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- 先輩移住者へ聞いた!移住で気になる 4 Questions!

「簡単に移住と言っても‥」一歩を踏み出すにはなかなか勇気がいりますよね。
そこで今回は、すでに都心から田舎へ移住した先輩たち6名に、みんなが気になる移住の実態について4つの質問に絞って聞いてみました!移住までの道のりは人それぞれ。自分に合った道のりを見つけることが重要です。先輩たちのリアルな声、ぜひ移住を検討する際の参考にしてくださいね!

久保さん
- 出身地から居住地
- 鹿児島県鹿児島市→東京都豊島区→神奈川県横浜市→熊本県南阿蘇村
- 同居
- 一人暮らし
- 前職
- 会社員(プラントエンジニア)
- 現職
- DMO(観光地域づくり団体)
マネジャー/会社役員/他 - 参考
- https://asouto.jp/ https://minamiaso.info/

移住のきっかけは?
2016年熊本地震の復興支援のために南阿蘇に入り、縁が繋がって地域の仕事をしたり南阿蘇で会った仲間と会社を立ち上げたりして、結果的に住み続けることになりました。
移住前に行ったことは?
地震がきっかけだったので特に下調べはしていません。しばらく地域の方に居候させてもらいながら活動している中で地元の方々から情報を教えてもらい、生活を組み立てていきました。現地に住んでいたからこそリアリティをもって分かることが多かったです。
移住後の感想は?
山間部の冬は寒く、災害リスクもあります。でもその分、そんな自然を受け入れながらより良く暮らしていくための知恵や知識、価値観を知ることができました。人口の少ない地域では1人が複数の役割をカバーする必要があるので、草刈りからスモールビジネスの経営など、必然的に様々な知識やスキルがつきました。多様な人と出会う機会も圧倒的に増えました。
移住を検討している人へ一言!
移住はあくまでも自分らしく生きるための手段。骨を埋める覚悟や、地域を救うヒーローの重責は必要ありません。そして、「良い地域」という絶対軸があるわけではなく、人と地域は相対的な相性です。見栄を張らず、気軽に飛び込んでみてください。


田窪さん
- 出身地から居住地
- 埼玉県蕨市→島根県松江市
- 同居
- 妻・子ども
- 前職
- 人材サービス会社
マーケティング担当 - 現職
- IT会社 サテライト拠点管理者
(複業で2020年に起業)

移住のきっかけは?
在籍企業と同じグループ内のIT企業がITの街である島根県松江市にサテライト拠点を出すことになり、自ら志願してその立ち上げ責任者として家族で移住しました。
移住前に行ったことは?
妻の地元が同じ山陰エリア(松江市からも車で1時間以内のところ)ということもあり、もともと何度か訪れたことがある土地でした。住環境についてはネットで様々な情報やデータを得ました。
移住後の感想は?
都市部と比べるとコンパクトな街なので、“どこに行っても知っている人にばったり会いやすい”というのは慣れるまで少し時間が要りました。満員電車に乗ることもなくなり、通勤にかかる時間が大幅に削減され、その分、健康のために睡眠や運動をする時間が確保できるようになりました。自然がすぐそばにあるので、日常の隙間で容易にリフレッシュできるのもよかったと感じます。
移住を検討している人へ一言!
移住は大きな決断ですが、何度もできる決断だと思います。もし合わなかった時はまた別の場所を探せばよいと思っています。ぼくも5年後なんてどんな状況に置かれているか全くわかりません。絶えず、再び移住することも含め心地いい場所を探し続けたいです。


下田さん
- 出身地から居住地
- 東京都小金井市→東京都杉並区→青森県弘前市
- 同居
- 一人暮らし
- 前職
- 会社員(広告代理店)
- 現職
- 映像プロデュース・クリエイティブディレクション会社(代表取締役)
- 参考
- https://www.ringoame.co.jp/

移住のきっかけは?
半分観光・半分移住で立ち寄った青森県の風土・そこに住まう人の優しさと強い郷土愛を感じ、一緒に暮らしてみたい、仕事をしてみたいと思いました。
移住前に行ったことは?
地域おこし協力隊に応募しましたが、他に特別なことはしませんでした。
移住後の感想は?
地域は、1%の批判を恐れ、挑戦よりも平穏を求めてしまいやすいように思います。現在の仕事は、行政機関など地域課題に直面するセクションと近い距離にあり、東京とはまた異なる経験ができます。東京での経験を還元できるところが良いと感じています。
移住を検討している人へ一言!
どこに行っても住めば都。表面的に見える条件や環境よりも、そこで暮らしたいというブレない意志と熱意があれば、嫌なことも乗り越えられます。そして、寄り添ってくれる地域の仲間を見つけることが何より大事だと思います。


森口さん
- 出身地から居住地
- 東京都八王子市→山梨県富士吉田市
- 同居
- 一人暮らし
- 前職
- 学生
- 現職
- 富士吉田市繊維産業活性化
地域おこし協力隊 - 参考
- https://www.instagram.com/_mrghr0417/

移住のきっかけは?
富士吉田市の地場産業、織物に携わりたいと思ったことがきっかけです。大学生の頃から関わらせていただいたので、自然と富士吉田市を選んでいました。
移住前に行ったことは?
移住の準備に関しては、地域の人に暮らしを聞いたり、富士吉田定住促進センターの方に住居の相談に乗っていただきました。
移住後の感想は?
建物が冷えていることが少し大変です。また、一人暮らし用の住居があまりないので、独身としてはもっと選択肢があればが良いのに、と思いました。街はコンパクトなので、地域の方に美味しいお店などを教えていただけたことが良かったです。また、繊維関係の方々がとても親切で、個人で活動していても気にかけてくださることがとても助かっています。
移住を検討している人へ一言!
やはり、やりたいことや興味のある分野に近い距離で生活ができるかということが、移住を考える上で大切だと思います!単に「田舎」というものへの憧れだけで移住すると後々苦しくなるかもしれません。


松本さん
- 出身地から居住地
- 山口県下関市→東京都練馬区→秋田県大仙市
- 同居
- 夫・子ども
- 前職
- 飲食店経営
(キッチンカー・ケータリング) - 現職
- 飲食店経営
(古民家レストラン・キッチンカー) - 参考
- http://takanashistore.com

移住のきっかけは?
出産を機に地域で自然と共に暮らしたいという気持ちが強くなりました。夫にも、地元に帰って開業したいという想いがありました。
移住前に行ったことは?
秋田に関わらず興味のある移住コミュニティを訪れ、様々な移住のカタチに触れて自分たちのビジョンを明確化しました。秋田でも自然豊かな名所やゲストハウスなど魅力的な場所を訪れイメージを膨らませました。
移住後の感想は?
「よく来てくれたね」と想像以上にウェルカムな雰囲気で、町内のルールを教えていただいたり、自家製野菜をおすそ分けいただいたりして気にかけていただいて嬉しいです。ただ、豪雪地域と理解していたものの、積雪による被害や対策などは想像以上に大変でした。
移住を検討している人へ一言!
移住後、子どもののびのびと過ごす様子の変化を感じました。四季の変化を繊細に感じながら地域と結びつき、支えあいながら生きていくことは、人間として生かされてる感覚が研ぎ澄まされ、自分らしく豊かな生活が送れると思います。


佐々井さん
- 出身地から居住地
- 埼玉県所沢市→京都府京都市→京都府福知山市
- 同居
- 一人暮らし
- 前職
- 大学院生(博士課程)
- 現職
- 手打ちそば屋共同店長・事業主
- 参考
- https://www.facebook.com/onisobaya https://www.youtube.com/channel/UCFpPC-Q2_quQ1_JpKTYTGaA

移住のきっかけは?
大学院の研究で出会った場所で、研究合宿を引率するなど地域の人と親交があり住み始めました。お手伝いしていた老舗のそば屋が経営難だということで引き継ぎました。
移住前に行ったことは?
研究で知っている地域でしたし独身ですので、細かいことは気にしませんでした。出身地域と、気候風土や生活様式が大きく異なりますので、とにかく習うより慣れよ、という感じで飛び込みました。家は入れる空き家の選択肢が少なく、自然に決まりました。
移住後の感想は?
毎月の寄り合いは仕事の時間との兼ね合いで大変です。草刈りや、雪かきなどは骨折り損の仕事。お店も軌道に乗せるのには苦労しましたが、まわりは「みんなが知り合い」みたいな関係で安心感があります。私の「女装」についても笑い合って話せます。移住しても温かくスッと受け入れてくださいました。山間集落ですが国道沿いで、利便性は充分。老舗なのでお店の来客も確保できました。
移住を検討している人へ一言!
今の暮らしが嫌なら、移住は一つの選択肢、気分転換になります。ただ、地域の方々にも一定の期待を持たせたり、労力をかけます。軽い気持ちで他人を振り回さぬよう、ある程度は定住するような覚悟を持って仕事や生活を計画した方が、のちのちうまくいくと思います!


先輩移住者のレポートはいかがでしたでしょうか?移住したきっかけや移住先での暮らし方は、やはり多種多様ですね。移住した後100%すべてがイメージ通り、とはいかないこともありますが、その予想外を楽しんでいる先輩たちはとてもイキイキしています!
興味を持たれた方は、是非先輩たちを参考に地域と関わる方法を探ってみてはいかがでしょうか?
この記事が、みなさんの後押しになれば幸いです。次回もお楽しみに!