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田舎暮らし特集

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  • 神楽坂でまるごとメロンを味わえる!つがる市アンテナショップ「果房 メロンとロマン」

都心にいながら、各都道府県の“最旬”を知ることができるアンテナショップ。店内には、地元の生産者が心をこめて作った新鮮食材や加工品、地酒など、普段はなかなか手に取れないご当地商品が並びます。訪れたことのない地域でも、気軽な気持ちで行けるのがアンテナショップの魅力!
今年もJOINがピックアップしたアンテナショップをご紹介!アンテナショップ巡りで各地の魅力に迫ります。

神楽坂といえば、おしゃれな雑貨屋や老舗の飲食店が並ぶ石畳の街並みで有名です。新宿や渋谷などのにぎやかな繁華街とは一線を画す、ちょっぴり大人な風情ある街。そんな神楽坂に、2019年7月に青森県つがる市の工房型アンテナショップ「果房 メロンとロマン」がオープンしました。
神楽坂のメイン通りにある毘沙門天の脇の小道を進むと、ほどなく左手に小さな一軒家が見えてきます。もともと人が住んでいた3階建ての家をリフォームしたそうです。今回はこの一風変わったオシャレなアンテナショップの魅力をたっぷりご紹介します。

1階で販売しているメロンココナッツジャム。

つがる市の隠れた名産「メロン」の専門店

青森県つがる市は、青森県の中西部に位置する人口約3万人の都市です。青森県といえば「リンゴ」を思い浮かべる人が多いと思いますが、このアンテナショップは店名の通り、「メロン」の専門店です。メロンに特化した工房型アンテナショップは日本初!
青森県つがる市東京事務所の渡邊照秀次長は「リンゴは青森県でつがる市以外でもたくさん作っています。あまり知られていませんが、つがる市はメロンやスイカなどリンゴ以外の果物の栽培も盛んなんです。青森県はメロンの年間収穫量が全国5位で、そのうち約7割をつがる市で生産しています」と説明します。
つがる市で昭和40年代頃から始まったというメロン栽培。砂丘の土の水はけの良さや昼夜の寒暖差などの影響で、糖度が高いのが特徴だそう。しかも、光センサーで収穫したメロンの糖度をチェックし、メロンとロマンでは、糖度15度以上の甘いメロンが味わえます。

店内ショーケース前。

メロンは「高級フルーツ」のイメージが強く、若い人には少しハードルが高いと感じるかもしれません。渡邊次長は、「このアンテナショップを通して、メロンをもっと愛される果物にしたい」と語ります。場所を神楽坂に決めたのも、扱う商材がメロンだったから。
「銀座など、アンテナショップが集まっている場所に総合的なアンテナショップを出しても、埋もれてしまいます。それならば、つがる市自慢のメロン専門アンテナショップを開きたいという思いが強くなりました。そこで『メロン好きの人』をリサーチしたところ、『20代・30代の女性』というデータがあり、そんな女性たちに愛されている神楽坂に決めました。」(渡邊次長)

メロンとロマンではつがる市の主要品種5種類のメロンを取り扱っています。収穫にはシーズンがあるため、この店で味わえるのは6月下旬~9月中旬の約3カ月と短い期間ですが、それ以外には「多くの人にメロンのことを知ってほしい」という思いから、九州から北海道まで全国のメロンを1年を通して提供しています。1階のテイクアウトスペースに「本日のメロン」の看板を出しているので、チェックしてみてくださいね。

メロンとロマンがおすすめする本日のメロン。

ちなみに、メロンとロマンというちょっと韻を踏んだような楽しいネーミングは「目には見えないけれど、生産者さんをはじめとするたくさんの人々の[夢]や[希望]、[情熱]が込められています。お客様それぞれにもロマンを見つけてほしいと思います。」(渡邊次長)とのことです。

メロンのスイーツやドリンクを堪能できる

メロンとロマンは「五感でメロンを体験する工房」がコンセプト。1階はガラス張りの工房になっていて、調理の様子がよく見えます。また、入り口にはテイクアウトメニューも並んでいて、人気の「生メロンのフルーツサンド」などの商品を持ち帰りすることができます。

一番人気「生メロンのフルーツサンド」など、テイクアウト用商品。

そして、階段をのぼった2階はイートインスペース。カフェメニューは「メロンの特製フレンチトースト」や「メロンクリームソーダ」などどれも趣向を凝らしたものばかり。見た目も香りも楽しめて、まさに「五感でメロン体験」のコンセプトも納得です。
カフェでは小さな遊び心がいたるところに散りばめられています。たとえばドリンクを頼むと一緒についてくるコースターは全部で5種類。表には「タカミ」「レノン」など、つがる市主要5種類のメロンの特徴が説明されています。ふむふむ、と読んで裏をひっくり返すと、なんとそれぞれのメロンの網目模様が再現されています!例えば、最も数の多い「タカミ」は網目が細く、「レノン」は太目で細かい模様。また、関東ではほとんど手に入らないというレアな「ホームラン」「アスコット」は、網目のない品種で、コースターの裏もつるつるです。指で触って、ぜひ模様の違いを感じてみてください。

メロンの種類に合わせたこだわりのデザインのコースター。

「このお店で気軽にメロンを楽しんでいただき、それがつがる市のことを知っていただくきっかけになればと思います。そうして、つがる市に興味を持ってもらえたら、ぜひ足を運んでもらえると嬉しいです」と話す渡邊次長。
奥深いメロンの魅力を堪能するために、まずは神楽坂に足を運び、ロマンあふれるひとときを過ごしてみませんか?

アンテナショップめぐりシリーズ

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