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田舎暮らし特集

旅とは、仕事を休み、お金と時間を“消費”して行くもの。そんな既成概念を崩し“旅を仕事に”するために生まれた、すごい旅人求人サイト「SAGOJO(サゴジョー)」。全国・世界を巡りながらコンテンツ制作の「シゴト」をすることで、企業から「リターン」を受け取ることができます。
このサービスを作ろうと考えたきっかけは何だったのか。株式会社SAGOJO代表取締役・創業者の新拓也さんに話を伺いました。

新拓也(しん・たくや)
立教大学経営学部卒。学生時代に半年間バックパッカーを経験し、アジアを中心に世界を旅する。旅メディア『Travelers Box』を設立し、7人の運営チームを編成。5年以上の運営から旅行業界での繋がりを広げる。株式会社LIG在籍時は編集者としてコンテンツ制作に従事。コンテンツ制作の現場を学ぶ。

株式会社SAGOJO代表取締役・創業者の新拓也さん。

旅はお金や時間の浪費ではなく“仕事”にできる!
サービスを通じて旅と旅人の「社会的価値」を上げたかった

学生時代から、バックパックを背負って世界を旅していたという新さん。大学卒業後、素材系企業 に入社するも、旅を続けたくてほどなく退社。旅に魅了され、もっと旅する人を増やしたいと、旅メディア『Travelers Box』を設立し5年以上運営に携わってきました。
好きな旅を自身の仕事にはつなげたものの、「旅をレジャーとして伝えるだけでは、もともと旅好きな人にしかアプローチできない」と考えるように。旅に興味がない人にも面白さを知ってほしいと考えたのが、旅自体を仕事にするサービスでした。

「旅×仕事・お金というキーワードにたどり着いたのは、社会の目へのささやかな抵抗もあったんです。僕が仕事をやめて旅をしていると、『働くことから逃げて遊んでいる』『社会からドロップアウトした』という目で、あるいはそう示唆する言葉で批判する人も少なくありませんでした。旅をしない人からすれば、旅はお金や時間の浪費でしかない。そう実感し、旅好き以外の人の言葉で旅の価値を伝えられたら、もっと理解を深められるのでは…と考えるようになりました。旅を通じてお金を稼ぎ、自分の市場価値を高めることにつなげられれば、旅の社会的価値は上がるはず。旅はかっこいいというイメージを作り、旅好きを応援できるカルチャーを少しずつ広げていきたいと思いました」

SAGOJOの”シゴト”で海外取材をした時の様子。

こうして、全国・世界を飛び回っている旅人たちと、各国や地域の魅力を発信したい自治体とをマッチングさせるプラットフォーム「SAGOJO」が誕生します。2016年からサービスがスタートし、現在は、ライターやフォトグラファーなど16,000名以上のスキルのある旅人がSAGOJOを通じて、旅を仕事にしています。
クライアント先は地方自治体のほか、観光協会や広告代理店などさまざま。第三者目線でコンテンツを制作することで、地元では気づくことのできない隠れた魅力を発掘できるといいます。
「旅メディア『Travelers Box』を運営していたときから、旅好きには個性的な人が多いなと感じていました。アンテナの感度が高く『こんな面白い場所があった』と見つけてくる力に長けている。その感性が注目され、まったく別の業界人から『このライターを、こういう仕事で起用したい』とオファーされることも少なくありませんでした。旅の経験が豊富な人には、その人しか持ちえないスキルがある。そう確信していたのも、SAGOJOを立ち上げた背景にありましたね」

では、実際にSAGOJOで仕事をしているのはどんな人なのか。次回の記事では、ライター、編集者、フォトグラファーとして活躍する旅人たちの対談をお届けします。

【ロケ撮影協力:株式会社ポニーキャニオン】

旅をしながら“シゴト”するシリーズ

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