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田舎暮らし特集

八代 恵里

ひと

Q1.あなたの最近の取り組みについて教えてください。

福井県若狭町末野地区にある、(有)農業生産法人 かみなか農楽舎のスタッフとして勤務しています。かみなか農楽舎は都市の若者に農業・農村再生の担い手になってもらうことを期待して、農業研修生を受け入れている法人です。これまでに東京や大阪などから40人の研修生を受け入れ、そのうち22名が若狭町内で就農・定住しました。
私の仕事は、経理から農業体験事業まで多岐にわたりますが、農業の担い手を育成することが仕事です。かみなか農楽舎では農業の技術と、田舎暮らしの両方の研修プログラムを提供しています。研修生には研修奨励金を支給していて、卒業時には就農資金を貯めて卒業できるのが特徴です。研修等で共同生活をしていただき、田舎暮らしを学ぶとともに、住居の確保もできます。家賃光熱費の負担がないのも大きなメリットです。これから裸一貫で農業を志す若者にとってはとてもよいところです。

Q2.地方がさらに元気になるためには、何が大切だとおもいますか?

やっぱり人だと思います。Iターン者・地元住民それぞれの魅力を発揮できることが大切だと思います。行政のみ補助金のみでは決して継続はできません。お手本になるような親方がいて、そこについていく若者がいることが元気な地方の条件ではないでしょうか。
例えば私たちの身近な親方は下島さんですが、若者は下島さんをリスペクトしていて、下島さんも若い研修生の動きの細かなところまでちゃんと見てくれる。適切なアドバイスをもらえると、若者も自分で考えて、試行錯誤するようになります。この積み重ねが、最終的に魅力のある人の輪につながっていくのだとおもいます。集落によって風習も違えば、物事の決め方も違います。一人のトップダウンでやるよりも、みんなで協力し合って、細かな気遣いを積み重ねていくことが、元気な地方につながるのだと思います。

Q3.移住や地域おこしに、これから取り組もうとしている人に伝えたいことは?

『相談上手になれ。』と言いたいです。
移住者はゼロからのスタートであることを知り、地元住民をリスペクトするのはもちろん、コミュニケーションをしっかり取ることです。よく『郷に入っては郷に従え』といいますが、そこからさらにもう一歩。同じことを繰り返すだけでなく『温故"創"新』で、勇気をもって新しいことに挑戦して欲しいと思います。 それともう一つアドバイス。移住して、結婚し、今は育児に奮闘していますが、子供がいると一気に集落の人と溶け込めるようになります。これからもこのまちで子供の成長を見守りつつ、私自身も成長していきたいと思っています。

profile

福井県若狭町在住。移住12年目。大学生の頃に農業に関心を持ち、新卒でかみなか農楽舎に入社、かみなか農楽舎の社員として、農業体験事業から経理まで幅広い業務をこなす。

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