インタビュー隊員インタビュー

標高1200mほどに位置する「そば畑」

標高1200mほどに位置する「そば畑」

Vol.95 長野県松本市【現役隊員】    -   岡部 亮介 さん ここでは語り切れない色濃い地域に移住して

Q1. 地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

 とにかく自然が大好きなんです!将来的には自然の多い地域で暮らしたいなぁと漠然と夢を抱き過ごしていました。前職は東京の企業に勤めていたのですが、日に日に「早く移住したい」と思うようになり、そんな時メディアで、「地域活性」や「地域づくり」といったワードをよく目にしていたことから、地域おこし協力隊について調べるようになり、転職を本気で考えました。松本市(安曇・奈川地区)の活動内容「再生可能エネルギーの促進・普及業務」をみつけた時、私自身、東日本大震災で起きた原発事故以降、再生可能エネルギーについて興味を持っていたので、すごく魅力を感じ応募しました。

裏山でスノーシュー

裏山でスノーシュー

Q2. 日々の活動内容や嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

 活動項目の1つに、風穴(※)の保存・活用というテーマがあります。安曇地区稲核(いねこき)には、山の斜面から出る冷気を利用した“天然の冷蔵庫”と呼ばれる風穴がたくさんあり、かつては蚕種の貯蔵などに活用されていたのですが、現在は崩れているものが多く、ほぼ活用されていません。自然エネルギーの利用が見直されていることや地域の重要文化財として、風穴の保存・活用ができるよう支援する事が私の活動の1つです。
 嬉しかったことは、やはり「助かるよ」「一緒にやってほしい」「ありがとう」といった声をかけられると、協力隊をやっていてよかったなと感じます。反対に、大変だったことは、「地域おこし協力隊」というネーミングへの違和感から、活動に関して少し葛藤が生まれたことです。自分が協力することよりも、自分が教わり、そして協力してもらうことのほうが多いです(笑)。

※風穴
ゴロゴロとした石が積みあがった斜面などで、そのすき間から自然の冷風が吹き出す場所のこと

自然と生きる稲核風穴

自然と生きる稲核風穴

風穴の保存活動の一環で開催した勉強会の様子

風穴の保存活動の一環で開催した勉強会の様子

Q3. その町の魅力について教えてください。

 私が住んでいる松本市の奈川地区は、いわゆる”何もない”地域です。スーパー、コンビニエンスストアなど、一番近くても車で30分以上かかります。それでも私が楽しんで生活することができているのは、人々の”暮らしの知恵”に魅了されているからです。スーパーで購入するよりも野菜は美味しく育ち、山菜やきのこは保存すればいつでも食べられ、大豆を育てれば味噌も作ります。また、暖をとるのにも、薪ストーブ文化が根強い奈川では、灯油の購入より山から木を伐りだします。奈川という地域は、なにもないようで、実はなんでもあり、その知恵を教わることに楽しさを感じます。
 また、近くには上高地、乗鞍岳、白骨温泉や沢渡温泉などがあります。東京にいたときは、連休でないと絶対に訪れることのない地域でした。それが今は、少し時間ができただけで会いに行くことができ、暮らしの一部として楽しんでいます。私の移り住んだ地域の魅力は、人と自然の色濃さだと感じます。

手作業の薪づくりを楽しむ山暮らしのプロ

手作業の薪づくりを楽しむ山暮らしのプロ

今すぐ会いに行けるアイドル「上高地」

今すぐ会いに行けるアイドル「上高地」

PROFILE /  長野県松本市【現役隊員】 岡部 亮介 さん(2019年4月掲載)

年齢
28歳
着任年月
2017年8月
出身地
埼玉県
前職
セキュリティー関連
隊員になって良かった事は?
たくさん地域イベントに参加し、いろんな人と出会えたことです。

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