- 田舎暮らし特集
- 全国から移住者が集まる街〜新しい暮らしの中で得る幸せ〜
移住を決めるまで
移住のきっかけ | 年を重ね、冬の厳しさを痛感し始めた

北海道・札幌市で生まれ育ち、道内で公務員として転勤を重ねていた高野さん夫婦。よく知る土地を離れ、遠く九州に移住を考えたのはなぜだったのか。理由は大きく3つあったといいます。
「まずは、自然の過酷さです。冬になると、出勤前に2時間、夕方、帰宅後に2時間、就寝前の22時ごろに1時間、毎日雪かきが必要です。40代、50代前半までは、近所の方と『いい運動だね』と和気あいあいできていたのですが、60歳に近づいてくると、体力的に本当にきつい。もちろん、業者に雪かきを頼んだり、夜間電力で雪を溶かしたり、お金をかければ解決策はあるのですが、それをずっと続けるのも大変だなと考え始めました」

さらに、住んでいた家が古くなり建て直しが必要になったことで、「新しくするなら、ここではない場所に住む選択肢もあるのでは」と移住を考え始めたそう。
「また、『北海道は味わい尽くした!』という気持ちが強かったのも大きかったですね。毎週ドライブにいって、あらゆる道を走っていたので、もう行くところはないと思えるほど堪能していたんです。家も古くなり、定年になり、新しい人生をどう過ごそうかと考えたときに、まったく触れたことのない歴史のある土地に根をおろしてみたいと、好奇心がむくむく湧いてきました」
移住の経緯 | 「全国から移住者が集まる場所」がいいなと思った

「美奈宜の杜」を知ったのは、読売新聞に載っていた1面広告。出張で福岡に行くことも多く、「転勤族も心地よさそうに過ごしている街だな」と思っていた達也さんは、さっそく現地を見に行く決意をします。
「それが10年前、2003年のゴールデンウィークです。全国いろんな場所から移住者が集まってきているところに魅力を感じました。新たなコミュニティを作りやすいかなと思えましたね」
移住の決め手 | 九州の地が持つ歴史に魅せられて

日本史好きな紀子さんは、「歴史の舞台の地に建てる感動に、心ふるえた」とうれしそうに話します。
「北海道は豊かな自然に囲まれ、おおらかな人たちがあふれた大好きな場所。一方、九州は、豊かな自然に加え、日本史で登場する場所が多いなど歴史も古く、『教科書に載っていた場所はここなんだ!』という、今まで味わったことのない感動がありました。同じ日本といえど、咲いている花、食べ物など、未知との出会いが多いのも新鮮で、住んでみたいと自然に思えましたね」