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専業農家・半農半Xを目指す方「農業の担い手募集」~米づくり・野菜作り・暮らしの研修~
米どころ新潟で、稲作と野菜づくり、農村の暮らしを学ぶ、地域農業の担い手候補生を募集。
【専業農家、半農半Xを目指す方におススメ】
糸魚川(いといがわ)ってこんなところ
糸魚川市は新潟県の最西部にあり、長野県・富山県と接しています。日本海に面し、変化に富んだ海岸線、四季折々の新鮮な海産物は糸魚川の名物であり、また週末になると親子で釣りをする姿があちこちで見られ、糸魚川ならではの風景の一つとなっています。また2つの国立公園があるほど自然が豊かで、平成21年に日本で初めてユネスコ世界ジオパークに認定されました。
平成27年に北陸新幹線「糸魚川駅」が開業し東京から2時間ほどで結ばれ、北陸自動車道が走るなど交通のアクセスにも優れています。
西海(にしうみ)地区
今回地域おこし協力隊を募集するのは、糸魚川市の西海地区です。
人口1,820人の西海地区は、中山間地域でありながらも糸魚川市の市街地から車で15分ほどに位置し、海川という河川沿いに田んぼが広がり、昔から米づくりが盛んな地域です。
西海の特徴としては、60・70代の住民が地域のまとめ役となり、若い世代の方が中心となってYNS(ヤング・西海・そば)という団体を作ってそばを栽培してキッチンカーでそば粉クレープを販売したり、さいの神や盆踊りなどの昔からの地域行事、地域活性化を目的に行う海谷まつり、地域資源を活用した冬山トレッキングツアーや文化祭など様々な地域活動が活発に行われ、住民自身が“楽しんで暮らしている”雰囲気が漂う地域です。
地域おこし協力隊員募集の背景と目的
西海地区では、田んぼの生産性を上げるため令和5年度から区画整理事業を実施します。その際田んぼの整備と併せて、東京ドーム1個分以上(約6ha)の畑を新たに整備します。
これまで西海地区はコシヒカリをはじめとする米づくり中心の農業でしたが、今後は野菜づくりなどにも取り組み、具体的には枝豆などの栽培を行い新たな収益性の確保を目指すこととしています。
そこで、西海地区の農家さんのもとで米づくりを行いながら、新たに導入する野菜の栽培などに一緒に取り組んでくれる方を地域おこし協力隊として募集します。
こんな方におススメ
〇 職業として農業を実践したい方(専業農家を目指したい方)
〇 半農半Xなど、農業+別の仕事を組み合わせた農的な暮らしを目指している方
就農に向けたステップ
地域おこし協力隊の3年間は、主に西海の暮らしのこと、農業の基礎的な知識や経験、そして地域内の人脈づくり(信頼関係づくり)をテーマに活動していただきます。
ただそれで3年後に新規就農(独立就農)出来るかと言えば、一人前の農家になるにはもう少し専門的な経験が必要になるでしょう。
そこで、地域おこし協力隊が終了する3年後のイメージとしては、
① 地域内の農業生産法人に就職し、働きながら農業技術・知識等を学ぶ。
② 農業以外の仕事を実践しながら、田んぼや野菜づくりと組み合わせて生計を立てる。(半農半X、兼業の実践)
③ 国の制度資金(就農直後の経営確立を支援する制度 ※就農時に49歳以下=経営開始資金)等を活用して専業農家として活動する。※諸条件等あり、対象とならない場合もあります。
などの可能性が考えられます。
どのような道に進むかは地域おこし協力隊となった皆さん次第ですが、いずれにしても地域からの信頼が得られないとなかなか自分のやりたいことを実現することが難しい(逆に言えば地域での信頼を勝ち取ると色々な可能性が広がる)側面があります。このことを十分に承知していただき地域おこし協力隊としての活動をスタートしていただきたいと思います。
大事な売り先の問題
また農業で食べていくうえで大事なことは“作ったものを再生産可能な価格で販売する”ということです。
現状、西海地区の個人農家さんは作った米はJA(農協)に出荷するという流れがほとんどです。しかし昔に比べ米の単価が低くなり、且つ近年の農業資材等の高騰などにより、米づくり一本で食べていくことが非常に難しい状況です。
一方で地域内にある農業法人では各種商談会等に積極的に参加し独自に販路を開拓して経営を維持するほか、西海地区内の個人農家さんの間でも、いかに販売単価を上げていくかという議論(西海米のブランド化等)が始まっています。
まだこうすれば高価格で販売できるというような具体的な手法であったり顧客を確保できている訳ではありませんが、このような販路開拓やブランド化についても一緒にチャレンジしていただきたいと思います。
地域おこし協力隊と一緒に取り組みたいこと
西海地区では、地域おこし協力隊をどうやったら上手く受け入れられるかということで、これまで視察に行ったり、勉強会などを開催して、受入の機運づくりを図ってきました。
そのなかで地域おこし協力隊と一緒に取り組みたいこと、住民一人ひとりがどのように地域おこし協力隊と関わりが持てるかなどについて話し合いを進めてきました。
(地域おこし協力隊の活動)
「農業の基本的な技術・経験+農村暮らしの実践」研修
① 米づくり
西海地区全体で約200haの田んぼが営まれています。担い手の中心は60代ですが、米農家さんのもとで米づくりに関わる基礎的な知識・技術を学んでいただきます。
② 野菜づくり
区画整理事業で整備予定の畑では、新たに枝豆の栽培を計画しております。正直、これまで西海地区ではあまり出荷用の野菜栽培の実績があるとは言えませんが、一方で地域内にある農業法人は米以外にも野菜や加工品づくりなどを実践しているほか、新潟県の普及指導員などの協力も得ながら農家さんと一緒に試行錯誤しながら野菜づくりの経験を積んでいただきます。
③ 西海の暮らしの実践
農業で食べていけるかということも大事ですが、それと同じくらい“農村の暮らしをいかに楽しめるか”が重要です。農村集落では集落内の草刈りを共同で行ったり、季節に応じて祭りなどの行事もあります。集落の一員としてこのような集落活動に積極的に参加いただきます。このような地域活動に一生懸命取り組むことで、地域の方たちからの信頼の獲得につながります。
また、春には山菜が豊富にとれたり、海川という渓流があったりと自然の豊かな地域でもあり、山菜採りや魚釣り、キノコ狩りなど季節に応じた自然の楽しみ方があります。西海の自然の匠たちから自然の恵みの楽しみ方を教えていただき、西海での暮らしを実践していただきます。
④ 冬の活動
基本的に冬は夏場に比べ農作業が少なくなります。それでも地域内の農業法人では野菜づくり(葉菜類)などを行っているので、そこで冬場の農業を勉強いただけるほか、商談会などに参加して販路開拓に努めていただくなどの活動、さらに暮らしを維持するための除雪などを予定しています。
地域の世話人
今回、募集する地域おこし協力隊は、西海地区の「中山間地域等直接支払」制度の役員の方が中心となって、地域内の農業法人や地域活動をサポートする集落支援員などがサポートするほか、これまでの地域内の話し合いには多くの住民の方に参加いただいています。
そのなかで米づくりを教える人、野菜づくりを教える人、地域での暮らしをサポートする人などを配置し、“地域ぐるみ”で地域おこし協力隊の受入に取り組んでいきます。
写真:中山間地域等直接支払制度の役員で米づくりなど教えていただく小川忠之さん(左)、松澤一久さん(中)、松木秀夫さん(右)
地域おこし協力隊のサポート体制について
地域おこし協力隊は、いまや全国で6,000人を超える人たちが活動しています。任期終了後には約6割の隊員が同じ地域に定住しています。一方である調査では、協力隊になった人の約3割は1年未満で退任しているというデータもあります。特に1年目の協力隊員の方の悩みとしては、「地域との関係性」「行政との関係性」という人間関係が挙げられています。
このため糸魚川市では、市と西海地区がタッグを組み、さらに新潟県内で外部人材のコーディネート経験が豊富な「にいがたイナカレッジ」の協力を得て地域おこし協力隊のサポートチームを結成し、地域住民とのネットワークづくり、隊員の活動や日常的な暮らし等をサポートします。
地域おこし協力隊制度は、「地域おこし協力隊」「受入地域(西海地区)」「行政(糸魚川市)」の3人の登場人物がいます。三者それぞれのやりたいこと・目指すこと・考えていることが一致する部分で3年間活動できると三者にとって充実した時間が過ごせます。まずは、「西海地区がめざすこと」「糸魚川市がめざすこと」と、皆さんがやりたいことが重なるのかを考えていただきご応募を検討いただければと思います。
また、実際に活動し始めると考え方や想いが変化し三つの丸が徐々に重ならなくなることもあるでしょう。このため糸魚川市では定期的に三者のミーティングを行い、三つの丸が重なった部分で活動できているか、重ならなくなった場合にどう対応するかなどを協議しながら皆さんの活動をサポートしていきたいと考えています。
募集要項
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関連ファイル
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雇用関係の有無あり
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業務概要西海地区農業支援業務
(1)営農活動の実践 (水稲、野菜づくりなど)
(2)地域活動への参加(地域行事への参加など)
(3)地域の支援活動(冬期間の除雪など)
※令和5年度糸魚川市当初予算成立を条件とした募集であり、状況によっては採用取り消しとなる場合があります。 -
募集対象(1)過疎、山村、離島、半島地域以外の都市地域に住民票がある方で、糸魚川市に住民票を異動できる方
(2)地方公務員法第16条に規定する欠格次項に該当しない方
(3)市の条例及び規則等を遵守し、職務命令等に従うことができる方
(4)年齢20歳以上、概ね45歳以下の方。性別は不問
(5)心身ともに健康で誠実に職務を行うことができる方
(6)地域住民と積極的にコミュニケーションを図り、地域活性化に尽力できる方
(7)普通自動車免許を取得されている方(AT限定可)
(8)パソコン操作(ワード、エクセル、インターネット、Eメール等)ができる方 -
募集人数1名
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勤務地新潟県糸魚川市大字平牛~市野々(西海地域)
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勤務時間●活動時間:6時間45分(午前5時から午後10時までの間のスライド活動)
【通常時】午前8時30分から午後4時15分まで(休憩1時間含む)
【スライド活動例】午前7時から午後2時45分まで(休憩1時間を含む)
●活動日:月~金の週5日
休日:土、日、国民の祝日及び年末年始(12/28~1/3) -
雇用形態・期間●雇用形態:糸魚川市会計年度任用職員(パートタイム)
●任用期間:採用の日から令和6年3月31日まで(最大3年まで更新可能)
※任用の開始時期は、任用内定者と協議のうえ、決定します。
※ただし、隊員としてふさわしくないと判断した場合は、任用期間中であってもその職を解くことができるものとします。 -
給与・賃金等●月額 206,000円
●期末手当:あり
●その他:時間外手当、通勤手当あり -
待遇・福利厚生●休暇:年次有給休暇及び特別休暇を取得することができます。
●保険等:健康保険、厚生年金、雇用保険に加入します。
●住居等:原則、活動期間中は市が借り上げた住宅に住居していただき、家賃は市が負担します。
※住居の光熱水費、転居費用、家具等日常生活用品は隊員負担です。
●貸与品:活動用の軽自動車(庁用車)、パソコン等
●副業・兼業:希望する場合は相談に応じます。
※勤務時間外で目的、内容が業務に支障を及ぼさないものに限ります。 -
申込受付期間2022年12月29日 ~2023年03月31日
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審査方法●選考の流れ
(1)オンラインによる個別説明・相談
※お気軽にお問い合わせください。
【お問合せ先】
糸魚川市産業部農林水産課(担当:山本)
TEL:025-552-1511
FAX:025-552-1086
MAIL:nouson@city.itoigawa.lg.jp
(2)第1次選考
応募書類受付後、書類及びリモート面談の上、文書にて選考結果を通知します。なお、応募書類の返却はしません。
以下の書類を郵送してください。
・申込用紙(糸魚川市ホームページからダウンロードをお願いします。)
※糸魚川市のホームページ上で「地域おこし協力隊」と検索してください。
・マイナンバーカードまたは運転免許証の写し
・住民票の写し
【提出先】
〒949-8501
新潟県糸魚川市一の宮1-2-5
糸魚川市産業部農林水産課(担当:山本)
TEL:025-552-1511
FAX:025-552-1086
MAIL:nouson@city.itoigawa.lg.jp
(3)第2次選考
第1次選考合格者を対象に行います。
着任予定地域での暮らし・体験活動や面談を予定しています。
第2次選考の日時等は第1次選考結果を通知する際にご相談させていただきます。
なお、第2次選考に要する交通費及び宿泊費等は個人負担とします。
(宿泊代 1泊一人1,000円)
(4)最終選考結果の通知
2次選考後、約1か月以内に文書で通知します。
(5)その他
・内定後、関係者との顔合わせや住居確認等の後、着任となります。
・不明な点等が御座いましたら、お気軽にお問い合わせください。
オンラインでの相談等も対応いたします。 -
参考URLhttps://www.city.itoigawa.lg.jp/dd.aspx?menuid=6401
お問合わせ先
〒941-8501 新潟県糸魚川市一の宮1丁目2番5号
TEL: 025-552-1511(代表)