1 日南市

城下町×子育て 飫肥ならではの学びの場

飫肥(おび)は江戸時代から続く風情ある城下町。海、川、山と自然に囲まれた立地の日南幼稚園では、自然の中を駆け巡る原体験や様々な共体験など、こども・保育者・保護者が共に楽しめる活動を大切にしています。また、園内に併設する絵本図書館の「らいおん絵本ひろば」は、カフェも併設し子育て世代だけでなく、誰でも気兼ねなく立ち寄れ、絵本の世界を楽しめる空間です。

インタビューしました!

写真:黒田 ゆり さん
学校法人黒田学園幼保連携型認定こども園 日南幼稚園
園長 黒田 ゆりさん

園の特徴や飫肥の教育の魅力は?

地域住民の方、農家や牛舎の方、近隣高校の方など、様々な方の温かい協力を得ることができる地域性が魅力です。
本園では積極的に園外に出向き、様々な方との出会いを楽しむ保育を展開できています。子どもたちの豊かな感性の芽生え・人間性が培われ、「未来を生きる力」をさらに促進してくれるでしょう。

らいおん絵本ひろばの特徴は?

​​歴史的な町並みを大切にする「伝統的建造物群保存地区」にあるため、外観は街並みの継承を担う、昔ながらの雰囲気ですが、中は現代的な建物で、グッドデザイン賞も受賞しました。飫肥杉の本棚や「思考の樹」と呼ばれる階段、焼き立てパンの香りが漂うカフェも併設され、誰でも気兼ねなく立ち寄れ、絵本の世界を楽しめる空間です。

移住者の声

加藤 貴士さん/美鈴さん
つなぐDesign-Café Instagram

デザイナーの加藤さんご夫妻は、飫肥の教育に魅了され、神奈川県横浜市から宮崎県日南市に移住。デザイン事務所が併設されたカフェを2025年1月にオープンされました。

日南市に移住されようと思ったきっかけは何ですか?

初めて宮崎県を訪れた際に飫肥でお試し滞在を体験して、地域の温かさや子育て環境の良さを実感しました。日南幼稚園の先生方の温かい対応に加え、ITの活用や身体・言葉の力を育むバランスの取れた教育内容にも魅力を感じ、ここでの暮らしを決めました。現在は子どもが日南幼稚園に通っており、自然に囲まれた中でのびのびと過ごしています。

カフェとデザイン事務所を併設しようと思った理由は?

デザイン事務所の物件を探していた際に、現在の建物と出会いました。
歴史ある町並みの中にある魅力的な場所で、デザイン事務所としてだけでなく、「ヒト・モノ・コト」が自然につながるようなカフェを併設したいと思うようになりました。

今後どんなカフェにしていきたいですか?

観光の提案はもちろん、国内外問わずクリエイターとつながるきっかけになるカフェを目指しています。飫肥では芸術と町が融合するアートイベント「DENKEN WEEK」が開催され、海外の方もよく訪れます。コーヒーも豊富な種類からお好みに合わせてハンドドリップでご提供し、コーヒーを“体験する”という新しい切り口で楽しんでいただきたく、「何か新しいことにつながるかも」と感じられる、ワクワクのある場所をつくっていけたらと思っています。

2 都農町

ぶどう栽培ゼロから 世界のワイン100選へ!

都農町は「果樹栽培に不向き」とされた宮崎で、初めてぶどう栽培に成功した町。1996年には、町を変えたいという想いからワイナリーが設立され、都農ワインは世界のワイン100選にも選ばれるまでに成長しました。
現在は全国から人が集まるチャレンジ精神にあふれた職場としても注目されています。

インタビューしました!

写真:赤尾 誠二 さん
都農ワイン
代表取締役 赤尾 誠二さん

都農ワインはどのようにできたのですか?

宮崎県というぶどう栽培不適地で不可能を可能にしてきた先人たちがいて、ぶどう栽培とともに彼らの夢でもあったのがワイナリーの設立でした。宮崎県は焼酎王国なので、ワインなんて誰が飲むのかという意見もありましたが、ワイナリーができれば町が変わると考えた方が農家や地域の人を説得して、1996年に都農ワインが設立されました。
その後、世界のワイン100選に選ばれるなど、評価をいただいています。

チャレンジ精神旺盛な社風を求めて、県外から就職される方もいるとか…?

ワイナリー自体はぶどう栽培から加工、販売までを1つの組織で行う6次産業で、色んな職種に携わりたいという人には魅力的な職場だと思っています。社員は都農町出身者の方が少なく、私の上司は北海道出身でしたし、今の営業部長は千葉県出身です。実は、私も隣町出身です。

都農ワインのおススメの飲み方は?

やはり同じ地域で育った食材とワインの相性が抜群です!
ぜひ宮崎のワインは宮崎で育った食材と一緒に味わってほしいので、宮崎に来ていただいて、チキン南蛮と一緒にうちのワインを飲んでもらいたいです。

3 延岡市

リアルな生活を体験! お試し暮らし施設

延岡市では、市のお試し暮らし施設をお借りし、JOINメンバーで実際に体験してみました!
まずは担当者の落合さんに、延岡市での暮らしやお試し暮らし施設についてお話を伺いました。

写真:落合さん

延岡市 人材政策・移住定住推進室 落合さん

落合さんは京都からの移住者とのことですが、延岡市での暮らしはいかがですか?

他の町に比べてとがっている所はないかもしれませんが、魚を始め食べ物がおいしく、京都で暮らしていたころよりも食事面は満足度が高いです。生活についても延岡市内で完結するので、不便に感じたことはないですね。もちろん派手なイベント等は都会に比べて少ないかもしれませんが、落ち着いて暮らすことができているのでこっちに来てよかったと思っています。

延岡のお試し暮らし施設はどんなところ?

市の中心部から少し離れた山間地で、のどかな棚田の風景と緑豊かな山々に囲まれた場所に「お試し暮らし施設」はあります。移動手段として車が必要で、近くにコンビニもないので、食べ物は事前にご用意ください。宮崎はテレビの民放が2局しかないため、宮崎のチャンネルの少なさも体験できます。リアルな日常を体感できるのも、お試し暮らしならではです。(実際の暮らしではケーブルテレビを契約すると多くの番組を見ることができます。)

お試し暮らし施設に行ってみた!

街灯に住所の干支があってかわいい!

延岡市のお試し暮らし施設は、「延岡市北方町板下戌〜」と住所に干支が使われている全国的に珍しい町にあります。

宮崎県のブランド魚「ひむか本サバ」 延岡市の名物魚「メヒカリ」 実は延岡市が発祥とされる「チキン南蛮」

落合さんによると、延岡市のおススメはやはり美味しい「食事」。市内にあるお店で、東京ではなかなか味わえない新鮮な食材を購入しました!

乾杯は「ひでじビール」!
地ビールコンテストで数々の賞を獲得しているビール工場も、延岡市街地から車で約20分の距離にあります。美味しいビールが楽しめるのも、豊かな自然と清らかな水に恵まれた土地だからこそ。
延岡の食の魅力を存分に味わうことができました!

今回は、宮崎の魅力や移住を決めた理由について話を伺い、実際に体験しながら各地域の特色を知ることができました。もちろん、地域ごとの魅力も移住の決め手になりますが、宮崎県を巡る中で特に印象的だったのは、ご協力いただいた皆さんの明るく温かい人柄です。移住者に限らず、訪れる人を自然に受け入れてくれる県全体の雰囲気があり、こうした温かさこそが、宮崎を移住先として選ぶ大きな魅力のひとつなのではないかと感じました。