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田舎暮らし特集

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サテライトオフィスプロジェクトの進む道

新たなサテライトオフィス

進化を続ける神山町のサテライトオフィスですが、現在進行形のプロジェクトもあります。この秋には、徳島県と神山町、NPOグリーンバレーの連携により「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」が完成予定。かつて縫製工場として使用されていた建物を改装し、約620㎡の広々とした空間を備えたシェアオフィスにするプロジェクトなのだそう。入居者はすでに神山にサテライトオフィスを構えるIT企業のほか、県内外の全10社程度を予定。さらに、空間の中央にはフリーアドレスのワークスペースを設け、徳島県内のITエンジニアやクリエイターの利用も見込んでいるとのこと。異なるスキルやバックグラウンドを持った人々が交流する「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」は、新たなビジネスを生む拠点としての役割を担ってゆくのかもしれません。

地域が必要とする人や企業を呼び込む

2010年からのわずか2年間で、6社ものIT企業がオフィスを構えた神山町。このムーブメントを支えているのが、NPO法人グリーンバレーの存在です。グリーンバレーでは空き家の改装や斡旋、管理はもちろん、企業と地域との橋渡し役やメディアへの情報発信も積極的に行っています。またユニークなのが「将来の町にとって必要な働き手や企業をピンポイントで逆指名する」という受け入れスタンス。「私はよく企業誘致や移住者の呼び込みを結婚に喩えます。先着順や抽選で結婚はしないでしょ?と。将来の神山にとって本当に必要な人や企業を見極め、彼らと一緒にどんなことができるのかを積極的に考えていきたい」とは、グリーンバレー理事長の大南信也さん。人口約6,300人の神山町を中心に展開される「とくしまサテライトオフィスプロジェクト」は、これからの時代の仕事の在り方や、地域再生の可能性を指し示しているのかもしれません。

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  • ※2013年5月執筆

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