インタビュー隊員インタビュー

雄大な岩木山を背景にご機嫌な笠原さん

津軽地方の霊峰「岩木山」を背景に感謝のパネルを手にする笠原さん

Vol.103 青森県藤崎町【現役隊員】    -   笠原 綾子さん 空と大地と岩木山、そして青森の人たちに感謝の日々

Q1. 地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

一言で言うと、「地域おこし協力隊」に知り合いがいたということですね。2019年に藤崎町地域おこし協力隊に着任した井上一幸さんは、東京にある心理学校のクラスメイトです。井上さんが投稿した「地域おこし協力隊の募集記事」を見て、初めてその存在を知った私は、東京秋葉原で行われた移住セミナーに参加してみました。そのセミナーで、青森県で活動する協力隊の方々とお話する機会があり、皆さんが移住先で様々な活動をして夢を叶えている姿がとても素敵で、自分も挑戦してみたいと思ったのがきっかけです。また、青森県出身の友人が多かったこともあり、ご縁を感じています。

藤崎町役場で行われた委嘱式の新聞記事(つがる新報の掲載許可済み)

津軽新報掲載日:令和2年6月9日(火)(津軽新報の掲載許可済み)

Q2. 日々の活動内容や嬉しかったこと、大変だったことを教えてください。

藤崎町のPR活動を主体に津軽地方や青森県全般に関する情報も広く発信しています。青森県全体の関係人口の増加に少しでも貢献できれば嬉しいですね。着任してすぐYoutubeチャンネルを立ち上げ、藤崎町の風景や人気のパン屋などを紹介しました。中でも町の色々な方に津軽弁を教えて貰う「教えて!津軽弁」のコーナーは大好評で面白がって頂いています。その他の活動としては、2020年りんごふじ生誕80周年記念に作られた楽曲「俺はふじりんご」のキャラクターのデザイン制作も行いました。最近ではその楽曲に振り付けを依頼し「俺はふじりんごダンス企画」を立案。青森県内外問わず、視聴者ご自身がダンスを踊りSNSなどに投稿して下さったら、オリジナルのキーホルダーをプレゼントする企画も開催中です。東京・関東近辺の方が踊ってくれることが多くとても嬉しいです。コロナが落ち着いたら、保育園を訪問して子供たちと踊りたいと思っています。

「俺はふじりんご」のデザインキャラクター 

Q3. その町の魅力について教えてください。

藤崎町に住んでいる人にとっては当たり前のことかもしれませんが、壮大な岩木山や津軽平野が広がる景色の素晴らしさには日々感動しています。自宅から岩木山が大きく見えることもあり、ほぼ毎日写真を撮っているのですが、毎日違った見え方をしているので飽きることがありません。今まで住んでいた東京の日常で、このような景色は見られませんでした。撮った写真をSNSやブログにアップすると、東京に住んでいる友人たちが「元気が出る素晴らしい景色だね」「実際にみてみたいな」と感動のコメントをたくさんくれるんです。写真をアップするだけでも、誰かを癒やすことができているのだなと感じました。そんな景色が有るのはとても贅沢で、藤崎町の素晴らしさの一つだと思います。また、東京からきた私をあたたかく受入れてくれる町の人に感動感謝。季節の果物や野菜などを頂き、ありがたい気持ちでいっぱいです。

初夏の稲穂が実る田園と岩木山の風景

自宅から見える田園と岩木山(笠原さん撮影)

冬の朝、雪かき準備万端の笠原さん

冬の朝、雪かきの準備万端な笠原さん

PROFILE /  青森県藤崎町 【現役隊員】 笠原 綾子 さん(2021年12月掲載)

プロフィール
年齢
54歳
着任年月
2020年6月
出身地
東京都葛飾区
前職
グラフィックデザイナー
隊員になってよかったことは?
東京都民だった頃は、区長にお会いすることなど考えられませんでした。藤崎町の地域おこし協力隊就任式で、町長より「委嘱状」を手渡され、激励の言葉をかけて頂いてとても感激しました。その他にも、町の著名な方々とお話をする機会が持てたのは、ある意味協力隊になった特典かなと思っています。