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田舎暮らし特集

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  • 静岡県熱海市「guest house MARUYA」(1)熱海でゲストハウスを作ろうと思ったきっかけ

熱海銀座通りにある「guest house MARUYA」。県内外から訪れたお客様と、地元の人をつなぐ場所として、2015年に誕生しました。「泊まると熱海がくせになる」をコンセプトに、ラウンジや併設レストランでの語らい、街歩きを通じた熱海の魅力発信を続けています。熱海でゲストハウスを作ろうと思ったきっかけについて、スタッフの渡辺さんに話を伺いました。

訪れたお客様にとって、熱海が“もう一つの日常”になってくれたらいい――。

訪れたお客様にとって、熱海が“もう一つの日常”になってくれたらいい。そんな思いで、「guest house MARUYA」は2015年に誕生しました。合計30人が泊まれるゲストハウスには、自由に料理ができるキッチンスペース、ゲスト同士が交流できるラウンジスペース、シャワールームがあり、20~30代の方を中心にリピーターも多く訪れています。
私たちが提案するのは、都会と熱海の2拠点居住スタイルです。都会に住んでたまに観光で地方を訪れるのでもなく、思い切って移住するのでもない。月に数回通いたい街、会いに行きたい人ができたら、都会の暮らしはもっと豊かに充実するのではないか。その拠点として、当ゲストハウスがあればいいなと考えています。

部屋の種類はシングルルーム、ツインルーム、トリプルルームの3種類がある。

「guest house MARUYA」を運営しているのは、熱海のまちなかの再生を手がける街づくり会社・株式会社machimoriです。熱海市出身の代表が、地元の廃れゆく様子に「このままでは街の活気がなくなってしまう」と危機感を抱き、2011年に会社を設立しました。事業内容は、熱海の活性化。熱海の遊休化した物件を持つ不動産オーナーと、街で何かを始めようと考えている起業家や住み手をつなぐことで、暮らしやすく、訪れたくなるような場所を作ることを目指しています。
「guest house MARUYA」も、空き家や空き店舗を再生することでエリア全体を元気にする“リノベーションプロジェクト”の一環で誕生しました。10年間空き店舗となっていた銀座通りの「丸屋ビル」をリノベーションして、今の形となっています。

シングルルームの様子。

「guest house MARUYA」ができる10年ほど前、銀座通り(熱海銀座商店街)はシャッター通りでした。観光客が減っていく中、地域には諦めムードが広がっていて、地元の方が「熱海には何もないから、寂れていくのは仕方がないね」と口にしてしまうほど。そこで、machimoriは、まずは熱海市民の熱海への意識を高めることが大切だと動き始めました。最初は、街の魅力をみんなで再発見する街歩きイベントなどを開催。「歩いてみると、けっこういいところがあるね」と、自分たちの地域を見直す視点ができてくると、人も集まるようになってきます。だんだんと、みんなで語らう拠点がほしいという声があがるように。そこでできたのが、古い店舗をリノベーションした「CAFE RoCA(現在:シェア店舗RoCA)」でした。「CAFE RoCAに行けば誰かいるよね」という場所ができたことで、地元の方や観光客など人と人のつながりが生まれるようになっていき、自然と「今度は泊まって語らう場所がほしい」という要望が出てきたのです。
こうして、「CAFE RoCA」のほぼ真向かいにあった空き店舗を改装して生まれたのが、「guest house MARUYA」でした。

次回は、ゲストハウスで生まれる出会いや交流についてご紹介します。

もう一つの日常を作るシリーズ

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