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和歌山県東牟婁地域で、“空き家コーディネーター”として空き家の流通・利活用を支える人材を探しています。
近畿南部の和歌山県のさらに端っこ、本州最南端を含む東牟婁地域は新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町の1市、4町、1村から成り立っています。大阪や名古屋までは電車で約4時間と、都市部にお住まいの方には秘境かもしれません…。
しかし、そんな東牟婁地域には、「紀伊山地の霊場と参詣道」(熊野古道)や那智の滝をはじめとした世界遺産、南紀熊野ジオパークなどの観光スポットが多数あり、また雄大な海と山に囲まれたエリアだからこそ味わえる海の幸、山の幸もそろっています!それだけではなく、東牟婁地域にはキャンプ・マリンスポーツが楽しめるアウトドアスポットやおしゃれなカフェ、日本初の民間ロケット発射場だってあります!なにより、びっくりするほどあたたかい地域の人々がいます!
そんな地域ですから、昨今は自分のペースに合う生き方を模索し、地域の中でローカルに寄り添った挑戦がしたいと東牟婁地域にやってきてくださる方もいます。ただ、そうした方たちが直面するのが住居問題です。
東牟婁地域では、売買、賃貸物件が多くなく、また、条件の良い空き家が多くあるように見えても、実際には、空き家の所有者側では、空き家を手放したくても買い手・借り手がない、空き家を手放すにしてもそれに伴う手続きにハードルを感じる、などという事情を抱えていることがあります。また、空き家活用希望者側では、希望する空き家が見つからない、空き家を活用したいがノウハウがないなどの問題を抱えていることがあります。
その問題解決役として、和歌山県東牟婁振興局では、“空き家コーディネーター”として空き家の流通・利活用を支える人材を募集します。空き家コーディネーターの方には、空き家所有者や空き家活用希望者との対話を通して、空き家を手放すことを考えている方には気持ちよく手放してもらえるように、空き家の活用を考えている方には安心して検討してもらえるような伴走支援をしていただきたいのです。
1.活動対象地域について
・和歌山県東牟婁地域
(新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町)
2.東牟婁地域の空き家問題について
和歌山県の空き家率は21.2%と徳島県と並んで全国で最も高く(2023年総務省調査)、特に中山間地として過疎化も進む東牟婁地域は、今後も空き家の増加が想定されています。空き家の流通・利活用が進まない原因はさまざまありますが、空き家問題に関わるそれぞれの立場で考えると、以下のようなことがポイントとして考えられます。
(1)空き家の所有者
・手放したくても買い手、借り手がない。知らない人に貸したくない。
・相続手続きや隣地との境界が不明確等、権利関係の整理ができてない。
・解体費用をかけたくない。
(2)地域の空き家活用希望者
・希望する空き家が見つからない。
・劣化した空き家が多く、改修資金が必要。
・空き家を活用したいがノウハウがない。
(3)市町村役場
・活用可能な空き家相談が少ない(空き家の掘り起こしが進まない)。
・空き家活用に関するマンパワーが不足している。
・空き家バンクの登録作業・現地案内の負担が大きい。
参考:東牟婁地域のわかやま空き家バンク登録状況(制度開始2015年7月~)
2015 | 2016 | 2017 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 | 2023 |
市町村別 合計 |
|
年度別合計 | 4 | 6 | 9 | 3 | 9 | 4 | 10 | 10 | 13 | |
新宮市 | 1 | 1 | 2 | 1 |
0 |
1 | 0 | 4 | 4 | 14 |
那智勝浦町 | 0 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 5 | 3 | 13 |
太地町 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
古座川町 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
北山村 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 |
串本町 | 3 | 5 | 6 | 1 | 8 | 2 | 8 | 0 | 6 | 39 |
※年度別新規登録件数
【参考:“わかやま空き家バンク”とは?】
県と市町村が連携して役割分担のうえ、住民から空き家等の情報登録を受け、空き家等の利用希望者に空き家等の情報提供を行う制度です。(※自治体は契約には関与しません。)
わかやま住まいポータルサイト《空き家バンク物件等の情報紹介サイト》(県HP)
(4)民間不動産事業者
・和歌山県では北部エリアに民間事業者が集中しており、南部エリアでは事業者が限られている。
3.業務内容について
上記で示した課題の解決に向けて、主に市町村空き家バンク担当職員と連携して、わかやま空き家バンクの運営支援等、以下の業務に取り組んでいただきます。(※各業務の詳細については【募集要項】をご参照ください。)
(1)空き家の掘り起こし業務
(2)わかやま空き家バンクに関する業務
(3)情報発信業務
4.充実した業務支援について
経験のない方でも、以下のような支援体制を構築していますので、実際に空き家バンク登録や利活用相談等の経験を積み、3年後は空き家利活用のスペシャリストとして活動が見込めます。
(1)わかやま空き家バンク運営等に関する支援
・和歌山県から“わかやま空き家バンク”の運営委託を行っている「わかやま移住定住支援センター和歌山窓口(一般財団法人和歌山社会経済研究所)」では、座学研修・電話相談サポート等による支援を行います。
参考:県移住総合相談窓口「わかやま移住定住支援センター」(県HP)
(2)空き家相談対応のスキルアップ等に関する支援
・多様な空き家相談にも対処していけるように、「空き家相談センターわかやま(一般社団法人ミチル空間プロジェクト)」では、座学・実務研修、オンライン相談サポート等による支援を行います。
参考:空き家相談センターわかやま(県HP)
(3)地域おこし協力隊としての支援
・「一般社団法人わかやま地域おこし協力隊ネットワーク(和歌山県内の地域おこし協力隊卒業生によるサポート組織)」では、隊員ならではの困りごと、悩みを相談できます。
5.3年間の活動イメージ
1年目 (下半期) |
(1)研修会等への参加 「空き家相談センターわかやま(一般社団法人ミチル空間プロジェクト)」が行う研修や関係者との意見交換会等に参加し、業務に関する知識を深める。
(2)空き家の掘り起こし業務 (対象地域:新宮市、那智勝浦町等を中心に実施) ・各地域のキーパーソン(自治会や集落支援員、地域おこし協力隊等)から地域の空き家に関する情報を収集【10件程度(目標)】 ・市町村による空き家の実態調査への同行、協力【1回程度(想定)】 ・空き家の所有の有無や空き家の利活用に関する地域住民向けのアンケート等の作成【1回程度(目標)】
(3)わかやま空き家バンクに関する業務 (対象地域:新宮市、那智勝浦町等を中心に実施) ・空き家バンク制度研修会の開催【2回程度(目標)】 ・空き家バンク登録セミナーの開催【2回程度(目標)】 ・空き家バンク登録相談対応【20件程度(目標)】 ・空き家バンク現地案内支援【10件程度(目標)】 ・空き家バンク仲介契約事業者紹介支援【10件程度(目標)】 ・空き家利活用希望者の相談対応・地域案内業務【10件程度(目標)】
(4)情報発信業務【月4件程度(目標)】 ※目標数値については、状況に応じて県と協議することとします。 |
2年目
|
(1)空き家の掘り起こし業務 (対象地域:東牟婁地域全域で実施) ・各地域のキーパーソン(自治会や集落支援員、地域おこし協力隊等)から地域の空き家に関する情報を収集【年20件程度(目標)】 ・市町村による空き家の実態調査への同行、協力【年3回程度(想定)】 ・空き家の所有の有無や空き家の利活用に関する地域住民向けのアンケート等の作成【年1回程度(目標)】
(2)わかやま空き家バンクに関する業務 (対象地域:東牟婁地域全域で実施) ・空き家バンク制度研修会の開催【年3回程度(目標)】 ・空き家バンク登録セミナーの開催【年3回程度(目標)】 ・空き家バンク登録相談対応【年30件程度(目標)】 ・空き家バンク現地案内支援【年15件程度(目標)】 ・空き家バンク仲介契約事業者紹介支援【年15件程度(目標)】 ・空き家利活用希望者の相談対応・地域案内業務【年15件程度(目標)】
(3)情報発信業務【月4件程度(目標)】
※目標数値については、状況に応じて県と協議することとします。 |
3年目 |
対象地域:東牟婁地域全域で実施 ・以下の指標について、県と協議のうえ、目標数値を定め、2年目の業務を発展的に実施します。 ①空き家バンク登録件数 ②空き家バンク成約件数 |
任期終了後 | 業務を通して、不動産に関わる知識の習得やSNSを活用した情報発信スキルの向上、地域の関係者との人脈の形成が見込めるため、任期終了後の就職や、ご自身の経験やアイデアを活かした起業・事業展開などにつなげることができます。 |
【こんな方に来てほしい!】
・空き家活用に興味があり、市町村空き家担当と協働して空き家対策に取り組める方
・地域住民や所有者とコミュニケーションが取れる方
・地域おこし協力隊卒業後も、地域の空き家利活用の促進等のために活動する意思のある方
・不動産業務経験のある方(経験が無くても構いません)
募集要項
-
雇用関係の有無なし
-
業務概要(1)空き家の掘り起こし業務
・各地域のキーパーソン(自治会や集落支援員、地域おこし協力隊等)から地域の空き家に関する情報を収集。
・市町村による空き家の実態調査への同行、協力。
・空き家の所有の有無や空き家の利活用に関する地域住民向けのアンケート等の実施。
(2)わかやま空き家バンクに関する業務
・空き家バンク制度研修会(県と連携して、市町村担当者及び地域希望者向けに行う。)
・空き家バンク登録セミナー(県や市町村担当者等と連携して、地域住民向けに行う。)
・空き家バンク登録相談対応(所有者の書類作成、写真撮影・図面作成等をサポートする。)
・空き家バンク現地案内支援(物件登録後に、市町村担当者からの希望に応じて市町村が実施する現地案内に同行して物件説明サポートする。)
・空き家バンク仲介契約事業者紹介支援(物件登録後に、市町村担当者からの希望に応じて市町村が実施する住宅協力員紹介をサポートする。)
・空き家利活用希望者の相談対応・地域案内業務(空き家を住居としての利用だけではなく、用途変更による利活用も含めた幅広い相談対応を行って、市町村等とも連携の上地域案内を行う。)
・その他空き家バンクに関わる業務
(3)情報発信業務
県内外の空き家利活用希望者や空き家所有者、地域おこし協力隊の活動に興味がある方に向けて、以下のような内容をSNS等で情報発信する。
(例)
・和歌山県内や他府県での空き家活用事例で、東牟婁地域内でも展開できそうなものに関する取材内容
・空き家バンク登録物件の購入者へのインタビュー内容
(購入のきっかけ、手続きの流れ、購入して良かった点、問題点など)
・和歌山県での暮らしに関すること
・県の地域おこし協力隊としての自身の活動内容 -
募集対象以下の(1)から(7)を全て満たす方
(1)生活の拠点を3大都市圏をはじめとする都市地域等(推進要綱に規定する3大都市圏をはじめとする都市地域等をいう。和歌山県を除く。)から県内に移住し、住民票を異動させることができる者(任用又は委嘱を受ける前に、既に県内に住民票を異動させた者を除く)
(2)普通自動車運転免許を取得している方(二輪も可、原付のみは不可)で、日常的な運転に支障のない方
(3)パソコンを日常的に使用していて、一般的な操作(ワード、エクセル、パワーポイント、SNS等)を行っての業務が可能な方
(4)任期終了後も和歌山県内に定住する意思のある方
(5)地方公務員法第16条の欠格事項に該当しない方
(6)心身ともに健康で、かつ、誠実に職務を遂行できる方
(7)不動産業務経験のある方(経験が無くても構いません) -
募集人数1名
-
勤務地勤務地の定めはありません。
和歌山県東牟婁振興局内にワークスペースがあります。
活動は、東牟婁地域(新宮市、那智勝浦町、太地町、古座川町、北山村、串本町)が中心になります。
※業務、研修の都合により、和歌山県内外で活動してもらう可能性があります。 -
勤務時間年間の活動日数の192日(月16日で1日あたり7時間45分程度の勤務量)を目安とし初年度は採用日から年度末の日数に応じて調整します。
-
雇用形態・期間【契約】委託契約
【委嘱】和歌山県の地域おこし協力隊として和歌山県知事が委嘱します。(和歌山県との雇用関係はありません)
活動期間は採用日(令和6年11月1日を予定)から最長3年までとします。(ただし毎年度末更新手続きを行います。)
契約は単年度ごととなります。隊員としてふさわしくないと判断した場合は委嘱期間中であっても業務委託契約を解除できることとします。 -
給与・賃金等月額 266,000円(月16日勤務)(国民健康保険・国民年金は自己負担)
-
待遇・福利厚生(1)家賃補助について
県の規定に準じ家賃の半額程度(月額27,000円上限)です。
※住居の礼金・敷金、共益費、駐車場代等は対象外となります。
※光熱水費、転居費用や生活備品等は個人負担となります。
(2)活動用車両について
業務に係る自動車のリース費、燃料費などは、県より予算の範囲内で活動経費として支出します(上限有り)。
※日常生活でも自動車等が必要な地域ですので、自家用車等の持ち込みをお勧めします。
(3)赴任旅費(引っ越し費用について)
和歌山県東牟婁地方へ居住地を移転するための赴任費用は自己負担となります。
(4)ワークスペースについて
和歌山県東牟婁振興局内にワークスペースがあります。
その他民間のレンタルスペースもあります。
(ご参考)Wakayama Workation Project | Wakayama Workation Networks | ワークプレイス https://wave.pref.wakayama.lg.jp/020400/workation/networks/networks_w.html
(5)副業について
可能
(6)サポート体制について
一般社団法人わかやま地域おこし協力隊ネットワーク(和歌山県内の地域おこし協力隊卒業生によるサポート組織)によるサポートで、隊員ならではの困りごと、悩みを相談できます。
(7)活動経費で取得した備品について
任期終了後に和歌山県に返却いただきます。 -
申込受付期間2024年06月13日 ~2024年08月16日
-
審査方法和歌山県東牟婁振興局により、以下の通り審査を実施します。
【一次審査】
選考方法:応募書類により選考します。
実施時期:応募締め切りまで随時
結果通知:8月下旬頃から随時結果を連絡します。
【二次審査】
選考方法:オンライン面接により選考します。
実施時期:8月下旬頃~9月上旬頃
結果通知:9月中旬頃から随時
【おためし地域おこし協力隊の実施】
活動地において2泊3日程度滞在し、関係団体、関係機関への訪問等を予定しています。
現地滞在にかかる経費(宿泊費等)については、県から予算の範囲内で支給します。ただし、居住地から現地までの旅費及び期間中の飲食代については支給対象外となります。
【最終審査】
選考方法:現地(和歌山県新宮市)での面接により選考します。
実施時期:二次審査通過者との調整により随時
結果通知:決定後速やかに通知します。
※【おためし地域おこし協力隊の実施】【最終審査】については、同時に実施する予定です。
採用を希望される方は、(1)~(3)の書類を添えて、下記【提出・問合せ先】宛てに郵送にてお申込みください。なお、応募書類の返却は致しません。
(1)履歴書(顔写真を添付すること)
(2)住民票の抄本
(3)過去に地域おこし協力隊であった方は、委嘱(任用)された日が確認できる書類(例:委嘱状など)及び退職日が確認できる書類(例:任用自治体から保険資格喪失書類など)
※「特定記録」等により確実に応募書類の配達を確認できる手段の利用をお勧めします。
※個人情報の保護に関する法律により、取得した個人情報は採用業務に使用し、採用目的以外に使用することはありません。
お問合わせ先
〒647-8551 和歌山県新宮市緑ヶ丘二丁目4-8
TEL: 0735-21-9627 FAX: 0735-21-9640