移住・交流ブログ

南信州・いいとこ取りの田舎暮らし

田舎暮らしは男のロマン?女の不満?

2012年02月12日

【風前の灯】

私が当地へ引っ越してきたのは8年前。
当時、天竜川東岸の山里にはJA南信州の「生活店舗」が3店舗あった。
龍江店・尾林店・千代店がそれ。

ところが数年前に「採算がとれない」と言う事で一気に3店舗ともが閉店となってしまった。

尾林店はそのまま廃業となり、土地と建物を集落の有志が出資して買い取ったそうだ。
今ではその跡地を利用して日曜日の午前中だけ開く地元の産直市場となっている。


※日曜午前中に小規模の産直市場を開いている旧尾林店

龍江店と千代店はJAの店舗をそのまま借りた一般人が営業を続けたのだが、
所詮は「不採算店舗」の後・・・なかなかうまく行かずにまずは龍江店が閉店。

一店残った千代店はその後もがんばって営業を続けたのだが、
やはり採算は取れなかったようで、ついに2月末で店じまいをするそうだ。


※2月末で閉店の千代店

「採算が取れない」とJAのような大資本が手を引いた後を引き継ぐと言う心意気に、
私はひそかに応援していたのだが、やはりだめだったようだ。

これで、ついにJA系の生活店舗はゼロとなってしまう。

このJAの店舗は「生活店舗」と名づけられていただけに、
色々なジャンルの商品を取り扱っていて、
文字通り、地元の人たちの生活を支えていた。

いうなれば、営業時間こそ短いが「田舎のコンビニエンスストア」だったのだ。

ところで、
我が家の奥方殿などはこの「生活店舗」で買い物をする事は全く無かった。
その理由を聞いて見たら
 1.品揃えが少ない(選択肢の幅が狭い)
 2.価格が高い(競合が無い)
 3.鮮度が悪い
と言うことだそうだ・・・なるほど・・・頷ける。

「1.」はこれはもう仕方が無い。
小さな商圏で大型スーパー並の品揃えなど望むべくも無いからだ。
「2.」も、スケールメリットを生かせないので価格はどうしても高くなる。
そして「1.」と同様、「3.」についても、
大資本並の鮮度管理などしていたらとても採算に合わないので、
消費期限ぎりぎりまで店頭に並べる事になり、
大型スーパーの新鮮な商品が当たり前と思っている奥方殿には我慢できないのだろう。

勿論、このような理由で、
奥方殿だけではなくクルマで移動できる人たちのほとんどが飯田市内の大型SCで買い物をしている。
あるいは、クルマで15分ほどのJA直営の大型スーパーへ行く。

それではこの「生活店舗」を利用している人はどんな人かと言うと、
 1.クルマで移動できない人
 2.大型スーパーでの買い物になじめない人
 3.急に足りなくなったものだけを買い求める人
あたりではないかと想像する。

「1.」は当然ながらお年寄りである。
我が家の近くからも1Km以上の道のりを歩いてこの「生活店舗」へ買い物に行く人がいる。
そして「「2.」もほとんどがお年寄りだろうと想像する。
年をとるほどなじみの無いところへは行きにくいし、
あまりに広すぎる店舗では歩くのも大変だし、どこに何があるのかも分からない。
誰でもがきれいで広い店舗を気に入るとは限らないのだ。
それに、わざわざ普段着から着替えて出かけるのも億劫だしね。

「3.」は我が家でも時々ある。
「アッ・・・コンソメが無い」とか、
「朝のパンが足りない」とか・・・。
そんな時は高いのを承知で私がそれだけをピンポイントで買いに行く。

こう考えていくと、
「生活店舗」は移動手段を持たないお年寄りのための生活インフラの一部だったことが判る。
そして、そんな店舗が無くなってしまうと言うことは、
今までこの店舗で用を足していた人たちが、直ちに困ってしまうと言うことだ。

幸いにも、千代店の近くには昔からの食料品店が1軒あるので、
とりあえずは何とかなるのかも知れないが、
そこは食料品店なので生活雑貨などは無いし、
経営者も高齢なのでいつまで営業が続くのかも判らない。
そして・・・「この店の辞書に鮮度などと言う文字は無い」・・・状態なので・・・、
野菜・魚・肉などの生鮮食料品は・・・ね?。

昨日の夕方の事、偶然「休業店舗の無い商店街」と言うテレビ番組を見た。
ちょうど千代店の経営者の人と話をした後だったので、
大変興味深く、また、参考にもなった。
「なぁるほど・・・そうすればいいのか!」と「目からウロコが落ちた」思いだったが、
これを直接当地に当てはめて考えて見ると・・・、
「う~ん、自治組織で実行するには誰かが反対しそうだな~」
と想像できる。

この手法を取り入れるには民間しかないかもね。
それもかなり強引に推し進めてとりあえず成功させ、
あとから自治組織が付いてくるような順番で無いと実現はできそうに無い。

それに、色々な規制でがちがちの日本の事、
どれか一部がそんな規制に引っかかってしまうかも知れない。

この規制に関しては「よこね」さんに聞いて見たいと思っている。

そして、やる気のありそうな人にジャブ程度で当たってみようとも思っているが、
「利益の無い事業は継続が困難」なので、
どこで事務経費などを捻出するかが問題だな?。

でも、大きな投資は不要だし、誰かが損をするような事も無い仕組みなので、
ソロっと試走をしてみる価値はありそうだ。

ここでうまく行けばこの仕組みは全国の同様な地域で使えるぞ。

エッ・・・どうするのかって・・・?、
具体的になったらここに書くからお楽しみにね?。
その前に法律や条令などを確認しないと・・・。
規制があるようなら「特区」申請だって必要になるし。

何か始めようと思っても、
それが明らかに誰かの役に立つことでも、
既得権や規制でがんじがらめにされている日本ではなかなか難しい。
その上、「みんなで協力して何かをする」のが苦手な当地ではなおさらだ。

でも・・・これ・・・いいとおもうんだけどな~!。

投稿者 【田舎の弟子】 | コメント(0)

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長野県飯田市千代
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5年
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移住を考えている方へ一言:
田舎暮らしはそれほど甘くは無いですよ

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