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- 幸福度5年連続1位!移住者を引き付ける沖縄県の魅力とは
今回は、都道府県・幸福度調査(地域ブランドNEWS)で5年連続1位に輝く沖縄県に、JOINスタッフが実際に取材に行ってきました!
青い海、輝く太陽、そしてゆったりと流れる時間。観光地として高い人気を誇る沖縄県ですが、近年は「旅行地」にとどまらず、「移住地」としても注目を集めています。
今回JOINスタッフは、南城市とうるま市に着目。
自治体職員や地域おこし協力隊、地域で活動する団体など、地域住民の皆さんにお話を伺い、それぞれの立場から見た沖縄の“リアル”を探りました!
南城市は沖縄本島南東部に位置し、地形がハート型であることから「ハートのまち」として親しまれています。世界遺産・斎場御嶽や神の島・久高島を擁し、自然と琉球の精神文化が調和する地域です。
まずは、南城市のまちづくり推進課の方たちと、地域おこし協力隊の甚田さんに地域住民目線・移住者目線でのお話を伺いました。
左:中村さん 右:甚田さん
南城市の魅力について教えてください
南城市は那覇市のベッドタウンとして発展してきました。2006年の1町3村合併以降、約7,000人の人口増加があります。企業誘致にも力を入れており、商業施設の計画も進んでいます。子どもの数も増えており、学校の増築も行っています。
移住希望者向けの支援制度はありますか?
「三世代同近居支援補助金」や「空き家活用事業」を実施しています。また、市内の一部過疎地域に移住する場合は、追加で活用できる補助制度もあります。制度面でも移住を後押しできる体制を整えています。
幸福度1位となっている理由は何だと思いますか?
正直なところ、明確な理由は分かりません。ただ、気候が穏やかで、住民の人柄があたたかいことは大きいのではないでしょうか。物価の高さという課題もありますが、環境面では暮らしやすい地域だと感じています。
読者の方へメッセージをお願いします!
南城市は、豊かな自然と歴史文化が息づくまちです。地域の皆さんとともに、安心して暮らせる環境づくりに取り組んでいます。まずは南城市の空気を感じに、足を運んでいただければうれしいです。
Info.
★南城市役所(まちづくり推進課)
・所在地:〒901-1495 沖縄県南城市佐敷字新里1870番地
・公式HP:https://www.city.nanjo.okinawa.jp/
・移住サイト:https://www.city.nanjo.okinawa.jp/iju/
・電話番号:098-917-5394
神の島・久高島で2025年8月より地域おこし協力隊として活動している甚田知世(じんたともよ)さん。
大阪府出身で、島の販路拡大や住環境整備などに携わっています。久高島を含め、南城市で感じた魅力について話を伺いました。
協力隊になったきっかけを教えてください
わたしは大阪府堺市出身で、これまでまちづくり関連の仕事に携わってきました。学生時代の修学旅行で訪れた沖縄が忘れられず、「仕事があれば沖縄で暮らせるかもしれない」と思い、協力隊に応募しました。
現在の活動内容について教えてください
久高島の特産品販路拡大や関係人口創出事業に取り組んでいます。“神の島”というイメージだけでなく、島民の方々の日常や言葉を丁寧に発信したいと考えています。Uターン・Iターン向け住居の整備にも携わっています。
移住後に感じた魅力はありますか?
スーパーに産直野菜が並んでいるだけでうれしくなりますし、お刺身も本当においしいです。伝統文化が今も日常の中にあり、高校生が自然に祭りに参加する姿を見ると、都会で忘れかけていた感覚を思い出します。市民の皆さんと一緒に生活をつくっている感覚が大きな魅力です。
読者の方へメッセージをお願いします!
南城市・久高島の魅力発信は行っていますが、発掘しなくてもすでにたくさんの魅力に溢れている地域です。当たり前すぎて気づけていない魅力を、市外の人はもちろん、市内の人たちにも知ってもらえるように努めていきたいと思います。是非遊びに来てくださいね!
沖縄独自の文化である共同売店は、地域住民が共同出資・運営するスタイルの売店です。日用品を販売するだけでなく、住民が集まり“ゆんたく(おしゃべり)”を楽しむ場でもあります。
あざま共同売店は個人商店ですが、開業にあたってクラウドファンディングや地域住民の方々から支援をいただいた経緯があり、「みんなのお店」という気持ちを込めて共同売店としているそうです。
今回は、南城市内で「あざま共同売店」を運営する藤原明美(ふじわらあけみ)さんに地域のお話を伺いました。
南城市へ移住されたきっかけは?
岡山県で生まれ、愛媛県や大阪で暮らしてきました。沖縄に来て南城市を訪れた際、直感的に「ここで暮らしたい」と感じました。共同売店の運営のほか、自治会の役員、人権擁護委員、商工会理事、斎場御嶽のガイドを行っています。
売店を始めた経緯を教えてください
地域の方から「近くに買い物できる場所がない」と聞いたことがきっかけです。最初は一般的な商品を揃えていましたが、実際に必要なものは違いました。何度も聞き取りを重ねて今の形になりました。使われなくなった食器類を預かり、必要な方に無料で持ち帰ってもらう「ご自由にお持ち帰りくださいコーナー」を常設していて、コミュニケーションの場、循環の場となっています。
沖縄県が幸福度1位の理由はなんだと思いますか?
困ったときに周囲が自然と動いてくれる環境があることだと思います。海や気候の良さだけではなく、人とのつながりが大きいですね。
読者の方へメッセージをお願いします!
「覚悟が必要」ですね(笑)。いい面もありますが、方言や“うちなータイム”など戸惑うこともあります。それも含めて受け入れられれば、豊かな人間関係が待っています。まずは“ゆんたく”しに来てください。
Info.
うるま市は、那覇市から北東へ約25km、沖縄本島中部の東海岸に位置し、金武湾と中城湾に面しています。半島部の沖合には有人・無人を含む8つの島々が広がり、美しい海と豊かな自然に恵まれたまちです。
かつては完全失業率18.2%(平成22年国勢調査)を超えるなど、厳しい状況に直面していました。その課題を乗り越えるために生まれたのが、2013年に設立された「一般社団法人プロモーションうるま」です。商工会や観光物産協会などと連携し、「自ら事業を生み出し、その収益を地域に還元する」仕組みづくりに取り組んできました。
「100年後のうるまをつくる」をコンセプトに掲げる同団体で活躍する菊地(きくち)さんと瑞慶山(ずけやま)さんに、地域と連携した取り組みや、島々の魅力について伺いました。
うるま市について教えてください
菊地さん:2005年に2市2町が合併して誕生しました。8つの島々を有し、そのうち5つは有人島です。本島とは道路でつながっているため、車で移動が可能です。
特に平安座島へ続く海中道路は絶景スポットとして知られ、島への生活道路でありながら、人気のドライブコースにもなっています。
瑞慶山さん:私は通るたびにHYの曲をかけて気分を上げています(笑)
暮らしの導線そのものが観光資源になっていることも、うるま市の大きな特徴です。
島ごとに連携した取り組みはありますか?
菊地さん:平安座島へは約50年前、浜比嘉島へは約30年前に橋が架かりました。物理的にはつながりましたが、島ごとに独自の文化や誇りがあり、「負けたくない」という気持ちも残っています。
しかし現在は、小学校が平安座島に統合され、子どもたちの交流が増えています。生徒は4つの島を総合学習で学ぶなど、子ども達は日常的につながりを育んでいます。
また、伊計島にはドワンゴが運営するN高校が開校し、島外から生徒が訪れるようになりました。スクーリングの一環として、さとうきびの収穫体験など地域との交流も行われています。
外から人が来ることで、島の価値を再発見する機会にもなっています。
お二人が感じる沖縄の魅力とは?
瑞慶山さん(沖縄出身):東京で感じたのは、生産性が高い一方で余白の少なさでした。効率は良いけれど、空が見えにくい環境に少し寂しさを感じました。
一方沖縄では、音楽を通して自然と人とつながれる空気があります。
言葉がなくても盛り上がれる、非言語のコミュニケーションがあることが心地よいです。
菊地さん(宮城県出身):移住のきっかけはうるま市伊計島での「お試し移住」に参加したことです。
うるまの島々は、橋でつながる島という利便性があり、かつ本物の沖縄文化が残っています。
また島々を会場にしたアートフェスティバルや、まちづくり会社(プロモーションうるま)もあり、エリアとして可能性に溢れていると感じ移住しました。
読者の方へメッセージをお願いします!
うるま市での生活は、東京のように単に住むだけでなく、地域の人たちと一緒に活動する形になります。便利なものばかりではありませんが、地域活動等を通じてつながると、外から来た人たちにも心を開いてくれます。一緒に100年後のうるまをつくる挑戦をしてみませんか?
Info.
二つの市町村に共通していた点として、自分たちの生活を自分たちでなんとかしよう、という考えがしっかりしていたように思いました。昔から引き継がれている文化であったり、生活環境といったものを自治体に頼らずに形成しており、どんな人からも地元愛を感じました。加えて三線・エイサーといったコンテンツによって、地域ごとに差はあれど隔たりなく過ごせる雰囲気も魅力的でした。
また、沖縄といえば年中気温が高いので「暑いイメージ」がありましたが、夏の日中はむしろ本州側よりも気温が低くなりやすいようです。海が近いため湿気は多いかもしれませんが、暑さに弱い方は逆に移住候補かもしれませんね。
青い海や温暖な気候だけでは語りきれない沖縄の魅力。それは、地域の人々が世代を超えて支え合い、外から来た人も自然と受け入れる土壌があることかもしれません。
行政、団体、移住者、地域住民――それぞれの立場から見えたのは、「ともに暮らしをつくる」という姿勢でした。幸福度の高さの背景には、人と人とのあたたかな関係性が息づいているのではないでしょうか。まずは現地を訪れ、その空気を体感してみてください。





