の工程に突入。種芋を保存する作業の開始です。
まずは、松原さん家の庭先へ運んだ種芋を山積みにしていきます。バケツリレーの様にみんなで種芋を手渡し、松原さんが積んでいきます。
2m程の高さまで積みあがったら、今度は、藁を被せていきます。さらに添え木とロープでしっかり固定すれば完成です。
これは、水分の多い里芋が冬の間に凍りつかないようにするための伝統的な保存法なのだそうです。チームワークを発揮し、日が暮れる前に作業を終わらせることができました。
保存作業が完了したので、本日の農業体験は終了です。

ゲストハウスに戻り、夕食の支度をしていると、坂本さん、松原さん、松原さんのご友人の方が遊びに来てくれました。みんなで鍋を囲み、楽しい時間を過ごします。
「最近は意欲の高い方も多いんです。僕らにとってもいい刺激になっている。どうせ体験してもらうなら、農業の楽しい面も、しんどい面もすべて体験していってほしい。」少しお酒の入った松原さんは、農業体験への思いを語ってくれました。そうした思いにこたえるように、「僕も、もっとたくさんの方に、農業を体験してもらいたいんです。もっと広く農業体験を知ってもらえるように、企業との連携なども模索しています」と坂本さん。
福井の美味しい食べ物をいただきながら今日の作業のことや、農業のこれからなど、熱く語り合いました。
JOIN編集部 藤野
農業ブームなどで、脚光を浴びている農業だけど見えない大変さも多いようです。それでも、農作業に本気で取り組み、農業事情にも明るく、青年団でも、積極的な活動を行っている松原さんの姿は魅力的でした。
さまざまな人たちと交流させていただき、貴重な体験をさせていただくことがきました。福井は、気温は寒かったけれど、人の心は温かい地でした。
JOIN編集部 阿部
今回の農業体験で、土に触れるという農作業の醍醐味を味わうとともに、体験しなければ知ることのない仕込みの作業の大変さ、大切さを学ぶことができました。体は疲れていましたが、とても大きな達成感がありました。
普段気にも留めず口に運んでいる食べ物が、実はこういったたくさんの人の労力と気持ちの結晶なのだということを身に染みて感じる経験となりました。




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