Interview隊員インタビュー

Vol.67 青森県弘前市  - 米山 竜一さん「地域の新たな魅力を写真の力で発掘する」

Q1.地域おこし協力隊に応募したきっかけを教えてください。

私は旅行好きで、主要な街道は列車を使いながら全て歩いています。
2011年夏は北海道へ向かっていました。その時の列車内でご一緒した方が弘前の方で、津軽の夏祭りなどご紹介いただきました。お別れした後、その時のお話が不思議に忘れられず、北海道からの帰宅後すぐに津軽の夏祭りに出向き巡りました。

その時に目にした夏祭りの熱気や津軽の景色、人の温かさなどに魅せられるまで時間はかからず、特に弘前は多い時で毎週通うほどになりました。弘前へ通ううち、ぜひ弘前へ住みたい!と移住を考え始めたこと、また多くの方々からお世話になったことから、単に移住するのではなく自分なりに弘前のためになることをしたいと考えていたところ、弘前市が地域おこし協力隊の募集をしていることを知り応募を決めました。

相馬地区は地元有志により弘前ねぷたにも参加しています。出来上がったねぷたは地区内に披露されてから市街地へ出陣です。

相馬地区は地元有志により弘前ねぷたにも参加しています。出来上がったねぷたは地区内に披露されてから市街地へ出陣です。

Q2.日々の活動内容や活動を通じて感じていることを教えてください

私は写真撮影が趣味で、活動にすぐ活かしてきました。
着任直後から仲間の下田隊員と共同で相馬地区のPRに取り組み、まず地区のオリジナルWebサイトをオープン。
次に「東京から移住してきたよそものの女の子」目線のフォトストーリー「相馬365」をFacebook に開設。どちらも掲載写真を中心に担当していますが、相馬の魅力が直に伝わる写真を日頃から考え挑戦しています。

また、JA相馬村、弘前市役所、弘前大学と連携した地域の強力なサポート体制があり、総務省のモデル事業にも採択されました。その一環で、隊員が活動を提案し協議・具現化する「活動創出ミーティング」を随時開催、この2月には「青森×長野りんご県コラボ」ツアーを実施します。ミーティングには地元学生の参加も徐々に増え、何より住民の方から「一緒に関われて嬉しい」という声もいただいて手応えを感じています。

よそもの目線での相馬地区の魅力発信が目的の「相馬365」。相馬地区の方からも魅力の再認識の場になっているようです。

よそもの目線での相馬地区の魅力発信が目的の「相馬365」。相馬地区の方からも魅力の再認識の場になっているようです。

ある一日の活動
7:00 [起床] → 8:30 [登庁・日々の活動をSNSに投稿] → 10:00 [相馬365の写真撮影] → 12:00 [昼食] → 13:00 [相馬地区の景色等の写真撮影]  → 16:00 [帰庁・活動創出ミーティングの準備] → 18:00 [活動創出ミーティングを開催] → 22:00 [帰宅・写真整理] → 24:00[就寝]

Q3.実際に暮らしてみた感想を教えてください。

弘前市でも相馬地区は地域おこし協力隊に応募するまでは知らなかった地区であり、不安がなかったと言えばウソになりますが、地区の会合やイベント等にも温かく迎え入れていただき「相馬地区は移住者にも優しいんだ」とすぐに思えました。それどころか、普段からお世話になりっぱなしで感謝でいっぱいです。
相馬地区はりんご産業が中心の農村地帯ですが、美しい景観のほか弘前ねぷたやお山参詣、沢田ろうそくまつりなどの伝統行事も盛んなところで、写真趣味の立場としても撮り続けていきたい、伝えていきたい、残していきたい地区と感じています。

そしてやはり「雪」。2015年の冬はかなり少ないのですが、それでも降る時はあっという間に数十センチほど(笑)。起床後まずは積雪状況を確認し、雪かきの必要があるか判断することが習慣になりました。

相馬地区の自慢の一つ、満天の星空。相馬地区は市街地からクルマで20分ほどというアクセスの良さも魅力です。

相馬地区の自慢の一つ、満天の星空。相馬地区は市街地からクルマで20分ほどというアクセスの良さも魅力です。

Q4.今後の目標を教えてください。

相馬地区のさらなるPR活動のほか、ニーズを発見し解決策を一緒に考え実行していきたいです。相馬地区は人々のつながりが強く、正直、協力隊は必要?と思うことがしばしばですが、活動を進めるにつれ少子高齢化や人口流出の影響を実感しています。
たとえば話題の「終活」も相馬地区でも実は深刻で、人生の最後を飾るとっておきの写真がなかなかない。
そんなとき自分が魂を打ち込んでいる写真も活かせるのではと考えはじめました。活動創出ミーティングだけでなく、いわゆる声の大きくない方、おばあちゃんたちやお母さんたち、若い女性たちなどから、相馬地区でこんな風に暮らしたい!という声を引き出す仕掛けを作りたいですね。

その声をもとに活動創出ミーティングでブラッシュアップし一つ一つ具体化!というサイクルを回していければと思います。

活動創出ミーティング。机上での話し合いに加え、テーブルを囲んでの開催とすることで自由に話せる場づくりに努めています。

活動創出ミーティング。机上での話し合いに加え、テーブルを囲んでの開催とすることで自由に話せる場づくりに努めています。

Q5.地域おこし協力隊への参加を考えている方にアドバイスをください。

移住の選択肢としての地域おこし協力隊は「大いにアリ」だと思います。
移住するまでは、どんなに通っていてもお客さんですから、実際に住まないと分からないことは非常に多いです。そして、地域おこし協力隊として移住すると、(自治体にもよりますが)地域住民への「よそものが来ることへの理解」がある程度できた形で移住できることになります。人の結びつきが強い地域に飛び込むには大きなメリットです。
また、活動を進めるにつれ地域に深く入ることになりますから、結果的には地域をより深く理解できることになります。

任期を終えた時、定住するかどうかを決断することになると思いますが、憧れの地域にどっぷり浸かってなら納得でしょうし、何より地域の人とどんどん繋がれるチャンスに恵まれるのは、地域おこし協力隊ならではと思いますよ。

冬場のりんご剪定会。剪定はりんごの生育促進が目的ですが、その年のりんごの出来を決めてしまうため知識・経験が求められます。

冬場のりんご剪定会。剪定はりんごの生育促進が目的ですが、その年のりんごの出来を決めてしまうため知識・経験が求められます。

PROFILE / 米山 竜一さん

米山 竜一さん
年齢
31歳
着任年月
2015年7月
出身地
栃木県
前職
PCソフトの
プログラマー
隊員になって良かった事は?
念願だった弘前への移住が叶ったこと。地域の方は弘前や相馬地区へ住まうことを喜んでくれ、地域の良さを実感すると共に、日々の隊員活動の大きな励みになっています。

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