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田舎暮らし特集

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サテライトオフィス始まりの場所~ブルーベアオフィス神山~

短期利用のシェア型オフィス

現在、神山町に点在する4カ所のサテライトオフィス。その出発点となったのが、上角商店街の一角に位置する築100年以上の家屋でした。長らく空き家となっていたこの建物が生まれ変わったのは、2010年のこと。この年にNPO法人グリーンバレーと東京藝術大学建築家研究室との連携事業として改築が行われ、その後ITディレクターのトム・ヴィンセント氏の提案により、クリエイターや企業が短期で利用できるシェア型オフィス「ブルーベアオフィス神山」として再生したのです。今年5月からこの場所をサテライトオフィスとして活用するのは、NPO法人向けに業務支援サービスを行う株式会社ソノリテ。心地よい初夏の風が吹き込む「ブルーベアオフィス神山」では、現在、地元で採用された4名のスタッフが在籍。朝夕に東京本社とのネットミーティングを行いながら、それぞれの仕事と向き合っています。

企業と地元、Win-Winの関係

企業と地域のチカラが相乗効果を生み、それぞれのメリットが循環する。現地で4名のスタッフを採用したソノリテの取り組みは、神山町のサテライトオフィスの特長を物語る事例のひとつです。「さまざまな経験を持った優秀なスタッフを神山で採用できたことは、採算面でも非常に大きなメリット。それに、神山で新しい働き方にチャレンジしていること自体が、対外的なPRにもなっています」と代表の江﨑礼子さん。一方、ソノリテで働く地元の人々にとってのメリットも。神山には農業の仕事が多いものの、年間を通じて安定的に携われるデスクワークは貴重なのだそう。「子供ができて、まさか雇って貰えるような状況じゃないと思っていたんです。今は、この仕事ができることがとてもうれしいですね」とは、イギリスから神山に移り住んできた糸井恵理さん。企業と地元がWin-Winの関係を築いていく。そこには新しい働き方への可能性が垣間見えているのかもしれません。

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  • ※2013年5月執筆

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