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移住・交流ブログ

漁師達の奮戦記

2008年04月23日

「とうとうなれた、53歳の新米漁師」

漁師になるには、受け入れてもらえる漁協を探さなければなりません。
県庁の水産担当部署や県漁連などに受け入れ漁協の紹介を頼んでみましたが良い返事は返って来ませんでした。
いくら漁業が後継者不足の実態であっても、五十を過ぎたもの好きを受け入れてくれる奇特なところはなかなかありません。仮に受け入れ漁協があっても、弟子入りさせて貰い指導してくれる先輩漁師にめぐり合えるのか・・・大きな課題です。

難しい状況の中、突破口が見つかりました。妻の妹の知人で「島根県境の須佐と云う漁師町に知人がいるのでこの人に頼んでみよう」と云うことになりました。
早速、妻の妹とその知人の方、私の三人で須佐に行き、くだんの知人の方にお会いしました。
その方は手回し良く友人の漁師の方に同席頂く段取りをとってもらっていました。「良かった。これは話が早い!」と思ったのですが、話を始めるとどうも私が期待した状況ではないような空気でした。「漁師は厳しいよ。」。「釣りが好きならレジャーとしてたまに須佐に来なさい。」。「まァ、考え直したほうがいいよ。」・・・云々。
(後で聞いた話ですが、須佐の知人の方は私に厳しい漁師になることを思い止まらせるために友人の漁師に同席してもらったそうです。五十過ぎのサラリーマンがいきなり漁師になる。
自分では思いませんが、世間的な目線で見るとこの落差があまりにも大きく無謀でさえあり、よって私の本気さがなかなか理解されないという経緯もありました。しかし、その後お二人が私の須佐での漁師生活を公私ともに支えていただく“後見人”としてお付き合いをさせていただくことになろうとは、この時は想像も出来ませんでした。)
そんなことがありましたが妻の妹とその知人の方も熱心に訴えてくれ三人の熱意が通りました。
「分かりました。では漁協に話をしましょう。」。これがきっかけとなり、漁師の道が現実のものになってきました。

調べてみると、須佐漁港はイカ漁が盛んで大半の漁師はイカ漁で生計を立てているとのことでした。
「新米の漁師でもイカ漁であれば何とかやっていけるでしょうか?」。「簡単ではありませんが、一本釣(腕一本でやる漁の方法)で魚をとることより可能性はあると思います」。
・・・素人がいきなりイカとり漁師を始めて食べていけるのかを確かめるために県の水産事務所を訪ねたときのやり取りです。イカはいままで様々な釣りをやってきた私にとって好きな釣りの一つでした。

後日須佐の漁師の方から連絡をいただき「奥さんと共に何時何日、須佐の漁協に来てください。」・・・いよいよ“採用面接”だ! 漁師になれるのかどうかの正念場。面談の出席者はくだんの漁師の方の他、漁協幹部の方々。
約45分の面談後半では「よかったら私の船に乗りませんか?」と云ってくれた漁師さんがいました。この方は私と同い年でこの道何十年の大先輩漁師です。結局この方に師匠になってもらうことになりました。
こうして多少の曲折はありましたが、念願叶い漁師の第一歩を踏み出すことができました。

投稿者 みことくん | コメント(0)

[カテゴリ] Iターンまでの道のり

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山口県萩市須佐
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