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- 「移住で見つけた、わたしの新しい暮らし」 〜 移住者インフルエンサーにインタビュー 〜

「移住」に興味はあるけれど、実際の暮らしってどうなんだろう?
本特集では、地方へ移住し、地域での暮らしや魅力をSNSなどで日々発信しているインフルエンサーの方々に、移住に至った経緯や現在の生活、価値観の変化などについてお話を伺いました。
インフルエンサーさんたちのリアルな声をご覧ください!



大好きな「食べること」
を通じて、青森を発信!
を通じて、青森を発信!
現在の活動について教えてください
青森県内を中心に、テレビやイベント出演等タレント活動をしています。青森市主催のイベントで郷土料理の講師をしたり、子供向けの食育イベントを開いたりしています。SNSでは、ロケでお邪魔した青森県内の飲食店や、青森県だけで食べられる食材等を紹介しています。
青森市へUターン移住した後に出産をし、今は3歳の娘の子育てもしながら活動しています。13歳のポメラニアンもいるので、休みの日には家族で海や山や公園にお散歩に行くのが楽しみです。
それと、食べることが好きすぎて、野菜ソムリエや食育インストラクターの資格等も取得し、毎日青森の美味しいものをもりもり食べています。
インフルエンサーを目指したきっかけは?
元々中学生の頃からお笑い芸人になりたいと思い、大学進学と共に上京してお笑い芸人として活動を始めました。東京に17年住んだ後にUターン移住し、青森市移住PR大使に就任後からは、ロケでお邪魔した青森県内の飲食店を中心にInstagramで発信をしています。
お気に入りスポットを教えてください
①合浦公園。春はお花見、夏は海水浴、秋は秋まつり、冬は白鳥が間近で見られるなど、青森の四季を楽しめる公園です。特に冬は白鳥が間近で見られて、迫力満点です。
②ねぶた小屋。実際に青森ねぶた祭に出陣するねぶたの制作段階を見ることができ、ねぶた祭本番にはずらっと並んだねぶたをじっくり見ることができます。
③三内丸山遺跡。2021年に世界遺跡に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」のひとつで、広い施設の中で縄文時代を存分に楽しめます。




移住前に思っていたこととのギャップや、大変だったことは?
元々住んでいた土地なので、そこまでギャップはありませんでした。
ただ、東京生活をしているとなんとなく、青森の人って無口で人見知りかなぁと考えていたこともありましたが、少し違いました。おそらく、人見知りは人見知りなのですが、少し心を開くと青森県民ってとても「人を楽しませよう」とする気持ちが大きいと思います。
お店のおばちゃんとか、なんか、1人でボケてツッコんでいます(笑)。
大変なことは、雪かき・雪道運転です。
冬になると出勤前にまず雪かき、早めに出発して雪道運転、仕事から帰って雪かき。と、冬の生活は雪に翻弄されまくります。
ただ、子供にとっては雪遊びが最高に楽しいので、庭にかまくらを作ったり、雪だるまを作ったりとそれはそれは楽しそうで、一緒に鼻を赤くして遊んでいました。
移住を考えている人へメッセージはありますか?
「移住」というとすごく大きな決断に思えるかもしれませんが、少し遠くに引っ越して暮らしてみようかな!旅行ついでに住んでみようかな!というくらいの気持ちでの移住もアリだと思います。
私が移住して改めて気づいたのは、意外と移住者ってすごく多いです。もちろん、青森愛を持つ地元の方も沢山いますが、移住した方の方が青森のことに詳しかったり、青森をもっとこうしたい!!という強い気持ちを持って暮らしている方が多いです。
移住者の方が経営するお店もたくさんあるので、そこでおしゃべりするのも楽しいし、移住を決めるひとつのきっかけになるかもしれません。


自身の芸能経験を活かした
観光・交流事業を行う
観光・交流事業を行う
現在の活動について教えてください
飯舘村発で台湾と福島を結ぶ交流事業を行っています。福島と台湾の観光、物産のPRや輸出、イベントへの出演等で、活動場所は主に福島県内や台湾、また日本全国です。
「福島もも娘from Taiwan」という、台湾人と日本人からなる観光交流アイドルのプロデュースも始めて2年目になります。このユニットは、正式に福島県の観光交流局により「あったかふくしま観光交流大使」に任命されています。


移住先に飯館村を選んだきっかけは?
元々、台湾で5年間ほど芸能活動をしていたのですが、台湾から帰国して初めて福島県の浜通りを訪れた時に、震災後も努力し復興を図るこの地域に私も事業を興して貢献したいと思いました。その後、浜通りの地域を巡り移住先を探していたところ、飯舘村に足を踏み入れ、500mの岩盤の上に立ち、涼しげでクリーンでクリエイティビティーが掻き立てられるような村の姿を気に入り、直感で移住を決めました。
実際に暮らしてみて感じる、地域の魅力は?
夜は、8時頃には真っ暗になります。そうなると、まさに人間界ではなく動物と虫たちが中心の世界。東京から連れてきた飼い猫のリリーと共にそんな自然のオーケストラを聴きながらゆったりワインを飲む時間が至福の時で、横浜や東京ではなかなか味わえない生活だなと感じます。
朝は、静けさと共に6時前には起きてコーヒーを淹れ、散歩をしながら綺麗な空気を吸い、1日の始まりを迎えます。村民の方は、自家栽培の新鮮なにんにくや野菜、果物などを届けてくれることもあります。
お気に入りスポットを教えてください
真夏は、飯舘村の道の駅「までい館」の向かい側の花壇にたくさんのひまわりが咲きます。
飯舘村の村民はお花を植えておもてなしをすることが大好きです。私は、そんな飯舘村の方の「までい(飯舘村の方言で丁寧に、心を込めてしっかりと、という意味)」な心遣いが大好きです。


移住を考えている人へメッセージはありますか?
自分が気に入った場所、心を動かされた地域に移住すると、嫌なことや苦労があっても乗り越えられる可能性が高くなると思います。人生は、自分の選択で如何ようにも広がり如何ようにも楽しくなります。ぜひ、一度の人生、心動かされるほうの選択をしていただきたいです。選択の先は今の貴方の人生と同じように、快適になるように調整・努力していくだけ、だと思います。


自然の近さと
生活のちょうどよさ
生活のちょうどよさ
現在の活動について教えてください
大学卒業後新潟に移住し、平日は県内の中小企業で働きながら、「新潟のあたりまえは魅力で溢れている」をテーマに、移住者の視点で新潟の魅力をSNSで発信しています。
最近では、観光地の取材、企業・自治体のPR、メディア出演、インタビュー取材などのお仕事も増え、より多くの人や地域と関わる機会をいただいています。
SNSの発信で意識していることは?
発信する時にいつも意識しているのは、「地元の人にとっても、見てくれる人にとっても楽しい内容であること」。その土地に暮らす方へのリスペクトを忘れずに、実際に自分の目で見て感じたことを、自分の言葉で伝えるようにしています。
移住に興味がある人や、これから旅をしてみたい人がイメージしやすいように、「行ったらこんな感じ!」が伝わる動画や感想を大切にしています。リアルな体験だからこそ、誰かのヒントになったら嬉しいなと思います。
実際に暮らしてみて感じた移住や田舎暮らしの魅力は?
混雑が少なくストレスフリーなところです。一番の魅力は、自然の近さと、生活のちょうどよさ。朝起きて窓を開けると綺麗な空気が入ってきたり、少し車を走らせるだけで海や山にもすぐ行ける環境に、毎日のように癒されています。
都会ほどの便利さはないかもしれませんが、そのぶん人との距離が近く、地域に根ざした暮らしのあたたかさを感じます。時間の流れもゆったりしていて、自然の中で過ごすことで頭痛や花粉症が治りました(移住者の中ではあるある)!
お気に入りスポットを教えてください
長岡の花火大会と新潟の自然です。長岡花火は、日本三大花火大会のひとつで、その迫力と美しさは圧巻。夜空を彩る大輪の花火は、毎年多くの人を魅了しています。
また、新潟の自然は四季折々の表情が豊かで、山や海、田んぼが織りなす風景は心を癒してくれます。特に季節の変わり目の景色は、移住者として新鮮な感動があります。




実際に移住して驚いたことは?
驚いたことは、人のあたたかさです。地域の方々はとても親切で、スーパーに行ったときも「あれ、どこですか?」と店員さんに聞くと、丁寧にその場所まで案内してくれます。
助け合いやあたたかいコミュニケーションが根付いていて、日常のちょっとした場面でもその優しさを感じることが多く、寂しさを感じずに楽しく過ごせているのは、こうした人のあたたかさのおかげだと実感しています。


客室乗務員と県庁勤務、
地域に根ざした活動
地域に根ざした活動
現在の活動について教えてください
現在はANAで客室乗務員として勤務しながら、鳥取県庁で地域の魅力を発信する仕事にも携わっています。
二拠点での働き方は大変なこともありますが、鳥取の温かい人々に支えられながら充実した毎日を送っています。趣味は海が大好きなのでサーフィン。美しい鳥取の海で波に乗る時間が、日々のリフレッシュにもなっています。
インフルエンサーを目指したきっかけは?
ANAでコロナ禍より始まった地域兼業プログラムを知った時、大学で地域創生を学んでいた自分にできることがあるのではないかと感じました。地域に根ざした活動を通して、地元の魅力や人々の想いを多くの人に伝えたいと思い、兼業先である鳥取県庁にて情報発信のお仕事に挑戦することを決意しました。
移住先に鳥取を選んだ理由は?
他にも兼業できる地域は全国にありましたが、地域兼業に関する説明会で先輩方が口を揃えて、「鳥取の方々の優しさや温かさが魅力」と話されていたことが、鳥取に決めた一番のきっかけです。
お気に入りスポットを教えてください
鳥取は、自然や景色が堪能できる場所ばかりです。砂丘で見る夕焼けは、海に反射した太陽の光がとても幻想的で感動します。大江の郷のパンケーキはふわふわで卵の味が濃く、人生で一番美味しかったです。
浦富海岸の遊覧船から見える透明度の高い海も必見で、水深25mまで見えるとか。星取県ならではの美しい星空もおすすめです。




移住を考えている人へメッセージはありますか?
私が実際に移住してみて感じたのは、人の温かさ、自然や食の豊かさです。困った時にはすぐに助けてくれたり、焦っていると「ゆっくりでいいよ」と声をかけてくれるなど、地元の方々がよそ者の私を温かく受け入れてくださることに感動しました。
これから移住を考えている方へ伝えたいのは、鳥取県は自然の美しさはもちろん、人の温かさや食の美味しさなど、心豊かに暮らせる魅力がたくさん詰まった場所だということです。鳥取以上に自然も人も食も豊かな県はあるのかな?と思ってしまうほど。まずは一度、実際に足を運んでその魅力を体感してみてください。

地域に根ざした暮らしには、不便さや戸惑いもありますが、それ以上に新しい発見や人とのつながり、豊かな時間があるようですね。
本特集でご紹介した皆様の声からは、それぞれの地域で培われた価値観や、地域資源を生かした生活のあり方が垣間見えました。
移住は大きな決断かもしれませんが、自らの意思で環境を選び、行動することで、思い描いていた以上の「自分らしい暮らし」に出会えるかもしれません。
移住に興味を持たれた方は、全国の自治体に直接相談ができる『JOIN移住・交流&地域おこしフェア』や、移住・交流に関する情報を発信している当サイトを、ぜひチェックしてみてくださいね!