[令和6年度]JOIN 移住・交流&地域おこしフェア2024 — 協力隊編レポート
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全国から300を超える団体が参加した「JOIN 移住・交流&地域おこしフェア2024」が、2024年12月7日(土)と8日(日)の2日間、東京ビッグサイト東7ホールで開催されました。会場には「移住・交流相談ブース」や「地域おこし協力隊募集ブース」、「関係人口ブース」、「企業ブース」に加え、今回初めて設けられた「ふるさと納税ブース」など、多彩なブースが並び、2日間でたくさんの方が来場されました。今回はなかでも勢いのあったブースや、地域おこし協力隊の現役隊員、熱心に話を聞いていた来場者の声をレポートします!
現役協力隊
静岡県富士宮市
小田さん

協力隊になってよかったことはなんですか?
多様な人と出会えることは、何ものにも代えがたい価値があると思います。地域おこし協力隊として活動する中で、行政的な立場をお借りすることで、地域のさまざまな人々やコミュニティとつながりやすくなります。
また、協力隊のネットワークを通じて全国各地の自治体や隊員と出会う機会があり、自分の視野や世界がどんどん広がっていくのを実感しています。
さらに、この制度は自己実現のための大きな一歩を踏み出す場でもあると感じています。生活環境や働き方など、自分の理想を実現するための基盤を築くことができます。
私自身、応募時には特に「これをやりたい」という明確な目標がありませんでしたが、自分探しのような気持ちで飛び込みました。
活動を通じて、多くの人やさまざまな物事と出会う中で自然とやりたいことが見つかり、気がつけば起業に至るまでの道を歩んでいました。
協力隊希望の方へ、メッセージをお願いします!
地域おこし協力隊制度は、給与を受け取りながらさまざまな人とつながりを築き、自己実現を目指せる制度です。挑戦を支えるための環境やサポートが充実しており、新しい一歩を踏み出すには最適な仕組みです。
現在、現役の隊員やOBOGを含め、全国で多くの協力隊が活躍しています。
また、地域おこし協力隊の全国ネットワークが整備されるなど、制度はますます進化しています。多くの仲間があなたを支えてくれるかと思います。
ぜひ、一緒に地域おこし協力隊として活動しましょう!
静岡県浜松市
平野さん

協力隊になってよかったことはなんですか?
「人との繋がりが驚くほどの速さで広がっていく」ということです。初めてのつもりで挨拶をしても、すでに名前や活動を知っている方が多く、浜松市でのその注目度の高さは想像以上でした。
積極的に活動していると、人が人を繋ぎ、新しい関係や活動のチャンスがどんどん広がっていきます。これが地域おこし協力隊の大きな特徴であり、強みになっていく部分だと感じました。
のんびりとした環境にいるにもかかわらず、「もっと1日の時間が長ければいいのに」と感じるほど、充実した濃密な時間が過ぎていきます。
協力隊希望の方へ、メッセージをお願いします!
「やらまいか」とは、浜松の方言で「とにかくやってみよう」「やろうじゃないか」という意味です。この言葉には、チャレンジ精神を大切にする浜松の人々の気質が込められています。浜松市の地域おこし協力隊は、やりたい事に積極的に挑戦できる環境が整っています。そんな精神を持った方を、きっと浜松市は温かく迎えてくれると思います。
このインタビューを読んでくださった方と、どこかでお会いできる日を楽しみにしています。
新潟県胎内市
重田さん

協力隊になってよかったことはなんですか?
東京出身で、もともと自然豊かなところに住んでみたいと思っていたので、それを叶えられたことがまず嬉しかったです。ほかに、新しい人との出会いがたくさんあるところも良い点です。
まちの人はもちろんですが、地域おこし協力隊は全国にたくさんいるので、交流会や研修で同じ協力隊の仲間に出会えます。活動内容は自治体や個人によってさまざまなので、それを聞いて参考にすることもあり、全国に仲間がいる環境は面白いなと感じます。
協力隊希望の方へ、メッセージをお願いします!
心機一転、仕事や住まいを変えて新しく何かを始めたい方に地域おこし協力隊はぴったりだと思います。ただ、地域を選ぶ前に気になる自治体に実際に足を運んで、その土地の人と関わってみることをおすすめします。自分がそこに馴染むことができるかをなんとなく確認できると思います。
また、自分が協力隊として何をしたいのか、どうなりたいのかを明確にすると、さらに良いと思います。同じ協力隊として活動できることを楽しみにしています!
出展団体
富山県黒部市
城川さん/黒部市総務管理部
西本さん/地域おこし協力隊
花本さん/黒部市総務管理部

あなたのまちの魅力を教えてください
黒部市は水が豊富な名水の里です。3,000mを超える北アルプスを源流とする1級河川の黒部川があり、黒部川扇状地の末端には伏流水がいたるところで湧き出しています。この伏流水は清水(しょうず)と呼び、環境省の名水100選にも選ばれています。
また、昔ながらのご近所付き合いも多いので、隣家から野菜のお裾分けをもらうこともあり、都会にはない人と人との距離の近さも魅力に感じています。
どんな方に協力隊として働いていただきたいですか?
現在、黒部市の地域おこし協力隊は3名おり、一緒に何でも前向きに取り組める方に来ていただけると嬉しいです。隊員ごとにミッションや担当地区はバラバラですが、企画を考え、協力してイベントを行う機会もありますので、地域おこし協力隊として共に活動できる方を求めています。
協力隊を希望される方にメッセージをお願いします!
黒部市は、北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅があり、東京から2時間30分と、首都圏からのアクセスは抜群です。また、豊かな自然とほどよい田舎が残っており、とても暮らしやすいところです。そんな黒部市で、地域おこし協力隊として、自分は何ができるのか、何をしたいのかを考えていただき、少しでも黒部市に興味が湧きましたらお問い合わせください。現役の地域おこし協力隊がご相談に乗ります。
島根県川本町
浪崎さん/(一社)かわもと暮らし
西本さん/川本町まちづくり推進課

あなたのまちの魅力を教えてください
川本町は、豊かな自然と都市の利便性が機能する「コンパクトタウン」と言われる町です。近年は健康食品の「エゴマの聖地」として認知されていますが、かつては水運業で栄えた交流の町として発展してきた歴史から、都市的な感覚、外部の人間を受け入れる寛容さがあり、移住者にとっても「移住しやすい町」と言われています。
どんな方に協力隊として働いていただきたいですか?
川本町の協力隊活動の多くが行政のミッションを遂行するため、地域住民や他の協力隊員、ときには学生と一緒に活動します。個人のアイデア力・実行力も必要ですが、経験・資格の有無にかかわらず、多くの人とコミュニケーションを取りながらチームミッションを進めていくことが好きな方であれば、川本町で活躍する場がたくさんあります。
協力隊を希望される方にメッセージをお願いします!
移住先での生活、地域活動に求めるものは、協力隊に応募される方それぞれ異なっています。
人口3,000人の小さな町だからこそ個々の思いを大切にした移住サポートを行っています。
コンパクトタウンならではの人と人との繋がりを大切にした活動に興味がある方は、ぜひ川本町の協力隊に応募していただきたいです。
地域おこし協力隊
全国ネットワーク
根本さん
山田さん

取組み内容について簡単に教えてください
地域おこし協力隊全国ネットワークでは、現役隊員や協力隊経験者のみならず、自治体担当者などの協力隊に携わる全ての人々が、それぞれの立場でこれまで培ってきた知見や悩みなどを、全国レベルで共有することにより、より効果的に活動できる環境づくりを目指しています。
主に2本の事業の柱を立てて取り組んでおり、1つめは全国各地で活動する隊員や取組自治体等の会員専用の情報共有・交流プラットフォームの構築、2つめは、都道府県ネットワークや地域おこし協力隊サポーターである都道府県担当者への支援の強化です。
今回のJOINフェアでは、どういった目的で出展をされましたか?
2024年2月に地域おこし協力隊全国ネットワークが設立され、7月にオンラインコミュニティであるプラットフォームが立ち上がりました。今回は、全国の協力隊事業に携わる方々や協力隊に興味関心のある方々に、地域おこし協力隊とはなにか、また、そのサポート体制として全国ネットワークで行っている具体的な事業内容について知ってもらうことを目的に出展しました。
メッセージをお願いします!
全国ネットワークプラットフォームは、地域おこし協力隊員や協力隊事業に携わる方々の会員専用ページです。協力隊に関する情報や知見の共有、地域を越えたつながりづくりができます。「協力隊に携わる全ての人が互いに応援し合える環境をつくり、地域の未来づくりをバックアップする」という全国ネットワークのビジョンを大切にしながら、企画担当者としてこれからも盛り上げていきますので、プラットフォームに積極的に参加してもらえると嬉しいです!
ステージ登壇者
久慈市移住
コーディネーター
藤織ジュンさん
2日目のステージには、岩手県久慈市で移住コーディネーターを務める藤織ジュンさんが登壇しました。藤織さんは地域おこし協力隊での活動を経て、2018年に合同会社プロダクション未知カンパニーを設立。「北三陸をもっとオモシロく」をモットーに、北三陸の観光PRや移住に関わる仕事を幅広く手掛けています。そんな藤織さんに、まちの魅力や協力隊に興味を持っている人へのメッセージを語ってもらいました。

久慈市の魅力とは?
久慈市は岩手県の沿岸北部に位置する、人口3万1000人ほどのまちです。夏は海水浴のほか、海女さんがとったばかりのウニを食べられるのも久慈市ならでは。冬はスキーを楽しめて、日本一の白樺の林を有する自然豊かな場所です。一方で、生活に必要なものはほぼすべて揃っていて利便性の高い暮らしができます。
協力隊員には、どんな人に来てほしいですか?
久慈の人は恥ずかしがりな人が多いんです。なので、人前に出て話すことが好きな人が来たら、活躍の場がたくさんあるかもしれません。協力隊では、企画提案型の仕事を募集しています。これまで培ってきた経験やスキル、特技を活かしながら、地域資源とミックスさせて価値提案ができる方がいれば、大歓迎です!
協力隊に興味を持っている方へメッセージをお願いします!
地域によって合う合わないがあると思います。自分が納得するまでいろんな人から話を聞いて、実際に足を運んで地域の方と話をして、「ここなら暮らしていける」とイメージできるまでたくさんの情報に触れてほしいです。
私自身は、できること、得意なこと、必要とされることに応えていくうちに、自分にしかできない仕事が見つかりました。具体的にやりたいことがなくても、地域の声に耳を傾けていく中で、「こんなイベントがあるといいのでは」「こんな商品を開発するといいのでは」と多くのヒントに出会えます。海と山に囲まれ、美味しいものもいっぱいの久慈市。もし興味を持っていただける方がいたら、ぜひ一度遊びに来てください!
協力隊希望者
山田さん

協力隊に興味を持ったきっかけは?
3年間という期間限定で地域の文化や生活に馴染んでいける機会は貴重だなと思って、興味を持ちました。
希望している地域はありますか?
北海道に魅力を感じています。アイヌ文化を知れる地域に行けたらいいなと思っています。
移住に対して不安なことはありますか?
東京育ちで雪国の暮らしを知らないので、どんな風に生活環境に違いがあるのかは少し不安です。
フェアに来てみてどうですか?
東京ビッグサイトは初めてで、イベントの規模の大きさに驚きました。個人的に、刺しゅうや手芸が好きなので、伝統工芸にかかわる協力隊の募集要項などがあったらうれしい。そうした情報がわかりやすいとよりいいですね。