インタビュー隊員インタビュー
- 倉持 龍太郎 都会生活から離れて感じた田舎の豊かさ
Q1. 地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。
ずっと地元やその周辺で生活していたので、「全く違う環境に移ってみたいな」とぼんやり考えていました。そこで「いっそのこと極端に場所を変えてしまおう」ということで、北海道と沖縄での求人を探していたんです。知り合いも友人もいない環境でゼロから生活を作っていくのも、何か自分の人生においてプラスになればという思いもありました。
そんな中たまたまネットで別海町地域おこし協力隊の募集を知り応募。町の名前も場所もその時に初めて知ったんですが、変な先入観がなかったおかげで着任してからはすべてが新鮮でワクワクする毎日を送ることができました。
日本最大の砂嘴(さし)である野付半島のトドワラ。立枯れたトドマツがつくる景観は「この世の果て」とも言われ、独特の雰囲気があります。
Q2. 日々の活動内容や嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。
町内で毎年開催されるイベント運営をしたり、町内の移住促進協議会との協働で情報発信やツール制作の企画などをするのが主な仕事です。
移住者の方へのインタビューは、町での生活や仕事のことを聞けてとても楽しいし参考になっています。取材がきっかけで知り合う方も多く、プライベートでの付き合いが生まれる良い機会にもなっていますね。
協議会の方と企画して東京の映像制作会社につくっていただいた「別海町プロモーション映像」も、町民の皆さんから「自分はこんなにキレイなところに住んでいるんだと思えた」と嬉しい言葉をいただくこともあり、やりがいを感じています。
取材やイベントでカメラを触る機会が多く、新しい趣味にもなりました。
Q3. その町の魅力について教えてください。
意外と知られていないんですが、別海町は生乳の生産量が日本一の酪農大国なんです。
市街地を出るとすぐ牛が放牧されていて、美しい酪農風景を見ることができます。当然、酪農家の方ともたくさん知り合うんですが、搾乳のお手伝いをさせていただいたりと楽しく過ごせています。
知り合いが一人もいない環境でゼロからのスタートだったので不安は多少ありました。でも着任して早い段階で、イベントや飲み会の輪にも温かく迎え入れていただけたのでその不安はすぐに無くなりましたね。なにかあれば相談にのってくれたり、優しい人がとても多い町だと思います。
あとは星に感動しました。着任当初に同期と夜中に観光地巡りをしていて、野付半島に行ったんです。あまりにも星がたくさん見えて最初は「怖い」と思ったくらい。星座とかの知識は全然ないんですが、いまでも夜遅くに帰宅するときはついつい上を向いて「今日は見えるなぁ、今日はあんまりだなぁ」と確認してしまいます。
自然に食に産業に人に…こんなに豊かな土地があるんだなぁと、都会で生活していた時には感じることのなかったであろう驚きや感動が別海町にはたくさんあります。
別海町は酪農が盛んな町。牧場にはかわいい子牛達もいて、見てて癒されます。
PROFILE / 倉持 龍太郎
- 年齢
- 29歳
- 着任年月
- 2016年4月
- 出身地
- 東京都町田市
- 前職
- 営業職
- 隊員になってよかったことは?
- 協力隊の仕事そのものが、いろいろな場所や人と触れ合うきっかけ・理由になるので、町の中へ入っていきやすいと思いました。移住の第一歩として非常に心強い制度だとも思います。