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- 移住先の仕事探し 「地方公務員」という働き方について

移住する上で、仕事をどうするか。皆さん、悩みますよね…。今の仕事のまま移住出来たらいいけれど、それが難しい方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?
しかし、移住先にどのような仕事があるのか、自分が希望する仕事があるのかどうか、中々探すのも大変ですよね。
そこで、今回ご紹介するのは「地方公務員」という働き方!
地方公務員って?なにをしているの?どうやったらなれるの?といった疑問を解決しながら、地方公務員の仕事について紹介いたします!
- 行政職 例えば… 都道府県庁、役所・役場、病院・福祉施設、公立の学校などの職員
- 技術職 例えば… 土木、建築、電気、機械、化学、農業、農学などの専門職
- 公安職 例えば… 警察官、消防士
- 心理職・福祉職 例えば… 相談センター、社会福祉施設などでのカウンセリング、相談・支援業務
- 資格免許職 例えば… 公立幼稚園教諭、公立保育園保育士、公立校の教師、栄養士、公立病院の医師看護師など
入職時期はいつ?
一般的に4月1日採用が多いですが、中途採用などは地方公共団体により採用時期がずれる場合もあります。特に、資格免許職は中途での採用が多く、試験は不定期に行われます。
高校や大学を卒業していなくても、地方公務員になれるの?
高校や大学を卒業していなくても、公務員試験に合格をすれば地方公務員になれます。
公務員試験は職種により学歴制限を設けておらず、基本的に各地方公共団体が定めている年齢制限をクリアしていれば受験が可能です。試験は、難易度により上級(大卒程度)、中級(短大卒程度)、初級(高卒程度)に分かれており、「○○程度」と書いてあるのは、それだけの学力を持っていれば誰でも受けられるという意味です。
公務員試験は難しい?どんな内容?
基本的な試験内容は、筆記試験、一次面接、二次面接となりますが、その内容やスケジュールは地方公共団体により異なります。
筆記試験は「教養」と「専門」に分かれます。教養は、基本的に高校までに学んだ英数国理社の組み合わせで、専門は、行政職であれば、経済、法律、技術職では各専門分野に対応した専門科目が出題されます。また、県庁や政令市などでは、教養科目と専門科目のほか、論文等を課すところが一般的です。近年の傾向としては、筆記試験を簡易にして、人物重視(面接重視)の採用試験を実施するところが増えており、教養試験を行わず、面接試験や小論文、プレゼンテーションのみで選考を行う地方公共団体もあります。
配属先はどのように決まるの?異動希望などは出せる?
職員の経歴や資格の有無、またその時点の内部状況(部署の職員数や事業内容)により決定されます。基本的に異動希望を受け付けているところがほとんどですが、地方公共団体により隔年毎に行うところや、入職〇年以上などの制限があるところもあるようです。
01 高知県四万十町 野田さん

現在在籍している部署の業務内容を教えてください
にぎわい創出課は、地産外商室・地場産業推進係・交流促進係・移住定住係に分かれており、私は交流促進係に所属しています。交流促進係では、海洋堂ホビー館四万十の周遊企画や米こめフェスタのようなイベント事業の企画・運営や、観光情報の収集及び発信等を通じて、交流人口の増加や町の観光振興、観光消費額の増加を目指しています。
四万十町に移住をしようと思った理由・きっかけは?
母が四万十町出身で、私は幼い頃から四万十町を訪れる機会が多く、四万十川をはじめとする豊かな自然などに魅力を感じました。そのような魅力を町外の方にも知ってもらいたいと思う気持ちとともに、四万十町の発展に携わりたいと思ったことがきっかけです。
地方公務員になろうと思った理由・きっかけは?
高校で吹奏楽部に所属していた際、定期演奏会の開催などに地域の方達が関わってくれたことがきっかけで、町内外の方から「住みたい。住み続けたい」と思ってもらえるよう、まちづくりに携わりたいと考えたからです。
地方公務員として働いてみてどうですか?
実際に地方公務員として働き始めて、一番に人との距離が近いと感じています。町民の方々をはじめ、様々な業種の方々と関わることも多いため、四万十町のことを知る良いきっかけにもなっています。
ギャップに感じていることは、思ってもみない業務にも携わることです。四万十町役場で働き始めて、人生で初めて草刈りを経験しました。日々学ぶことがあり、楽しいです。
給料面については民間企業が羨ましくなることもありますが、自分で妥協した部分であるため、コツコツと働き続けていきたいなと考えています。
休暇が取りやすい雰囲気がとても有難く、働きやすいです。育休・産休制度も充実しており、女性にとっても働きやすい環境になっているなと感じています。

高知県四万十町 野田さん 出身:福岡県
8:30 | 朝礼後メールの確認 |
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8:40 | 係内ミーティング 窓口の対応や電話の応対 |
10:00 | パンフレット配架場所の チェック |
14:30 | 観光列車のお出迎え・ お見送り |
15:30 | イベント物品の確認 |
16:00 | 伝票処理 |
17:15 | 退勤 |
02 福井県福井市 織本さん

現在在籍している部署の業務内容を教えてください
大学生等の学生を対象に様々な就活支援事業を行っています。県内の大学生はもちろん、県外大学に進学した学生についても、福井県へUIターン就職してもらうために、企業情報や支援情報を県公式就活情報サイト「291JOBS」にて発信したり、合同企業説明会や就活セミナーなどの就活イベントの企画・運営を行っています。
福井市に移住をしようと思った理由・きっかけは?
一番大きな理由は、妻の地元であったことです。前職は転勤の多い仕事で、色々な土地で生活することも楽しかったのですが、結婚したタイミングでやはり落ち着いて定住したいと思うようになり、どこに住むかと考えたときに、妻の地元が一番良いのではないかと思いました。
地方公務員になろうと思った理由・きっかけは?
転職するにあたり、前職とは異なる業界にすることは決めていました。働きながら異業種の転職先を探すのは中々大変で、情報も得にくい中で、地方公務員というのは正直なところ分かりやすい選択肢でした。妻の地元の市役所も考えたのですが、ちょうど県庁が「移住・定住促進枠」という枠で募集していたことから挑戦してみようと思いました。
地方公務員として働いてみてどうですか?
事業の進捗管理や考え方など、基礎となる部分は前職と共通していて、経験を活かせていると思います。異動で部署が変わると、担当業務や分野もガラッと変わるのが新鮮です。様々な分野の業務に携われるのも地方公務員の良いところだと思います。
給料については、転職して6年目になりますが、今でも前職時代の方が高いです。ただ、休日は増えたので、時給換算したら同じくらいかなと思うようにしています。時間休などフレキシブルに休暇を取得できるのはとても助かっています。

福井県福井市 織本さん 出身:静岡県裾野市
8:15 | 登庁 |
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8:30 | 始業 メールチェック、 県公式就活情報サイト 「291JOBS」の 求人情報をチェック |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 就活イベント事業について 進捗状況を確認、 事業者との打合せ |
17:15 | 退勤 |