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- 本当に現実的? 空き家のリアルと住まいの選択
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長らく使っていないと、途中の水道管が老朽化していたりします。
水は生活の基盤。内覧時に水を流してちゃんと機能するかチェック!キッチン・バス・トイレの耐用年数の目安は10~20年と言われています。 -
見た目よりもまずは機能。電球等はスイッチを入れてチェック!
電気がつかない場合は、配線切れか電球切れか確認します。ガスは大抵元栓が閉じられています。ガス会社に開栓を依頼しないと使用できません。 -
中には、入ってみたら床が朽ちて抜けていたという空き家もあります。古い床材は趣もありますが、畳などは古くなると朽ちてきます。壁などにひび割れがないかどうか、室内を歩いて気になる傾きがないか体感で調べます。
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一旦開けさせてもらって、引っ掛かりがないかどうかをチェックしましょう。家にゆがみがあったりすると、扉が開きにくくなったりもします。玄関や室内のドアは15~20年程度で取り換えを検討します。
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屋根はかなり重要なチェックポイントです。雨や雪から家を守ってくれるのはしっかりとした屋根。粘土瓦はとても持ちが良くて、吹き替えまで30~40年もちます。逆にセメント瓦は塗料を塗ったりしつつ、20年程度で吹き替えを検討します。
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次は外に出て、外壁と基礎の表面を観察します。また窓と壁の間に気になる隙間やひび割れがないかも見ましょう。
外壁や基礎部分に複数のひび割れがあるようだと、傾きやすい建物の可能性も。また外壁の塗料が落ちていないかなどもチェックしましょう。 -
防災の観点からも柱のチェックはしっかりしましょう。また柱には子供たちが身長をはかった跡など、家族の記憶が残っているものです。誰かが長く住んできた家には、その家がもっているストーリーがあります。
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特に水回りや押し入れ。壁などのにおいはしっかりチェックです。すこしカビ臭かったり、じめじめしたにおいがする場合は、水漏れなどのおそれもあります。また古民家には特有のにおいがあります。
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家のまわりがどのようになっているかはとても大切です。庭に草が生えていないか、周囲の田んぼや畑がメンテされているか、またまわりのお家は綺麗かどうかなど。住環境もチェック。西日などが光が入るかどうかも忘れずに。
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最後に大切なチェックをお忘れなく。購入また賃貸するとして、いくらくらいのお金がかかるのか。またリフォームも費用が掛かりますし、家主さんの許可も必要になります。持ち主との信頼関係は大切なこと。家はこれまでに何人もの人生を見ていて、目に見えない物語があります。それを引き受けつつ、生活していくのです。
最近注目のDIY。ホームセンターの資材、リフォームのノウハウなどがネットで見られるようになって、簡単な外壁塗装やクロスの張替などは自分でやってみたいという方も増えています。さて、空き家のリフォームっていくらくらいかかるのでしょうか?それぞれのシーンで簡単に見てみました。
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位置を変えずにキッチンのみを交換する
システムバスと洗面台を交換して内装を一新
浴室の換気扇を交換する
便器・便座を交換して内装を一新
水回りを一式リフォームすると500万円程かかることが多いです。やっぱりきれいな水回りに住むにはそれなりにかかりますね。
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和室から洋室にして収納を設置
6畳の部屋をフローリングに張替え
6畳の部屋の壁と天井のクロスを張替え
木造い戸建て(30坪)の耐震補強
内装は水回りと比べればリーズナブルです。気に入ったクロスを張ったりしてデザインしてみたいですね。壁紙専門店WALPA(ワルパ)などで選んでみたら面白いかもしれません。
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サッシ1ヶ所の内側に内窓(2枚)を設置
玄関のトータルリフォーム
窓や扉のイメージは大切ですよね。
むく材の扉なども風情があっていいです。 -
粘土瓦(塗替え不要)の張替え
ガチバリウム銅板(塗替え必要)の張替え
ストレート板(塗替え必要)の張替え
屋根にはいろんな種類があります。むかしながらの粘土瓦は耐用年数が長く、塗り替えも不要なので、長い目で見ると安くついたりもします。素材も奥が深いですね。
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サッシ1ヶ所の内側に内窓(2枚)を設置
玄関のトータルリフォーム
意外と費用が掛かってきます。
またリフォームの過程で出てきた廃材の処理や、大工さんなどへの人件費なども掛かってきますので心づもりが必要です。
因みに上記の金額だけでも、地方で家賃5万円で暮らす場合の16~25年の家賃に相当します。でもやっぱり自分のお家を持てる魅力はありますよね。