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田舎暮らし特集

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人とつながるモノづくりを極めたい~よりよい環境を求めて~

笠間での弟子生活

弟子として働いた7年間では、掃除、土を練る、窯から作品を出す、といった作業から、徐々に轆轤(ろくろ)に座らせてもらえる時間が長くなっていきました。

「茶碗ができたら、一輪挿し、それができたら観賞用の花瓶…といったように、師匠からもらう課題をひとつひとつクリアしていくのがおもしろく、夢中になりました。最初は1~2年学んだら独立しようと思っていましたが、甘かったですね…。作業工程のすべてが作品に出てしまうのですから、2年じゃ学べないことばかりです。」

独立と引っ越し

仕事の幅が広がるにつれ、周囲からの評価も高まっていったという及川さん。

そのひとつが、2012年・第52回東日本伝統工芸展での奨励賞受賞でした。「これをきっかけに、師匠と『そろそろ独立しようか』という話が進んでいきました。運よく、焼物作家が住んでいた家が空いたという話が舞い込み、その家に移ることが決まりました。」

引っ越した先は、山と畑に囲まれた3LDKの平屋(陶芸アトリエ付き)。広大な畑がつき、冬は星空を独占、夏はホタルの光に囲まれた環境で、家賃2万円というから驚きます。

「水道は井戸水だから無料で、ガス代が高いという点はありますが、生活費そのものはすごく安いんです。畑をメンテナンスする余裕はまだまだないのですが、家の前の庭は少しでもキレイにしようと、休みの日は日曜大工みたいに活動中です(笑)」

  • ※2013年9月執筆

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