Interview隊員インタビュー
移住先の勝浦町は、人口6000人弱の中山間地。
町内を横断する勝浦川がシンボルとなっている。
40歳までに3大都市圏から離れ、山がそばにある場所で生活したいと考え、ここ数年は田舎暮らし関係の雑誌を読んだり、シンポジウムに出席したりし、さまざまな地域の情報収集をしていました。そのとき読んでいた雑誌に、地域おこし協力隊のことが紹介されていたので興味をもって調べはじめたのが、そもそものきっかけです。もともとは大阪出身、東京の職場ではビューティー分野の広告クリエイティブに関わっていました。仕事自体に不満があったわけではありませんが、地域で生活する準備をしはじめたいという想いのほうが強くありました。
活動拠点となる道の駅「ひなの里かつうら」情報館。
地域と旅行者の接点としてしっかり機能させたい。
旅が好きで今まで色々なところに出かけてきました。僕が活動することになった徳島県の勝浦町にはかつて、オートバイのツーリングやお遍路さんなどで訪れ、見知っていたので親しみがありました。また、活動内容が道の駅の運営ということで、旅先で道の駅に必ず立ち寄る自身の趣味と合致する活動内容だと思いました。応募に際しては、担当の方と頻繁にメールや電話をし、募集理由の再確認や新規施設での広報活動の必要性、そこで自分が貢献できることなどを事前に共有していました。いざ移住しても、そこで食い違いがあるとお互いに不利益を被ることになるので、そのあたりは慎重になったと思います。
竹とうろうについては苦労もあったが、様々な出会いに多くの感動もあった。
ここでの活動は、自己裁量の部分が大きいです。それがいい点としては、0から自分たちで何かを作り上げることができる、そのダイナミズムを当事者として体感できることだと思います。先日、道の駅で東日本大震災の復興支援のイベントを企画しました。その中で、震災発生日にちなんだ311本のメッセージ付き竹灯ろうを点灯するイベントブースを設けていました。町内の学校の子どもたちを中心に、お客さまからもメッセージを書いていただいたのですが、こうした試みは、僕一人の想いが先走りすぎていないかと不安もありました。しかし、被災地から遠く離れたこの地域でも、心のこもったメッセージがたくさんいただけ、本当に胸が熱くなりましたね。
道の駅で販売するオリジナル商品。地域産物を利用し、企画、開発そして販売までの一貫した流れを作るのも協力隊の仕事。
応募先を決めて就任をめざすということでは、いわゆる就職活動と変わらないと思います。応募の際は、自分が「その場所でなければできないこと」やしたいことを、しっかりイメージして、相手にアピールすることも必要ではないでしょうか。それが「自分にしかできないこと」に繋がると思います。もちろん、地域住民の方が何を期待して下さっているのかを汲みとることも大切です。僕らがしたいことと、住民が望まれていることとの親和性がとれないと実現には至らないことも多いので、そのマッチングを考えてみるのもいいと思います!
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関連リンク
徳島県情報(JOIN内)http://www.iju-join.jp/prefectures/tokushima/
徳島県勝浦町http://www.town.katsuura.lg.jp/
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