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出雲崎の「よろず屋」を立ち上げたい!

出雲崎町の概要

出雲崎町は、新潟県のほぼ中央に位置し、日本海に面した海あり、山ありの風光明媚な町です。町にはさまざまな特色がありますが、その中でも特徴的なもののとして、伝統工芸品である紙風船があり、現在は国内で唯一の手作り紙風船の製造所が出雲崎町にあります。
また、海沿いには妻入り建築の町屋が立ち並び、佐渡島を望む景色や大きく見える夕日と相まって、出雲崎町の誇るべき財産となっています。

地域おこし協力隊員の背景と目的~まちの『よろず屋』を立ち上げたい

出雲崎町は、人口約4,000人で新潟県では二番目に人口の少ない自治体です。町の人口推計では、令和12年には約3,400人、令和17年には約3,000人と人口が減っていくことが予想されています。

【人口減少・高齢化に起因する地域の課題等】
〇農地の荒廃:後継者不足、耕作放棄地の増加
〇地域活動・集落機能の低下:祭り・行事ごとの減少、空き家の増加、コミュニティ機能の低下
〇生活の利便性の低下:通院・通学、買い物等の公共交通の縮小
〇行財政の縮小・行政サービスの低下:行政職員の手が回らなくなる領域の拡大(一般的には福祉や教育、窓口業務などは残るが地域振興分野等にかけられる手間が減る。“暮らしを維持する”ためのサービスは維持されるが“攻め”の自治体運営機能が弱まる。)
〇町を支える人材の減少:産業の担い手・後継者不足、事業所・商店等の減少
〇地域内のあきらめ感:地域に住み続ける意味や価値を見失い、地域の未来に対してあきらめに近い気持ちが町民を覆う。

―出雲崎に必要な“よろずサービス”―

出雲崎のような小さな自治体で、人口が減り行政サービスが低下するなかでも町民の暮らしを守り、出雲崎をより良くしていくためには、行政と町民が連携した新しい仕組みが必要と考えています。それが『出雲崎のよろず屋』です。

地域おこし協力隊と一緒に取り組みたいこと

まちのよろず屋は、
 〇行政では対応が難しいきめ細かいサービス(町外に向けた発信、関係人口創出、移住相談対応、ふるさと納税、空き家利活用等)
 〇地域内の商店や事業所等が手薄になりがちな作業(情報発信、デザイン等)や地域の事務代行
 〇ちょっとしたデザイン・撮影・ライティングなど、商店や住民の“こんなことを手伝ってくれるとありがたい”をサービスとして提供
など、年々手薄になる行政サービスを補完しつつ、町内で不足するサービス等を積極的に行う組織体の設立を目指しています。
行政サービスを皮切りにまずは出来ることから+地域おこし協力隊が得意なこと・やってみたいことを掛け合わせて活動をスタートしたいと思います。これらの活動を通じて町内の商店・事業所や町民の需要把握、提供サービスの検討などを進めたいと思います。
単に町から言われたとおりにやっていただくのではなく、そこに自分なりのアレンジ・創意工夫、アイディアを出し合いながら一緒に進めていければと考えています。

出雲崎町役場担当者からのメッセージ

小林・小黒写真

出雲崎町総務課地域政策室の小林純さん(左)、産業観光課の小黒修さん(右)

(担当者の小林さんに話をうかがいました)

―まちの『よろず屋』として様々なサービスを提供するというのはなかなか面白いですね。

これから5年後・10年後の出雲崎町の姿を考えた時、今まさに町内の様々な課題などに取り組める組織が必要だと思いました。

県内でも中間支援組織というかたちで市民活動を支援したり、地域の活性化に向けて取り組む団体が見られますが、小さな町である出雲崎町の場合、行政と町民の間に立って住民活動をサポートする中間支援組織よりも、さらに踏み込んで地域で不足するサービスを提供できる仕組みが必要だと感じています。

一般的に“便利屋”というと家の片付けとか、不用品の処分、害虫駆除とかそういったサービスを提供する業者さんが多く見られますが、ここで言う「まちのよろず屋」は肉体労働というよりは少しクリエイティブなサービスを提供するようなイメージです。そういった意味ではあまり他では例がないような新しい取組にチャレンジすることになります。

―考え方は非常にわかるのですが、具体的に地域おこし協力隊はどんな活動を行うんでしょうか?

既に町役場の中で対応しきれなくなっている業務があります。例えば移住促進とか空き家の問題とか、情報発信とか…。まずはこれらの業務の中から、地域おこし協力隊になっていただく方の特技やチャレンジしてみたいことをベースに一緒に活動を組み立てていきたいと思います。でもまだ抽象的ですね(笑)。同時に、町内にも色々な需要があると思いますので、それをどう掘り起こすかということもやっていきたいと考えています。

―地域おこし協力隊にはどんなことを期待していますか?

私たちもこの「まちのよろず屋」というものがどのように具体化していけるのか、やりながら都度都度軌道修正して進めていくというのが実態です。こちらが活動のレールを用意するということではなく、一緒にアイディアを出し合ったり、進め方を議論したり、地元の商店や事業所、住民の方達に積極的に関わりながら需要を掘り起こしたり、また出来ることから動き出したりと、“ゼロからのイチ”を立ち上げることに一緒にチャレンジしていただける方に地域おこし協力隊として参画してもらえると嬉しいですね。

さらに理想を言えば、人が減ったり町に活気がなくなってくると、町内に“あきらめ感”というものが漂い始めます。このよろず屋の活動を通じて、出雲崎もまだまだ捨てたもんじゃない!もう少し頑張ってみようというような前向きな雰囲気が町内につくれると良いかなと思います。

地域おこし協力隊のサポート体制について

職員写真

地域おこし協力隊は、いまや全国で6,000人を超える人たちが活動しています。任期終了後には約6割の隊員が同じ地域に定住しています。一方である調査では、協力隊になった人の約3割は1年未満で退任しているというデータもあります。特に1年目の協力隊員の方の悩みとしては、「地域との関係性」「行政との関係性」という人間関係が挙げられています。

このため出雲崎町では、外部人材の受入のコーディネート機関として多くの実績がある「にいがたイナカレッジ」と連携し、地域との関係性づくりや活動の進め方、町での暮らしのことを相談するミーティングを定期的に設け、地域おこし協力隊の皆さんをサポートしていきます。

他の市町村と比べると出雲崎町は地域おこし協力隊の受入実績が少なく、完璧に整った受入体制ではないかもしれませんが、町の職員やにいがたイナカレッジなどの関係者と共に、悩んだり考えながら活動を進めていきたいと思います。

出雲崎町地域おこし協力隊の特徴

・これをやってくださいという明確なレールがある訳ではなく、ゼロからイチを関係者と一緒に立ち上げる活動になります。
・業務も大切ですが、同時に出雲崎の暮らしを楽しむことも大事にして活動していただきます。
・役場から車で10分も走れば、町内のどこにでも行けるほどの小さな町です。
・小さな役場なので、町の職員とも深い関係を築くことが出来ます。

こんな方におススメ

・与えられた仕事をこなすという事だけではなく、自ら切り開いてくチャレンジ精神がある方
・町民の人たち、商店や事業所の方達の話を丁寧に聞くことができる方(聞き上手)
・好奇心旺盛に楽しもう!という気持ちを持っている方
・地方の暮らしに興味がある、実践してみたい方

募集要項

  • 関連ファイル
  • 業務概要
    地域おこし協力隊の“得意”を活かしたサービスを中心に、出雲崎をさらにより良くするための活動を担う「出雲崎『まちのよろず屋』」をスタートしたいと考えています。

    ①行政では対応が難しいきめ細かいサービス(町外に向けた発信、関係人口創出、移住相談対応、ふるさと納税、空き家利活用等)
    ②地域内の商店や事業所等が手薄になりがちな作業(情報発信、デザイン等)や地域の事務代行
    ③ちょっとしたデザイン・撮影・ライティングなど、商店や住民の“こんなことを手伝ってくれるとありがたい”をサービスとして提供
  • 募集人数
    出雲崎町地域おこし協力隊(出雲崎の「よろず屋」):1名
  • 勤務地
    (勤務地)
    ・活動エリアは町内全域となります。
    ・事務所スペースとしては、町役場、海岸地区の空き家をリフォームした事務所スペースなど、町内でいくつか事務所的に使える場所があります。
  • 勤務時間
    (勤務時間)
    ・週5日 午前9時~午後5時まで(うち休憩1時間)
    ※時差勤務や、土日の勤務(振替勤務)となる場合があります。
  • 雇用形態・期間
    ・出雲崎町の会計年度任用職員となります。
    ・任用期間は、採用日から令和6年3月31日までとします。年度ごとに採用し、最長3年まで延長することができるものとします。
    ・地方公務員法第22条の2第7項の規定により、採用から1月が経過するまでは条件付採用期間とします。
    ・協力隊員としてふさわしくないと判断した場合は、任用期間中であってもその職を解くことができるものとします。
  • 給与・賃金等
    ・月額 208,916円(予定)
    ※月額報酬の他に、一定の要件を満たす場合に、賞与を支給します。
    ※退職手当の支給はありません。
  • 待遇・福利厚生
    ・勤務時間中は、公用車、パソコン等の活動に必要な備品を貸与します。
    ・活動に関連して出張などが発生した場合は費用弁償(旅費)を支給します。
    ・活動期間中の住居は町が用意します。なお、転居に係る費用、光熱水費、町内会費等は個人負担です。
    ・健康保険、厚生年金、雇用保険等の社会保険に加入します。
    ・定住につながり、かつ活動の妨げにならないものであれば、町の許可を得て副業することができます。
    ・活動期間中は、出雲崎町と「にいがたイナカレッジ」が連携し隊員のコーディネート、相談に対応します。
  • 申込受付期間
    2023年05月02日 ~2023年05月31日
  • 審査方法
    ・随時募集し、随時選考を進めますので、採用者が決定した場合は、その時点で募集を終了します。
    ・採用までの流れ
    (1) 出雲崎町総務課に問い合わせ(電話又はメール)

    (2) オンライン説明会の開催
    ・書類を送る前に話を詳しく聞きたいという方に、オンライン説明会を開催します。説明会を踏まえて現地体験、応募書類の提出に進むかを考えていただいて構いません。
    (オンライン説明会無しでお申し込みいただくことも可能です。)

    (3) 現地体験(お試し地域おこし協力隊)
    ・応募者と出雲崎町がともに採用後の活動をイメージできるよう、面接の前に出雲崎町において現地体験をしてもらいます。(1泊2日程度)
    ・現地体験の参加により応募書類の提出が必須となるものではありません。
    ・日程調整の上、現地体験と面接を同日に実施する場合もあります。その場合は、現地体験の際に応募書類の提出をお願いします。
    ・現地体験のための交通費等、応募に係る経費はすべて応募者の負担となります。

    (4) 応募書類の提出
    ○提出書類
    ・①申込書、②履歴書、③住民票の写し、④運転免許証の写し(表面・裏面)
    ・提出いただいた書類は今回の選考のみで使用し、返却はいたしません。

    ○提出先応募先
    〒949-4392
    新潟県三島郡出雲崎町大字140番地 出雲崎町役場 総務課地域政策室企画係
     
    (5) 面接の実施
    ・出雲崎町で面接試験を行います。なお、面接日は日程調整後、決定します。
    ・面接のための交通費等、応募に係る経費はすべて応募者の負担となります。
     
    (6) 選考結果の通知
    ・文書で通知します。

    (7) 採用日
    ・採用日は、選考結果の通知日から半年以内程度の日に設定することができます。ただし以下の点にご留意ください。
    ・応募から採用日まで最短で1か月程度必要となる予定です。
    ・採用日については、応募者の事情に可能な限り対応しますが、ご希望に添えない場合もあります。
    ・住民票の異動は、必ず採用日以降に行ってください。それ以前に住所を異動されると応募対象者でなくなり、採用取り消しとなる場合があります。

お問合わせ先

出雲崎町総務課地域政策室 小林 純
949-4392 新潟県三島郡出雲崎町大字川西140
TEL: 0258-78-2290 FAX: 0258-78-4483