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一関市「自伐型林業×複業で《現代版百姓》を目指す人を募集」
一関市は、岩手県と宮城県の県庁所在地である盛岡市と仙台市のちょうど中間地点に位置します。
協力隊を募集する大東町大原の下内野集落は、一関市の北東に位置する山あいの集落です。集落の真ん中を川が流れ、水のきれいな渓流にしかすまない希少種「カジカ」という淡水魚が生息しています。人口87人、44世帯と高齢化と人口減少が市内の中でも進んでいる集落ですが、移住した7世帯の方が暮らしているほか、川の石に付いた有機物を洗い流して清流化を進める「石磨き大会」というイベントを日本大学の学生を迎えて開催するなど、市内外との交流が盛んな地域です。また、集落ぐるみで農業経営を行うほか、芍薬(シャクヤク)などの薬草栽培に取り組んでいます。
この下内野集落で、周辺にある広大な森林を働く場として、木を間引く間伐や作業道の整備を自ら行う「自伐型林業」の技術を身に付け、実践するとともに、地域資源や自分の特技、趣味を生かした副業を見つけて、中山間地域の豊かな仕事と暮らしを創出する方を募集します。

一関市の森林は、市の総面積の6割を占め、国、県、市などの森林を除く私有林人工林の面積は全国26位と豊富な森林資源があります。森林は、木材生産の場だけではなく、二酸化炭素を吸収する地球温暖化防止や土砂災害防止といった環境保全や、キャンプや森林浴といったレクリエーションなどにも多様な役割を果たしており、その効果を発揮するには森林を健全な状態に保つための手入れが必要です。
しかし、森林所有者の林業に対する関心は低下するとともに、林業の就業者も高齢化が進み、一関市の宝である森林や木材の価値が十分に生かされていません。
市内には、森林組合をはじめ、民間の林業会社もありますが、広大な森林の手入れを既存の組織が全て担うのは容易ではなく、新たな林業の担い手創出が求められています。
そのため、一関市では、身近にある地域の森林を自ら手入れを行う「自伐型林業者」の育成に取り組みます。その一環として、中山間地域に移住し、協力隊の3年間で自伐型林業の知識や技術を身に付け、期間終了後は、林業を中心として副業を組み合わせた「複業」で働く現代版百姓として、中山間地域で働きながら地域資源を生かした暮らしを希望する方を地域おこし協力隊として募集することとなりました。
隊員の方には、自伐型林業と副業、それぞれで「生業(なりわい)」を作り、生計を立て、中山間地域で暮らしていく1つのロールモデルになることを目指していただきます。
募集要項
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雇用関係の有無なし
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業務概要■仕事概要
下内野集落に住みながら、活動・業務を行います。
まずは、共同作業や地区の行事に参加しながら、集落の方との人間関係をつくっていきます。それとともに、チェンーソーや小型バックホーの運転をはじめとした林業に必要な資格取得や、市が開催する自伐型林業の研修に参加し、市外にいる自伐型林業の実践者からのフォローアップも受けながら、自伐型林業の知識や技術を身に付けます。また、伐採した木材の高付加価値化の方策も探ります。3年後に自伐型林業と組み合わせによって生計を成り立たせる副業についても、試行錯誤しながら自分の特技や地域資源を生かした仕事を探したり、起業に向けた準備を進めます。
■業務詳細
1 集落活性化につながる活動への参加
集落の共同作業や行事・イベントへの参加、草刈など景観美化活動への参加、集落で行っている農業への従事といった集落活性化につながる活動や情報発信
2 自伐型林業の知識及び技術習得
森林及び林業経営に関する知識習得、チェーンソーや草刈機、バックホー等の操作技術の習得、木の伐採や運搬搬出、搬出に使用する作業道整備に関する技術の習得
3 副業の調査検討
自伐型林業と組み合わせた副業の調査検討
(副業の例)間伐材の加工品製作及び販売、農業、間伐地を活用したキャンプ場、サウナ経営、作業道を活用した森林浴、トレイルランニングなどの体験観光、民家の断熱改修、高齢者買い物支援サービスなど
4 移住拠点となる空き家の改修
集落内の移住予定の空き家をDIYでの改修作業 -
募集対象(1)総務省地域おこし協力隊の地域要件に該当する方
3大都市圏の都市地域、政令指定都市等(過疎、山村、離島、半島等に該当しない市町村)から転出し、任期中は一関市に居住及び住民票の異動ができること。
※該当するか不明な方は事前に気軽にお問い合わせください。
(2)普通自動車運転免許を取得している方(※着任までに取得予定の方も含む)
(3)心身ともに健康で誠実に取り組むことができる方
(4)地方公務員法第16条に規定する欠格条項に該当しない方 -
募集人数1名
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勤務地一関市大東町大原の下内野集落及び市内の森林
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勤務時間原則、週25時間(例:1日当たり5時間で週5日間)を目処に活動いただきます。(活動日、活動時間は応相談)
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雇用形態・期間・地域おこし協力隊員が個人事業主として、協力隊の活動を市から業務委託される契約を締結します。
・採用決定後、応募された方の希望を聞きながら、できるだけ早い時期に着任できるよう、準備を進めます。
・任期及び業務委託契約期間は、年度ごとに更新で、最長で着任日から3年間となります。 -
給与・賃金等活動報酬に当たる業務委託料は、毎月291,666円(賞与はありません)
※税金、保険料などは自己負担になります。
※上記の報酬に加え、活動に要した経費について、1月当たり166,666円を上限に受けることができます。 -
待遇・福利厚生・【保険】国民健康保険、国民年金にご自身で加入いただきます(個人事業主として市と委託契約するため)。
・【住居】家賃は自己負担となります。(活動集落内の空き家や活動集落に近いエリアのアパート・貸家などをご紹介します。採用決定後に担当者へご相談ください。)
・【車両】自家用車をお持ちの場合、業務用車両として使用する場合があります。車両を所有していない場合、業務に使用する車両として、軽トラックを活動費からリース予定。
・【補助金】起業する為の経費
(※任期2年終了後から、任期終了後1年までの間に事前に相談することで活用可能) -
申込受付期間2025年03月25日 ~2025年05月31日
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審査方法■選考のながれ
一次選考:書類選考(書類受領後、1週間後を目処に選考を行います。)
↓
二次選考:現地面接(書類選考後、2週間以内を目処に行います。日程は相談に応じます)
↓
選考結果通知(現地面接後1週間以内を目処に通知します。)
※採用が決まった時点で募集は締め切ります。
■応募に当たっての留意事項
1 募集に関する質問は、下記にメールをお願いいたします。
rinseisuishin@city.ichinoseki.iwate.jp
2 活動拠点となる集落や住まいとする空き家候補の見学や地域おこし協力隊との懇談をしていただいた上での応募を条件とします。現地見学にかかる費用の助成制度の紹介や希望に応じた訪問日程の調整を行いますので、あらかじめご相談ください。
■提出書類
次の2点の書類が必要です。
①履歴書
※様式がありますので、rinseisuishin@city.ichinoseki.iwate.jpへ
②自己PR書類(A4両面の任意様式。ワード、パワーポイント、その他のソフト等を使用して作成のこと。写真やグラフ等の使用も可)
■書類の提出先
一関市役所農林部林政推進課 担当:小野寺
〒021-8501
岩手県一関市竹山町7-2
TEL:0191-21-8195
FAX:0191-21-4221
MAIL:rinseisuishin@city.ichinoseki.iwate.jp
※担当者より、提出確認後3日以内に受付確認のメールまたは電話をいたします。担当者より連絡がない場合はお問い合わせください。 -
参考URL①一関市公式観光サイト(いち旅)
https://www.ichitabi.jp
②現役の地域おこし協力隊の活動発信SNS(note)
https://note.com/forest_worker
https://note.com/kyoutuhatamori
https://note.com/kyotuhata_m
https://note.com/kyotuhata_r
③下内野自治会ホームページ
http://kajikanosato.news.coocan.jp/
④一関市地域情報サイト(idea)
https://www.center-i.org/情報紙idea/地域紹介/一関市大東-下内野自治会/
お問合わせ先
〒021-8501 岩手県一関市竹山町7-2
TEL: 0191-21-8195 FAX: 0191-21-4221
URL: https://www.city.ichinoseki.iwate.jp/index.cfm/29,167450,91,293,html