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移住こだわりスタイル

おいしいいちごを作るために立ち上がった若武者

ツヤツヤと輝く「土の香のいちご」は、濃厚な甘さと酸味のバランスが絶妙

農業の既成概念にとらわれることなく、新たな可能性を模索し続ける若武者がいる。そのひとりが、茨城県でいちご農家を営む八木岡岳暁さんだ。

那珂川の肥沃な土地の恵みを存分に受けた、宝石のようにつややかで、深い甘みを持つ「土の香(とのか)のいちご」。父親の代から作っているという、そのいちごに魅せられ、今年の3月に就農した八木岡さん。 会社員としての安定した生活にピリオドを打ち、なぜ就農(農家に就業すること)しようと思ったのか?
その理由と農業に対する熱い夢について、じっくり語ってもらった。

農業を職業としようとする思いは全くなかった

2~3年ほど前までは、農業を職業としようという思いは全くなかった

大学を出てから、最初に勤めたのがプログラマー会社でした。その次は、卸売小売業をやっている会社です。人数が少なかったので、ECサイトの運営とか、外回りの営業とか、なんでもやりましたね。それは、何をやるにしても、必要になる技術だなと思ってたので、ある程度取得するまでは続けようと思っていましたね。

2~3年ほど前までは、農業を職業としようとする思いは全くなくて、むしろ絶対やりたくないと。辛いし、厳しいし、生活は不安定だし。親父がいちご農家で、そういうのをずっと見てきたんで、自分の家族を苦しめるわけにはいかないし、嫌だなと思ってて。

農業を職業にした最大の原因は、親父のいちごの味

父・裕一さんの技術が、「土の香のいちご」のおいしさを作りだしている

そこで農業をやろうと思ったきっかけというのは、親父のいちごの味に対する評価をちらほら聞くようになったんです。

それまでは、当たり前のように親父のいちごを食べてたから、どれだけすごいのかよくわからなかったんです。けれど、スーパーで売られているものと比較したら、やっぱり違いが相当あるんですね。これだけの良いものを作っているのであれば、販路(販売ルート)を自分で開拓したりとか、商品開発したりとか、いくらでも収益をあげる方法があるんじゃないかなと思ったんですね。

そこで、僕の中で初めて、農業の可能性がちょっと出てきて。そこから文献を調べたり、仲間の話を聞いたりしていたら、まだやるべきことはあるとわかって。そうすれば、僕が思ってたような農業とは、違う農業をできるんじゃないかなと思って、就農を決意したんです。就農した最大の原因は親父のいちごの味ですからね。

子どもには、農業から大事なものを掴んでほしい

「土の香のいちご」のおいしさの最大の要因は、いちごに対する情熱と、家族の笑顔

嫁さんの祖父母が、福島県会津で農業をやってたんですね。だから、嫁さんは、農業は無経験じゃなかったんです。小さい頃も、ある程度は手伝っていたし。だから農業をやることに関しては、無経験じゃなかったんですよね。ある程度は、小さい頃も手伝っていたし。だから、就農することに抵抗はなかったんですよ。それはラッキーだったかな(笑)。

就農して、子どもが生き生きとしているというのは感じます。泥んこになって遊んでる姿を見てると、本当に頼もしいというか、安心感があります。子どもたちは、僕が畑に出てる時に遊んでても構わないですし。子どもに仕事を見せてあげられるのは、やりがいあります。

この中から何かしら大事なものを掴んでほしいというのは、本当に感じるんです。そういう意味でも、すごくやりがいがあります。親としての責任をすごく感じています。

農業の可能性を開拓していきたい

先祖代々受け継がれる土地

自分の技術で、先祖代々受け継がれているこの土地を活かしていきたいというのが、夢としてあったんです。長男なので、僕が農業を継がなかったら、この土地とか、先祖さまから頂いた技術とか、施設とかどうなるんだろうと、胸に引っかかっていたんですよ。

でも、そういうのを全部、自分の力で生かしていきたいと。かつ、自然相手の仕事を通して学ぶべきものってすごくあって。それを子供たちに伝えていきたいんです。だけど、無理に子どもに農業をやれとは僕も今でも言うつもりはありません。

農業の大切さと可能性、そういったものを自分で開拓していきたいですね。親父が一生懸命作ってきたいちごの味とか品質は受け継ぎたいし、それを発展させていきたいですね。

ハートフルファーム 土の香  http://www.tonoka.net
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