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田舎暮らし特集

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「移住は、生きていくことを楽しむための手段」—田中さんの移住体験談①

「生きていくこと」を楽しみたい

東京の広告代理店でWebプロデューサーを務めていた田中さんにとって、移住するというのは大きな決断だった。

「近い将来に移住なんて考えていなかったけど、夫が「いつか田舎に住みたい」と思っていることを結婚前から聞いていて、そういう生き方も面白いかもしれないと徐々に考え始めました。とは言え、仕事が面白かった当時、それを手放すというのは大きな決断でした。なかなか決められずにいたため、いつまでに子供を授からなかったら踏み切ろうという期限を設けたのです。それに加えて未来のシミュレーションを毎朝通勤電車で繰り返しましたね。今の生活を続けた先の未来は簡単に想像できるけど、移住した先の未来は予測不可能。すべては自分たち次第で、人生としてはこっちの方が楽しいんじゃないかと思えるようになったのです。」

そうして悩みに悩んで移住を決意した田中さん夫妻は、どのタイミングで移住するかについて話し合いを重ねた。仕事をリタイアしてからなのか、それとも若いうちに移るのか。話し合ううちに、移住して余生を楽しむのではなく、若いうちに移住することで「生きていくこと」を楽しみたいと思うようになる。

「私たちは、生きていくことを楽しむ場所として館山を選び、2012年に移住しました。」

よく訪れいていた場所を、住む場所に

移住先の候補として挙がっていたのは、館山、南房総、鴨川だ。その中で館山を選んだのは、仕事でもプライベートでもよく訪れていた場所だったからだと田中さんは言う。

「夫の知り合いがたくさんいますし、ICも近いから都心にも行きやすい。それに夫はNPOの仕事で館山の漁師さんの船に乗せてもらってウミガメの調査をすることがあるので、館山に住むと都合も良かったんです。」

横浜にあるNPOの事務所までは、車なら1時間半で行ける。館山は、都心での仕事をそのまま地方の町でも続けられる、魅力的な環境だったのだ。

「おせっ会」と、お蕎麦屋さんの仲間たち

人当たりも良く、社交的な田中さんには、館山に移住後間もなくして心強い仲間が出来た。

「ひとつはおせっ会の方たち。もうひとつは移住者が多く集まるお蕎麦屋さんで、知り合いが増えました。私たちは家の一部を取り壊して自分たちで建て直そうと思っているのですが、先日お蕎麦屋さんで知り合った方に材木をいただいたんです!とてもありがたかったですね。」

この他にも、自治会など地域でのお祭りや奉仕活動に積極的に参加する田中さんには、仲間が増え続けている。

「この土地を選んで生きていく選択をしたからには、そういうコミュニケーションはとても大切。生きていくって、地域と深くつながっていくことだと思っています。」

生きることを楽しむための場所として館山を選び、移住を決めた彼女は、本当にいきいきと瞳を輝かせていた。

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  • ※2013年5月執筆

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