Interview隊員インタビュー

特集Vol.26 大分県竹田市 気負わずに竹田にそよぐ新しい風になる コミュニケーション下手の実直な活動

森 緑さん(その2)自分らしく出来ることを探して、この先を見据えた活動を。

実際の活動の様子や感じていることなどを教えていただけますか。

2011年ふるさと回帰フェア「竹田ブース」

2011年ふるさと回帰フェア「竹田ブース」

現在、ブログでの情報発信や移住希望者のための相談会への参加、行政向けのパンフレット制作などもしています。

協力隊員としての活動が終わってからも定住できるように、何を生活の糧にしていくかを常に考えています。またボランティアで制作している夫と二人で始めたフリーマガジン「竹田で遊ぼ」は、ようやく起動に乗ってきました。休日もイベントに出かけたり、写真を撮りに行ったり…。仕事とプライベートが一緒になっていますが、楽しいです。

地域おこし協力隊への参加を検討している方へのアドバイスを教えていただけますか。

人間らしい生活を送りたいから田舎暮らしをしたかった。自然の偉大さを知って増々、ここが好きになった。

人間らしい生活を送りたいから田舎暮らしをしたかった。
自然の偉大さを知って増々、ここが好きになった。

ボランティアで制作しているフリーマガジン「竹田で遊ぼ」。竹田のすばらしさを、都会の人にもっと知ってほしい。

ボランティアで制作しているフリーマガジン「竹田で遊ぼ」。
竹田のすばらしさを、都会の人にもっと知ってほしい。

人とコミュニケーションを取るのが苦手。それが自他共に認める私の性格でした。協力隊員には不適合たること間違いなし!な、性格ですよね。

それがなぜこうして隊員になったのか? じつは埼玉にいた頃「円形脱毛症になるのでは?」という程、一生懸命にやった自治会の役員の経験が、応募の背中を押してくれました。やれば出来たし、人の役に立てたことが嬉しかったんです。ここでも、知らない土地で分からないことだらけでしたが、ひたすら誠実に向き合って認めてもらえたって感じています。

ただ、くれぐれも着任してからの"がんばり過ぎ"には注意してください。まじめな人ほど「早く成果を出さなきゃ」と焦って、自分を追い詰めがちですよね。私自身もプレッシャーに押しつぶされそうになりました。支えてくれる家族が私はいましたが、1人だと本当に辛いはずですから。

竹田は城下町でもあります。「長い間受け継がれてきた古い習慣と気質をもった地域。それをあなた1人であっという間に蘇らせられるわけがないよ」と言われました。楽になりましたね。

地域に新しい風を通す―。今はそんな思いです。焦らず自分らしく、新風を吹きこんでいきたいです。

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