
2007年12月12日
今年の漢字に「偽」が選ばれました。多くの偽装・隠蔽が明るみにでた年を象徴しています。
事に食については、自分が仕事としても携わっている分野だけに、情けなく思うことが多かったです。『食は命です』と弘前で“森のイスキア”をされている佐藤初女さんから聞いたとき、これほど的を射た言葉はないと感動しました。
けれど今の日本の現実は、『食はお金』で、多くの偽装事件もお金を儲けるための食・お金を出せばどんな食べ物も手に入る、という売る側・買う側が共に拝金主義の上になりたつ関係だったが故の現象だったのではないでしょうか。テレビで高級な食材を食べていそうな芸能人が、結局は高価なものと安価なものの区別がつかないなどをみると、美味しいから高額を払うのではなく、高額だから美味しく感じているかと思えてしまいます。お金だけでは、信用も安心も買えないことを一連の事件は示しています。
もちろん、誠意を持って適正に生産・販売するという売る側の姿勢は本来大前提ですが、自分の食(命)ぐらい、自分で安全を確認できる人間関係を食に関る全ての人が築くことが、不正を防ぎ、安全・安心な食を手に入れる唯一の方法ではなかと思えてなりません。