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- 実際に味わってみた! 移住先の食べものは舌に合う?


出汁は日本料理の基礎。日本食がユネスコ無形文化遺産に指定されたのは、日本食の『出汁文化』が高く評価されたため。一般的に東側はかつお出汁、西側は昆布出汁を使う。理由は、北海道でとれた昆布は江戸時代に昆布ロードとよばれる流通経路で大阪にまず運ばれたこと、また関西の水質などが昆布出汁に向いていたことなどがある。その他にもいりこだしを使う地域もある。それぞれの家庭でも好みが違い、料理に合わせて出汁を変えることもある。

- 味がしっかりついている、美味しい
- 昆布に加えてさば節やいわし節などもブレンドされていて味わい深い
- これだけで飲めちゃう
- 淡くて上品
- かつおの香りがしっかり感じられる
- 色が濃いが味わいは薄い
昆布出汁は、下味がついているパックを試したので、味わいが深いという結果になりました。
昆布出汁は、上品で控えめなうま味を持っている。
合う料理:
精進料理、野菜料理 など
かつお出汁は、うま味と豊かな風味を持っている。
合う料理:
すまし汁、茶碗蒸し、卵焼き、肉野菜炒め など

昨今、ほんだしなどを使って簡単に済ませる家庭が増えているせいか、出汁自体の味をあまり考えたことがない方も増えているようです。ただし、かつおがベースになっているものと、昆布がベースになっているものとでは気風の違いも感じられます。かつおだしからつくっためんつゆで蕎麦をすするような気風の良い様子と、昆布出汁でベースを整えた白味噌味の雑煮を食べるほっこりとした様子は、まさに東西の食文化を象徴しているようです。だし自体での差を明瞭に言い表すのは簡単ではありませんでしたが、皆さんもぜひたまにはちゃんと出汁をとってみてほしいと思います。そのひと手間が、家庭の食卓をぐっと豊かにしてくれるはずです。