2009年11月29日
この地の言葉: ~らせる (+鮭の遡上)

ご近所に3匹の仔猫が現れました。
そのお宅では飼えないので飼える人を探しつつ時々餌をやっておられたようです。「鮭を食べらしたら、急に大きくなった。」と言っておられました。
食べらせる は 食べさせる の意です。
私達のキャンプ場は久慈川中流域にあります。
この川には鮭が遡上して来るのです。
2年前にここで孵った鮭なのでしょうか、何匹もの大きな鮭が群れて産卵のバトルを繰り広げます。
この川で育って海に出た鮭が再び川に戻り次世代に命を繋ぎその一生を終えるのです。
子猫が食べたのはこの川の鮭のことなのかどうか聞きそびれてしまいましたが, あんな大きな鮭を食べたら、大きくもなることでしょう。
(でも、どうやって食べらせたのか? 丸のまま? 切って? 焼いて? 生で?)
水際に横たわった大業をなし得たばかりの鮭は大概目が無くなっています。
カラスやトビも“コラーゲン”を珍重するようです。
しばらくするとお腹が食べられます。 やはりトビ、カラスが栄養豊富な内臓をいただくのでしょう。
皮が硬いのか肉は中々食べられません。
干物のようになった鮭が川原の石の間や階段状の堤防の途中に転がっていることがあります。
タヌキか野良猫か?一体何者が運んでいるのか?!?
水中に横たわった鮭の周りには小魚が寄り集まって、その小魚をサギ等が捕まえています。
水中沈んでいる鮭もきっと蟹や大きな魚が食べているに違いありません。
その周囲に集まる雑魚をカワウがもぐって捕っているのでしょう。
河岸や中洲にダイサギ、アオサギ、カワウが3、40羽も並んでいることがあります。
開高健の小説にアラスカの鮭の遡上する川でヤマメを釣ったら、お腹にイクラがぎっしり入っていたとありました。
ここで産み落とされた卵もその何分の一が孵り、無事に育った稚魚の何分の一が海に出ることが出来るのだろうかと考えます。
でも、春、水の温んだ川に鮭の稚魚らしい小魚の大きな群れが泳いでいますし、秋には80cmほどの大きさの鮭がどんどん遡上して来るのです。
鮭の遡上と産卵を見ても、生き物の生と死は地球的規模で繋がっているのに気付きます。そして人も又、それら生物の中の一員なんだとつくづく思います。
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