インタビュー隊員インタビュー

Vol.89 茨城県笠間市【現役隊員】    -   秋元 健一 さん 地域と共に汗をかく、おもしろさ

Q1. 地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

私の場合応募したきっかけは少し特殊で、大学時代親しかった友人が笠間と東京との関係人口交流に取り組んでおり、その活動に仲間として参画する中で笠間の方々とのご縁ができつつありました。それと同じタイミングで協力隊募集の案内があったため、このご縁を活かし、新しい土地で新しい体験をしてみようと応募に踏み切りました。

市担当者との人間関係や業務内容に関しては、上記のような環境だったので事前にある程度はイメージすることができ、それほど心配ではありませんでした。しかしながら、生まれ育った場所ではないがゆえ土地勘の無さや、初めての自動車利用生活など、地域で生活するイメージが事前に捉えづらかったのが不安ではありました。

関係人口交流の一環、東京都三鷹市でのマルシェで笠間のPRを行いました。

Q2. 日々の活動内容や嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

笠間稲荷門前通りの商店街活性化組織の一員として、定期的な話し合いへ参加したり、誘客のための仕掛けづくりを地域の方々と担う活動などを行っています。昨年度は商店街の方々と一緒に県の実施する商店街活性化コンペにチャレンジし、見事入賞! イベントの実施で一緒に汗をかくだけでなく、時間をかけて知恵を出しな合いがらコンペ事業案を考える過程を通じ、地域の方々から信頼を得て頼りにされていくのは嬉しい経験でした。

その一方で、空き店舗の増加や担い手不足が課題になりつつある商店街にあって、当事者たる商店主の皆さんがその課題に立ち向かうための相談を受ける機会もあります。重くかつ困難な雰囲気でもあり大変ではありますが、それだけ信頼を受けている証拠だと思い、自分事と心得て課題解決に協力しています。

商店街活性化会議にて。商店主だけではなく市民の方も参加し、議論を交わします。

夜間にお客様を呼び込むイベントでの一幕です。商店街メンバーと仕掛けを工夫し、幻想的な演出ができました。

Q3. その町の魅力について教えてください。

笠間の魅力を一言で伝えるのは難しいかもしれません。観光、芸術、盛んな農業など、沢山の魅力で成り立っているまちです。ただ、地域おこし協力隊というよそ者でありながらも地域の中に入り込んだ視点から見ると、それぞれの分野のエキスパートや達人と町中で気軽に知り合いになれる、というのが笠間ならではの魅力ではないでしょうか。

創業100年以上の老舗蕎麦屋さん、世界中にファンがいる陶芸家さん、栗について何時間でも熱く語ってくれる加工業者さん、酒造りはもちろん、話術も巧みな蔵主さんなど、笠間を巡ればそのような素晴らしい方々が沢山いらっしゃいます。そんな方々と気軽に会って話ができるのは、笠間の大きな魅力だと感じています。

日本でも有数の生産量を誇る栗など、笠間での農産物生産はたいへん盛んです。

通称石切山脈。最高裁判所や日本銀行など近代日本の重要建築物に用いられた「稲田石」の産地です。

PROFILE /  茨城県笠間市【現役隊員】 秋元 健一 さん(2019年3月掲載)

年齢
41歳
着任年月
2016年4月
出身地
埼玉県
前職
ITエンジニア
隊員になってよかったことは?
皆さんから「よく笠間へ来てくれたね」と歓迎していただき、どこへ行っても温かく迎えてもらえることです。