Interview隊員インタビュー

特集Vol.15 山梨県都留市 地域の魅力を開花させるそれぞれの活動

河野格さん 都市部の生い立ちから自然豊かな環境へ。広い視野をもって足もとから活動する。

Q.山梨県都留市の地域おこし協力隊に参加しようと思った経緯を教えてください。

都留環境フォーラムの仲間たち。農業が基本だ。

都留環境フォーラムの仲間たち。農業が基本だ。

都留市の協力隊支援機関でもあり、今僕がブログを担当しているNPO法人都留環境フォーラムの方に募集を教えていただきました。現在24歳ですが都留文科大学在学中から都留で地域活動をし、卒業後は富士山ガイドや仲間と自然体験活動の提供などをしていたんです。埼玉県ふじみ野市の都市近郊住宅街で育ち、豊かな自然環境に心ひかれてここに来ました。当初は国際協力活動にも興味があり、バングラデシュで学校教育支援活動をしてきました。海外での地域活動を経て、まずは自分の足もとの地域や文化に関わることが大事だと思い応募いたしました。

Q.協力隊員としての活動をして感じていることを教えて下さい。

行政、市民、学生、企業がつながる場をつくる。

行政、市民、学生、企業がつながる場をつくる。

都留市では、環境をテーマに地域産業の振興を目指す「エコロジカル・バランスタウン(エコバラタウン)」の実現に取り組んでいますが、市民の方々にとっては山々ときれいな水のある町で暮らすことは日常です。地域の魅力も環境への取り組みの価値もリアリティをもって感じづらいところがあります。それをお伝えし、また行政や企業、市内NPOとも連携しながら都留市の環境力を高めていきたいです。
さらに、まちづくりの拠点である市民活動支援センターに関わることで、地域で活動している様々な方とつながることができ、地域社会で暮らしている実感を沸かせてくれます。

Q.具体的にはどのような活動をされているのか教えてください。

21世紀は企業と市民と行政がいかに連携できるか

21世紀は企業と市民と行政がいかに連携できるか

地域行事や田畑のお手伝い、市内NPOの運営補助などをしながら、行政や市民、企業などをつなぐ「価値観の交流」の場として毎月第3土曜日に「エコカフェ」を開催しています。企業には自分で出向いて参加を依頼。地域に根づく活動をしながら、視野を広く持てるよう色々な情報を得るように努めています。
また、人口3万人のうち約1割を占める大学生が卒業後に市外に就職することもあり、僕自身がここで活動することで、大学生が地域に根付くという、「生き方の選択肢」の一つになれたらと思っています。

Q.地域おこし協力隊への参加を検討している方へのアドバイスをお願いします。

仲間がいるから感動を共有できる。

仲間がいるから感動を共有できる。

ぜひやってみて下さい(笑)! 僕は地域のみなさんにお世話になりながら、自分の気持ちともあった地域おこし活動を、恵まれた環境でさせていただいていると感じています。協力隊員になったら、まず最初は何より地域の皆さんに自分を知っていただき、つながりを築いてから自分の活動を模索していくと良いのではないでしょうか。

1 2

記事の続きを読む