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- 実際に味わってみた! 移住先の食べものは舌に合う?


誰かのうちにおじゃましてよくあるのが味噌汁の味の違い。赤出汁が濃く感じてしまったり、逆に白みその味噌汁に物足りなさを感じた経験がある人も多い。全国的に見てみると、その違いが見えてくる。東側はどちらかというと辛口の赤味噌を使うことが多く、関西や讃岐では甘い白味噌を使う傾向がある。九州地方は、麦味噌を使う。ちょうど瀬戸内のあたりで米味噌と麦味噌が交錯すると言われている。

- 薄味な気がする(北海道、神戸、岡山)
- 毎日飲むとすると少し物足りない(茨城)
- 味噌だけで野菜やこんにゃくなどにつけて食べるにはちょうどいい
- 実家でつくる雑煮はこの味わいで懐かしい(福井)
- 味わい深い
- 毎日飲んでいる味噌汁の味に近い(長野)
- 毎日飲んでも大丈夫
- 中にマスカットやレーズンのようなフルーティーな味わいも感じられる
- 飲んでいる味噌汁と比べるとちょっと濃いように思う(福井)
信州のみそは全国シェア40%なので、一般的なお味噌汁の味となると信州味噌の方がなじみ深いという感想が多く得られました。ただし、京都に近い福井県若狭地方のメンバーからは白味噌のほうが懐かしいという感想も。ホタルイカの酢味噌和えや、こんにゃくなどと和えて食べる場合は、白味噌のほうが好みという意見もありました。
白っぽくて甘いのが特徴。これは、塩が少ないか大豆に対する麹の歩合が高いため。
色が濃く辛口なのが特徴。これは、塩が多いか大豆に対する麹の歩合が低いため。
濃い赤茶色で甘みが少ないが、渋味があり旨味が強い。麹の代わりに豆麹を使うのが特徴。

お味噌は食卓の味に深くかかわっています。白味噌文化で育った人が赤味噌文化の地域に移住したり、またその逆も場合も、食生活に大きな影響がありそうに思います。もし仮に自分の好みと違っていたとしても、その地域や、パートナーの大切にしてきた味わいを尊重しつつ、お互いの好みを伝えていくのがいいのだと思います。かつては農家を中心に各家庭で自家製することがあったので、地域によっては近所の何軒かが大豆などを持ち寄って味噌づくりに励んだそうです。あえて自分たちでつくってみるのもいいでしょうし、それぞれの家庭での違いも楽しめるようになると良いですね。
