Interview隊員インタビュー

特集Vol.19 岡山県美作市 チームとしてそれぞれ力を発揮する活動 体も頭も使って地域の「なりわいづくり」

井筒 耕平さん(その2) 高校の部活動以来の体力使いでたくましく。自分もモデルケースになって生業づくりを。

Q.実際の活動の様子や感じていることを教えていただけますか。

棚田での田植え

棚田での田植え

4月に就任。色々な企画にやりがいを感じる毎日ですが、実際の活動は、現場での作業が中心です。10年ぶりぐらいに水を入れる棚田に田植えをするためには、補修や丁寧な代かきから始めなければなりませんでした。田植えが終わると、また違う作業にかわっていきます。耕作放棄地では、3メートルもの茂みを刈り、野焼きもするのです。

こんなに体力を使うのは、高校の野球部時代から18年ぶりですが、ほかの隊員からも刺激を受けながら、からだが鍛えられていくのを楽しんでいます。また、妻がイベントチラシのデザインなどもして手伝ってくれており、実は、子どもも生まれます。地域の方々もいてくださる、この環境なら、子育ても安心だと感じています。

Q.活動への想いや、地域おこし協力隊への参加を検討している方へのアドバイスをお願いします。

野焼きの様子

野焼きの様子

1日美容室での地元の方々とのふれあい

1日美容室での地元の方々とのふれあい

ここには、ひとりで会社勤めをしながら、畑もして木も切るというようなたくましいライフスタイルがあります。僕たちも、棚田再生のほか、地域のおじちゃんの副業のため、小規模林業にも着手し、シンポジウムも企画。「なりわいづくり」のしくみを作っています。農業や林業は、起業などして貢献する余地があるフィールドです。

たとえば、移住者に土の人と風の人がいるとしたら、土にも触れる人になり、頭も身体もちゃんと使って強くなって、土地に根づいて職を見出すモデルケースになっていくことも大事です。都市部から来たからできること、求められることがあります。今はやりたいことがなくても、目の前のおばちゃんのために何かしたいと思うかもしれないのでぜひ!

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