- 注目の特集
- 不安やお悩みを一緒に解消!都会でもできる田舎暮らし相談〜インタビュー編〜


高知県では2012年より、高知県への移住を希望される方のワンストップ窓口として、「移住・交流コンシェルジュ」を設置。これまで東京、大阪、名古屋で毎年30回程度移住相談会、フェアを実施してきました。2014年4月から東京・銀座にある高知県アンテナショップ「まるごと高知」へ移住相談窓口を設置し、高知から安岡佳香(よしか)さんが首都圏担当として来られています。首都圏担当として安岡佳香(よしか)さんが東京の相談窓口を一人で任されています。
これまでの5年間で安岡さんが培ってきた地元関係者や企業との信頼関係が同相談コーナーの一番の強み。相談者が高知県でどんな暮らしを望んでいるのかをじっくり聞き、高知へ足を運んでもらう際には必ず高知の移住コンシェルジュや企業につなぎます。「ここまでしてくれるのか!」と相談者から驚かれることも多いのだとか。

現在、移住・交流コンシェルジュは高知県に5名、東京の安岡さんの計6名で、全員が女性です。女性ならではの気遣いにより、細かな部分まで行き届くきめ細かなサポートが実現できています。
高知県への移住を検討している人にまずご紹介しているのが
「高知家で暮らし隊」会員制度(無料)。
会員にはメルマガや、高知家で暮らす。新聞等で、各市町村情報、相談会・フェア、求人情報をお届けしています。平成18年のサイト開設以降、会員数は増え続け、現在の暮らし隊会員は約1800人。会員証を提示すれば引越割引や高知県内のレンタカーの割引を受けられる特典も。手厚いサービス内容で高知移住に向け全力でサポートしています。
-
就職についての相談が多いのですが、「せっかく高知に住むのだから」と、例えば一次産業など、今までとはまったく違う職種を求める相談者も多いです。
中でも人気なのが観光業です。彼らは東京から見た高知を知っているからこそ、「大好きな高知の魅力をもっといろんな人に知ってほしい」と思い、地域貢献できる職業を希望されています。安岡さんは今でも月1回は高知へ戻り、情報収集のために地元企業を回ります。公には求人を募集していない企業でも安岡さんの人柄を信頼して「いい人がいたら紹介して」などと声が掛かることもあると言います。相談者の適性を見ながら、そのような地域ならではの求人情報を提供することもあります。
-
以前は相談者の年齢層はシニアが多かったのですが、現在は20〜40代の若者も増えています。中には単身で移住する女性もいます。また、フリーランスでクリエイティブ系の仕事をしている人は、インターネット環境さえあればどこでも仕事ができるので、高知に移住して東京での仕事を続けたり、東京と高知2拠点で活躍する人も増えているのが最近の特徴です。暮らし方、働き方の選択肢が多様化していることがうかがえます。
高知県には全部で34の市町村があり、気候も風土も土地によってそれぞれ特徴があります。東京から初めて移住する際は、住みやすい高知市からスタートし、そこから高知県内のさまざまな土地へ足を運び、数年後に自分の好きな土地を見つけて移り住む「2段階移住」を選択する人も多いそうです。
-
都会に住めば高い収入で便利な生活を得られるかもしれませんが、田舎では自然環境や地元の新鮮な食材など、お金では得られない「豊かさ」が手に入ります。
しかし、旅行や観光ではなく実際に住むとなると、そこには地域との関わりや、人間関係、田舎ならではの厳しさもあり、理想だけでは生活を続けていくことはできません。「マイナス面もきちんとお話して、理想と現実のギャップを埋めるのが私たちの仕事」と安岡さんは話します。その場所で本当に暮らしていけるのか?何度も足を運び、その土地の暮らしや風土、人々に触れながらしっかり見極めることが大切です。

大きな山と海に囲まれた土地で育った「土佐人」はとにかく大らかです。
旅行に行くと驚く人も多いほど、高知の人々は垣根を作りません。地域や親族とのつながりを大切にする高知では、正月や盆には「おきゃく」と呼ばれる宴会が催されます。高知の特産物を使った料理を大きなお皿に盛り付けた皿鉢(さわち)料理を老若男女問わずみんなで囲みます。