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田舎暮らし特集

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  • アンテナショップめぐり「おいしい山形プラザ」で山形の伝統野菜、新鮮食材に出会う

都心にいながら、各都道府県の“最旬”を知ることができるアンテナショップ。店内には、地元の生産者が心をこめて作った新鮮食材や加工品、地酒など、普段はなかなか手に取れないご当地商品が並びます。訪れたことのない地域でも、気軽な気持ちで行けるのがアンテナショップの魅力!
今回は、日本全国の地域をよく知るJOINスタッフが、アンテナショップ巡りで各都道府県の魅力に迫ります。

銀座で、山形直送朝採れ野菜に出会える

ブランドショップが立ち並ぶ銀座の一角に、野菜を手に買い物をするお客さんの姿が見えます。こんな場所で新鮮野菜が買えるの⁉と、つい足を止めたくなるのが「おいしい山形プラザ」の魅力です。
「当ショップのこだわりは、普段使いのものを提供すること。ハレの日向けの箱菓子よりも、山形の農家から届く朝採れ野菜や鮮度の高い果物を提供したい。いいものだけどなかなか知られていない、そんな逸品を発信するのが、アンテナショップの使命なのかなと思っています」
そう話すのは、物販部門店長の保科義和さん。地元のバイヤーが個人の農家さんを探しておつきあいし、幅広い種類の野菜が毎日段ボール6箱分届くといいます。
11年前にアンテナショップを立ち上げたとき、周りからは、「銀座で野菜なんて絶対売れない」と止められたそうです。でも、山形の大きな魅力は、野菜の豊富さ。その土地でしか作れない伝統野菜も多く、作り手が年々少なくなっているからこそ、東京でその魅力を発信して生産者を勇気づけたいと野菜販売に踏み切りました。甘さが特徴の山形赤根ほうれんそうや、シャキシャキの食感で人気のおかひじきなど、今では、山形にゆかりのないお客様にも「あの野菜、いつ入るの?」と聞かれるくらい、山形野菜のファンがたくさんできたそうです。

「紅てまり」「紅秀峰」など、様々な種類のさくらんぼが販売されていた。

おいしさの“本質”で勝負する

野菜や果物以外にも、山形食材にこだわり、保存料を使わない無添加の加工品などを軸に、商品のラインアップを決めているそう。“素材のおいしさで勝負する”というコンセプトを大事にしているため、あえてシンプルな包装のまま売る商品も。
「果実100%のジャムやジュースは、品番や商品名をビンに直接マジックで書いています。銀座には本物志向のお客様が多いので、デザインにこだわった包装がなくても、中身の良さを見極めて買ってくれる。個人のお客様のほかに、飲食店の方や野菜の卸の方もいらっしゃいます。当店をきっかけに生産者さんと卸業者さんがつながることもあり、そういった出会いを作れるのも、アンテナショップの魅力だなと思います」
小腹がすいたら、1階のレジ横にある「玉こんにゃく」がおすすめ。こんにゃくって、こんなにぷりぷり食感だったっけ!?と驚く食べ応えです。ほかにも、年に2回は、店頭で「ふるまい会」も実施しているそう。山形の郷土料理・いも煮やどんがら汁などを提供し、山形の美食をPRしています。

1本100円の「玉こんにゃく」。

野菜を主役にしたレストラン「ヤマガタ サンダンデロ」で実食も

2階に上がると、観光の相談ができる「観光情報コーナー」があります。山形の魅力を知り尽くした観光コンシェルジュが、山形旅行のおすすめコース、魅力を教えてくれます。
山形野菜を堪能したい方は、レストラン「ヤマガタ サンダンデロ」でゆっくり過ごすのもおすすめ。日本屈指の地産地消レストラン「アル・ケッチァーノ」(山形県鶴岡市)の奥田政行シェフが、「山形まで来られない方にも山形野菜を楽しんでほしい」と銀座にオープンしたお店です。店名は、「山形産なんでしょう(山形産だんでろ)」という酒田弁をイタリア語風にした造語。食材一つひとつへのこだわり、野菜を主役にした一皿への情熱に「野菜ってこんなにメインになれるんだ」と多くのお客様が感嘆するそうです。
冬は寒く、夏は暑い。四季のはっきりとした気候が、おいしい食材を生んでいる山形県。次の休みには、美食巡りの旅に出たい。そんな気持ちを高めてくれるお店でした。

醤油やぽん酢など、山形県産の調味料も豊富に取り揃えている。

アンテナショップめぐりシリーズ

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