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田舎暮らし特集

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アンテナ飲食店で田舎を知ろう!

移住への道のりシリーズ

あなたの移住へのモチベーションは…?

  • No.01 知る
  • No.02 体験する
  • No.03 通う
  • No.04 住む

第1回目のテーマは地域について知る

移住へのモチベーションに合った情報をお届けする、移住への道のりシリーズ!
記念すべきシリーズ第一回目は、「最近、移住や田舎について気になっている」というあなたにオススメです。
地方の文化や暮らしを知るには、身近な人に聞いたり、ホームページを見たりといったことがパッと思い浮かぶかもしれません。そんな「地方を知る」手段の一つとしてご紹介したいのが、アンテナ飲食店です。
アンテナ飲食店とは、郷土料理や地域の文化・特色を活かした飲食店で、ひとたび店内に入れば、まるでその地域にいるような気分に!地元ならではの郷土料理を楽しめるだけでなく、その地域でしか手に入らない名物の販売など、気軽に田舎気分を味わうことができます。
今回は、そんなアンテナ飲食店に行き、お店の方にお話を伺ってきました!

お店の特徴、魅力を教えてください。

日本の豊かな島々の食材を使い、都心にいながら島の恵みを楽しめます。
島根県隠岐(おき)・海土町(あまちょう)の観光協会が運営母体となり、北は利尻島(北海道)から南は石垣島(沖縄県)まで、全国418ある有人離島のうち、現在まで80以上の島の事業者と取引を行い、海の幸・山の幸をご提供しています。
2015年9月に神楽坂店が誕生し、現在は東京・日本橋店、札幌店、福岡店、海士町店の5店舗を運営。
神楽坂店のスタッフには離島出身者が多く、「島を離れているけれど、島のために何かしたい」「島について考える機会を作りたい」という熱意ある人ばかりです。将来移住をするために、島の知識やつながりを持ちたいと入ってくるスタッフもいます。島の食材を東京のお客様に楽しんでいただけるように、どういうレシピ開発を進めればいいのか、島の生産者さんの声をどう伝えればいいのか、みんなで知恵を出し合ってお店づくりを進めています。

離島とお客様をつなぐために企画していること、工夫していることはありますか?

月ごとに「今月は奄美大島フェア」「来月は小豆島フェア」など、取り上げる島を変え、その島特有の食材をお客様に提供しています。
そのフェアのために、毎月必ずスタッフが食材を見つけに島に足を運んでいます。
担当となったスタッフは一人で現地に行き、島の文化や歴史を学びます。また、新たな生産者さんを開拓して直接食材について教えていただいたり、おいしいレシピのヒントをいただくなど、生の情報をお店に持ち帰ってきます。
その後、キッチンスタッフとレシピ開発を進め、新たな食材を使ったメニューをお届けしています。
2017年からは、大学生に離島に行ってもらい、現地の方と交流し食材開拓を進める「東京6大学プロジェクト」を始めています。ただ島に行くだけではない、なかなか骨太なプロジェクトなのですごく大変ですが、学生さんの熱意には毎回驚かされます。事前にマーケティングに関する研修を受けた上で企画を立案し、現地をリサーチしてから島へ行きます。帰ってきたあとはレシピ開発から原価計算、フェア中の内装やプロモーション戦略までを考えてもらいます。

——調理と提供以外、ほとんど全てを学生さんが担当しているのですね。

そうなんです。経営系のゼミの学生さんなどで「離島に興味がなかった」という方も多いのですが、プロジェクトを終え、島について知識が深まっている様子を見ると、プロジェクトをやってよかったなと実感します。

来店したお客様が実際に離島を訪れるなど、島とつながった例はありますか?

神楽坂店では、2017年11月に法政大学の学生が「佐渡島フェア」を担当しました。そこで彼らが、生産者さんに書いてもらったお手紙をお料理とともにお客様にお届けする「生産者さんからの手紙」という企画を立てました。
お食事を楽しんだあとに、もしよかったらお返事を書いてくださいと店内にポストを設置し、それを生産者さんのもとに送り返すという大掛かりな企画でした。すると、あるお客様が、生産者さんへのお返事をポストに入れずに、佐渡島まで直接渡しに行ったのです。

——すごい!きっとお料理に感動して、島に行ってみたくなったのでしょうね。

後日、その生産者さんから、「離島キッチンで食べて、おいしかったので来ました」というお客様がいらしたという話を聞き、まさにこういうつながりをつくるために離島キッチンをやってきたのだと本当にうれしくなりました。
「手紙を預かり、届けて、さらに送り返す」という企画は、スタッフからはなかなか出てこないアイデアです。「忙しい中、手紙の回収をどう管理するの?」などどうしても業務工程の大変さに目がいってしまう。学生さんたちが主導したフェアだったからこそ、この発想を実践するところまで行けたのだと、プロジェクト自体の価値も再認識しましたね。

お店の方に聞きました!

マネージャー 山崎壮摩さん

山崎さんにとって離島キッチンとは?

僕は奄美大島出身なのですが、離島キッチンに来る前は「島」とは縁遠い生活をしていました。
児童福祉関係の仕事に就いたのち、自営業をしている妻と結婚。子どもが生まれたのを機に専業主夫をしていました。子育てが落ち着いたタイミングで再就職。経理の事務職を2年間経験した後、「島」をキーワードに転職活動をスタート。「東京にいながら島につながれる仕事」として離島キッチンに入りました。
働き始めてからは、取引先である島の事業者や生産者のみなさんが、お店の情報発信の協力をしてくれることもあり、島と仕事がつながっているのがうれしいです。

離島キッチン 日本橋店

http://ritokitchen.com/

東京都中央区日本橋室町2-4-3 日本橋室町野村ビル B1F

営業時間[月~日、祝日、祝前日]

ランチ:11:00-14:30

カフェ:14:30-18:00

ディナー:18:00-22:00

(料理L.O. 21:00 ドリンクL.O. 21:30)

どんなお料理が楽しめますか?

秋田を代表する郷土料理「きりたんぽ鍋」のほか、海の幸を味わう「ハタハタしょっつる鍋」(しょっつるとは、塩漬けした小魚を1年以上寝かせてそこから絞り出た汁)、「男鹿半島の石焼鍋」など、定番メニューはすべて秋田の郷土料理です。
お米はあきたこまち、鶏肉は契約の養鶏場から届く新鮮な比内地鶏、野菜は、さまざまな農家さんと契約している市民市場から、まとまった量が直送されてきます。

看板メニュー「きりたんぽ鍋」の最大の魅力は、あきたこまちで作った特大のきりたんぽ。一つ一つ手作りされたものを炭火で焼いて提供しています。スーパーなどで販売されているきりたんぽは、通常70gほどですが、当店のきりたんぽは約200g。手作りだからこそお米のつぶれ方がまだらで、お米の食感がしっかりと残った食べ応えのある一品になっています。炭火焼きの香ばしい香りも、ぜひ楽しんでほしいですね。

特徴的な店内には、どんなこだわりがありますか?

店内には所狭しと、さまざまな狩猟道具が飾られています。これは“マタギ(狩人)”の家をイメージして作られたもの。
マタギの古民家を訪れたかのような、古風でぬくもりのある空間になるよう、床は畳、障子戸や木材を使った小物を多用しています。

——本当に内装が凝っていて圧倒されました。

ここで秋田の地酒と料理を口にすれば、都心にいるのを忘れて、秋田に旅に来たかのような気持ちになってくる。そんな場づくりをスタッフみんなで進めています。

接客で心がけていることはありますか?

お客様には、秋田の古民家を訪れたような気持ちでお食事を楽しんでもらいたい。そのために、お客様と常に同じ目線の高さでコミュニケーションをとるように心がけています。
カウンター席の内側は、畳に座ると、ちょうどお客さまと目線が合うようになっています。

——まるで一緒にお食事を楽しんでいるみたいですね。

そうなんです。お客様と同じような距離感で話ができるので、会話も弾みやすい。
秋田の食材について説明したり、逆に秋田県出身のお客様からは「こんな風に食べると、また違ったおいしさがありますよ」など、現地ならではの情報を教えてもらったり…。運が良ければ、お店を訪れた「なまはげ」に遭遇することもあり、都心で秋田の文化を体験できる場所として、これからも多くのお客様と接していきたいですね。

お店の方に聞きました!

副店長 豊長 裕さん

豊長さんが、秋田きりたんぽ屋 銀座分店に来たきっかけは?

飲食店勤務やカフェ経営など、長く飲食業界に携わってきました。当店に興味を持ったのは、個人的に行きつけの秋田料理のお店があったから。私自身は千葉県出身なので、秋田には行ったことがなかったのですが、ほっとできる空間で郷土料理を楽しめるお店はいいものだなといつも思っていました。
2017年に当店に入り、秋田での研修に2回参加しました。秋田市内の店舗を回ったり、秋田県内の各地を巡って石焼鍋やマタギが獲ったクマ料理を食べたり。B級グルメ・横手焼きそばも楽しむ、まさに“食い倒れツアー”でした。初めて本場の食に触れ、海の幸・山の幸の豊かさや、寒い地域だからこそ脈々と受け継がれる保存食の知恵など、その奥深さに感動しましたね。

秋田きりたんぽ屋 銀座分店

https://r.gnavi.co.jp/8r1u99mu0000/

東京都港区新橋1-5-6 銀座第三誠和ビル 6F

営業時間[月~金]

17:00~24:00(L.O.23:00)

営業時間[土]

17:00~23:00(L.O.22:30)

定休日:日曜日(祝日も休みの場合がございます)

お店の特徴、魅力はどんなところですか?

佐賀県三瀬村で生まれた銘柄鶏「ふもと赤鶏」を、希少部位まで楽しめるのは当店ならでは。緑豊かな里山の鶏舎で、約60日間かけてのびのびと育てられた鶏が、解体した翌日に東京の厨房に届けられます。炭火で焼き上げた串焼きで、やわらかな肉質と新鮮な風味をぜひ味わってほしいです。

野菜は、佐賀市内の道の駅「そよかぜ館」から届く旬な食材を使用。その時期にしか採れない新鮮野菜を使った「おすすめメニュー」をお客様に提供しています。“酒どころ佐賀”の自慢の地酒と一緒に、佐賀の豊富な食材を堪能してください。

お料理以外で佐賀県を感じられるところはありますか?

お客様に少しでも佐賀を身近に感じていただけるよう、お食事を出す際、食材の特徴やおいしさの理由などを丁寧に説明しています。
スタッフは、必ず一度は佐賀に研修に行き、酒蔵を訪れたり「ふもと赤鶏」の解体を体験させていただきます。
食材をつくるためにどれだけの思いを持って取り組んでいるかを見ています。

——みなさんの「生産者の方に代わって、いかにすばらしい食材を使っているかを伝えたい!」という情熱が伝わってきます。

また、佐賀県のアンテナショップとしての役割を持つ当店には、佐賀県産100%の塩(「一の塩」)や醤油、酢みそ、古湯温泉の女将さん手作りの柚子胡椒など、なかなか手に入らない佐賀名物も並んでいます。お店に入れば佐賀県に遊びに来たかのような、ほっとできる空間づくりを目指しています。

佐賀県のいいところを教えてください!

東京都内に住んでいる方にとっては、佐賀県は縁遠い地域かもしれません。
当店で扱う鶏肉や野菜はもちろん、現地でしか食べられない新鮮な魚介もたくさん。有名な唐津市呼子の名物「イカの活造り」や新鮮なムツゴロウは、ぜひ佐賀に遊びに行って食べてほしいですね。

——ムツゴロウって食べられるんですね!海も山もあり、豊富な食材に恵まれている・・・私も遊びに行きたくなってきました。

はい。佐賀のことを知らない方も、まずは当店で佐賀食材を味わっていただき、「じゃあ、今度遊びに行ってみようかな」と思っていただけたら、これ以上うれしいことはありません。

お店の方に聞きました!

店長 小川 翼さん

小川さんが、佐賀県三瀬村ふもと赤鶏八重洲店に来たきっかけは?

こちらで働き始めたのは2014年8月です。高校卒業後から長く割烹の世界にいましたが、焼き鳥屋を営んでいた父の影響で、オープンキッチンでお客様と接するお店に憧れがあったんです。当店に食べに来たときに、そのおいしさに驚いたのと、働いているスタッフの明るく朗らかな人間性に惹かれ、ここで働きたいと強く思いました。入社後、アルバイト、社員、店長代理を経て、2017年から八重洲店の店長を務めさせていただいています。ここでお食事をしたお客様には、笑顔になってもらいたい。「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」のあいさつ一つで、お客様の心をつかめるように、明るく元気な接客を徹底しています。

佐賀県三瀬村ふもと赤鶏 八重洲店

http://www.funfunction.co.jp/shopinfo/yaesu/

東京都中央区八重洲1-3-17

営業時間[月~金]

11:30~14:00(L.O.13:30)

17:00~23:30(L.O.23:00)

営業時間[土]

17:00~23:00(L.O.22:30)

定休日:日曜日・祝日

アンテナ飲食店では、珍しい食材や料理との出会いはもちろんのこと、その地域への熱い想いを持った人との出会いがあるのも魅力の一つ。店員さんだけではなく、地元出身のお客様が来ていることもあるので、その地域のいろんなお話を聞くことで、隠れた魅力に気づかせてくれることでしょう。
アンテナ飲食店での出会いにワクワクした気分になれたなら、その土地とあなたの相性はバッチリです!
次は実際にその土地を体験しに行ってみましょう。
きっと、さらなるワクワクがあなたを待っています♪

あなたの感想は?

  • 現地に行かなくても、手軽にその土地の食材が食べられるなんて最高! お店の雰囲気も良いし、地域ならではの食事の写真をSNSでシェアしたい♪ 今度の週末に友達を誘って行ってみよう!
    A子 25歳独身 OL 食べ歩き旅行が趣味

    旅行で地方に触れるうちに、少しずつ地方の魅力に惹かれ始めている。

  • お店によってテーマがいろいろあるのが興味深いね。普段と違う雰囲気が刺激になりそう。お店の人やお客さんと交流して、地域のディープな話を聞いてみたいな。新しい発見があるかも。
    B太 36歳独身 クリエイター 独立を考えている

    都会とは違う環境で独立し、創作活動をすることに憧れている。

  • カフェなら昼間でも家族で気軽に行けそうでイイ! 子供たちに田舎のおいしい食材を食べてもらいたいな。都内のアンテナショップや通販で地域の食材を買って、家で作ってみるのもアリかな。
    C子 42歳 専業主婦 3歳と5歳の子育て中

    実家での田舎体験をきっかけに、就学後の子育て環境が気になりはじめたママ。

  • 食事をきっかけに地域のことを知れるのはおもしろいね。夫婦で好みの味なんかを探すのも楽しいかもしれない。こういった地域ならではのものと関わる仕事もなかなか魅力的だね。
    D太 54歳 会社員

    子どもが独り立ちして、夫婦でのセカンドキャリアを考え始めている。

あなたの移住へのモチベーションは…?

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