インタビュー隊員インタビュー
Vol.85 栃木県鹿沼市【OB・OG】 - 大島 由紀 さん 天然素材による手作りにこだわったこんにゃく料理専門店を開業
Q1. 地域おこし協力隊がきっかけで生まれた地域とのつながりを教えてください。
ある時、義母の作る手作りこんにゃくの美味しさに深く感動し、心打たれました。いつか自分も昔ながらの製法で作るこんにゃくを広めていきたいと思っていました。
ユネスコ無形文化遺産(鹿沼今宮神社祭屋台行事)に登録された屋台のまち中央公園の飲食スペースを利用し、鹿沼に住んで起業する人を全国から募集した「夢の再出発応援事業」に応募して、鹿沼版地域おこし協力隊員として採用いただきました。そして、夢のひとつだった「こんにゃく」にこだわった飲食店「おこんにゃく茶屋」を開業することができました。

Q2. 今のお仕事・活動とそこに行きついたきっかけを教えてください。
こんにゃくを絞ってできたてのこんにゃくそばを作ってご試食・お持ち帰りいただける体験や、地域の方々のご協力のもと、こんにゃく芋の植え付けから収穫、稲わらからつくった灰汁で固めるこんにゃく作りなどを年4回で体験いただくことができるワークショップなど、各種体験も行っております。
また、おこんにゃく茶屋のこんにゃくは少し変わっています。丁寧に手ずりをしたこんにゃくに灰汁を加えて一晩寝かせます。灰汁とこんにゃくマンナンが馴染みとろけるような柔らかい食感とほのかに香る灰汁の風味にこんにゃくが好きでない方も「ここのこんにゃくは美味しい」とお誉めにあずかります。
こんにゃくを3割も使った生チョコ「生ちょこんにゃく」は、新聞やテレビで数多く取り上げられ、鹿沼のこんにゃくのPRにも一役買うこともできました。

Q3. その町の魅力について教えてください。
鹿沼市の在来種のこんにゃく芋「和玉(わたま)」は、蛍飛び交う清流の里粕尾で丹念に育てられ、手間を惜しまず生産され、収穫まで3年もの月日を要する大変貴重なものです。ほぼ全てのメニューに鹿沼産のこんにゃく芋を使用しています。
PROFILE / 栃木県鹿沼市【OB・OG】 大島 由紀 さん(2019年3月掲載)

- 着任年月
- 2016年
- 出身地
- 栃木県宇都宮市
- 前職
- 飲食業
- 地域の人との交流はありますか?
- 地域の方が、「地域おこし応援隊」を組織してくださり、一緒にこんにゃくの植え付けやこんにゃく料理づくりなどを行っています。