インタビュー隊員インタビュー

協力隊OBOG山下氏_トップ

Vol.96 鹿児島県南大隅町【OBOG】    -   山下 大裕 さん 全国初の地域おこし協力隊を題材とした映画を制作準備中

Q1. 地域おこし協力隊がきっかけで生まれた地域とのつながりを教えてください。

福井県出身の私は18歳の頃から映画監督を志しており『2020年までに全国公開映画を撮る』と公言し続けてきました。高校卒業後は神奈川県の日本映画大学へ進学し学業の傍ら商業映画やCM・PVの現場でスタッフとして働いたり、自主制作映画を撮って上映会を開催したりしていました。福井で3本の作品を監督した後、次は母方の実家である鹿児島で映画を撮りたいと思うようになりました。そしてまずは自分が住民となって町を知ろうと考え、いきなり映画を撮るのではなく南大隅町役場観光課の地域おこし協力隊になりました。
 南大隅町では新しい協力隊としてやってきた私に多くの方が興味を示してくださいました。いろいろな行事を撮影して上映したりDVDをプレゼントしたりするとものすごく喜んでくださったので、私自身もとても嬉しくなり映像を撮影して後世に遺すこの仕事に強くやりがいを感じました。

ありとあらゆる場所で夢を公言する

ありとあらゆる場所で夢を公言する

町内の催事や伝統行事などを映像で記録

町内の催事や伝統行事などを映像で記録

Q2. 今のお仕事・活動とそこに行きついたきっかけを教えてください。

今行っている一番大きな活動は全国初の地域おこし協力隊を題材とした映画制作です。私が南大隅町に移住した当初はその題材を協力隊にしようということまでは考えていませんでした。しかし自分自身が協力隊として活動していく中で様々な経験をし他自治体で活動する協力隊と会って話したり行動を共にしたりする中で、協力隊自体にものすごくドラマがあることに気付きました。そこで彼らが何を思い感じながら日々活動しているかをより深く知ってもらい、制度が地域でうまく活用されるきっかけとなる作品を作りたいと思い映画の題材にすることを決めました。

また作品を撮るにあたり私の身の回りの協力隊エピソードだけで映画化するのはどうかと思い、今年の3月から4月にかけて47都道府県全ての地域おこし協力隊約200名に車で直接会いに行き取材をしました。取材を経て仕上げた脚本を基に鹿児島で撮影し来年の全国展開を目指して進めていく予定です。

47都道府県を巡る軽自動車日本一周取材旅

47都道府県を巡る軽自動車日本一周取材旅

日本一周取材を経て大報告会を開催

日本一周取材を経て大報告会を開催

Q3. その町の魅力について教えてください。

私が住んでいる南大隅町は、本土最南端の佐多岬を有する町です。そういった土地柄、自転車やバイク、車、そして時には徒歩で日本一周に挑戦している方々を見かけることがあります。日本中の方が訪れる「本土最南端」という特別な場所へ住めることに私はとても魅力を感じています。

南大隅町は人口約7,000人の小さな町でアクセスはあまり良いとは言えませんが、実際に住んでみるとほとんど不自由のない暮らしができています。日用品を買うには地元のスーパーだけで事足りますしコンビニもあります。それ以外でもネットショッピングで揃うので問題ありません。

都会に住むよりもこの町に住むメリットの方が大きいと私は感じています。自然は豊かで急かされることなくのびのびと暮らすことができ、夜は車や電車の音がなくただ虫の声だけが聞こえてきて、一人になりたいと思えば本当に一人になれるような場所がある。人間的な暮らしができるこの町が私は大好きです

全国から多くの人々が訪れる本土最南端の地

全国から多くの人々が訪れる本土最南端の地

エメラルドグリーンが美しい「雄川の滝」

エメラルドグリーンが美しい「雄川の滝」

PROFILE /  鹿児島県南大隅町【OBOG】 山下 大裕 さん(2019年7月掲載)

山下大裕_写真

山下 大裕

年齢
27歳
着任年月
2017年7月
出身地
福井県
前職
映画監督
映画制作プロジェクトの進捗状況は?
脚本執筆にあたり今年の3月3日から50日間で47都道府県全ての地域おこし協力隊約200名に直接取材を行いました。7月31日まで制作費のクラウドファンディングを行っています。