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田舎暮らし特集

あなたが望む移住スタイルは? 移住地域のカタチ

Pattern01 単独・集落参加型

「何でも自分で切り開いていく」という強い意志を持つ人にオススメなのが、単独・集落参加型。その地域になじみ、美しくもときに過酷な自然とともに生きるためには、自然と共存しながら、活用する姿勢が大切です。木があればまき割りをする、雪が降れば散歩を楽しむ、川があれば魚をとってくるなど、自力で生きていく力が試されるのもこのスタイルです。

単独・集落参加型の秘訣!!

移住受け入れ先の市町村には、「仕事を紹介してくれますか」「生活費はあまりかかりませんよね」など問い合わせがくることも多いといいますが、既存のコミュニティがしっかり育まれている地に移り住むうえで、他力本願はNG! 「仕事を自分で持つ、もしくは開拓するバイタリティが必要です。『ギブ・アンド・テイク』が基本ですが、『ギブ』の方が多いくらいの気持ちで移住すると、なじみやすいと思いますよ」

一方、その地域になじめれば、周囲から必要とされる“村の文化人”になれる可能性があるのだそう。 「都会の最新情報に詳しく、自ら生活環境を変えるエネルギーも持っているので、住民たちから重宝され、愛されるのです。その地域の特産品のインターネット販売を始めたり、地元の子どもたちに勉強を教える個人塾を開いたりと、関わり方はさまざま。その人次第で、地元の人以上に、その地域になじむこともできます」

例えば…

都内の高校で数学の先生をしていた方は、定年退職後に奥さまと福島県・昭和村に移住。10年間かけて、全国の移住候補地をまわった末に、「家の敷地内に渓流があったから」と理由で引っ越しを決意したそうです。「趣味の渓流釣りが自宅にいながらきるなんて…」と感激していたといいます。
「縁もゆかりもない土地ながら、教師という職歴を買われ、地元の中学生に高校受験用数学を教えたり、森林インストラクターの資格をとって村を訪問する人の案内役を担ったりと、地域活性化に大きく貢献しているんです。その土地の暮らしを楽しめるかは、本当にその人次第です」

Pattern02 自治体誘致型

政主導で、移住者の受け入れを積極的に行っている地へ移住するのが、このスタイル。自治体が地元と移住者との橋渡しとなり、交流イベントを開催しているところも多くあります。

自治体誘致型の心意気

行政のサポートがあるとはいえ、地元のペース、スタンスに自分が合わせていくという心意気は必須。新しいコミュニティに入って交流を楽しもう、という姿勢で人間関係を築ける人にはオススメです。
「新たな人間関係をつくりたい、リセットして第二の人生を始めたい、という方も多くいます。地元のイベントや交流会、お祭りなどに積極的に参加する姿勢があれば、環境になじみ、心地よい移住生活が楽しめるでしょう」

例えば…

どんな人に来てほしいか、しっかりターゲティングして誘致している例として、北海道の「由仁町」があります。「都会に近い田舎のまち」がキャッチフレーズです。平均500坪以上の広大な敷地に建つ一軒家は、札幌から車で約1時間。札幌に居住する人をメインターゲットとして、「動物をたくさん飼いたい」「広い畑で野菜栽培を楽しみたい」といったニーズをとらえつつ、都心にも出やすい環境が人気の理由。中には、牧場を作ってしまった、なんて方も。移住した方の職業も様々で、「夫婦で人形劇をやっている」というユニークな仕事で生計を立てている人もいます。

  • ※2013年8月執筆

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