Interview隊員インタビュー

特集Vol.30 北海道 白糠町 心が“パッ”と晴れる景色と温かい挨拶 「出来ないことはない」を信念に“超”楽観的に何でも挑戦

根津真枝さん(その2)全国に、世界に誇れる“何もない”町を全力でアピール

実際の活動の様子や感じていることなどを教えていただけますか。

厳島神社例大祭_海中神輿 神輿徒御の最後に御神体を海で清める儀式です。

厳島神社例大祭_海中神輿
神輿徒御の最後に御神体を海で清める儀式です。

昨年の5月に着任してから「外部からの視点で町の魅力を発信すること」が主要な仕事の一つです。白糠町を観光地としてアピールしようとすると、何でもあるのに何にもない。つまり大自然があるのに、温泉がなく宿泊施設も少ない。ただそのために、観光地っぽくなく自然も手付かずで、逆手に取れば"魅力"でもあります。隣接する釧路に泊まってでもいいので、白糠に来てもらい「何もない素晴らしさ」を体感してもらいたいですね。

あと全国に、いや世界に発信してもいいような、大迫力のお祭りなどが、内々で盛り上がって終わっているのが、もったいなくて! 昨年も7月に開催された白糠厳島神社例大祭。勇ましく盛り上がるお祭りですが、ポスターなどが全然出来上がらない。焦っていたら「みんな(日程など)知っているから大丈夫」って。納得なんですが、外部から訪れたいと思う人のためにも、早く告知したいんです(笑)。今年は急いでもらっています。

ほかにも最近ならオリジナルアイスクリームの宣伝や、縁結びスポットの恋問(こいとい)の道の駅のことなど。いろいろネットで情報発信しています。

地域おこし協力隊への参加を検討している方へのアドバイスを教えていただけますか。

ふるさと未来塾_山菜料理体験 年に5回、小中学生を対象に白糠について学んでもらう体験学習に参加して一緒に学んでいます。

ふるさと未来塾_山菜料理体験
年に5回、小中学生を対象に白糠について学んでもらう体験学習に参加して一緒に学んでいます。

アルゼンチンタンゴ教室 基本の歩き方、ステップが健康にもよいのでこれからも継続していきたいです。

アルゼンチンタンゴ教室
基本の歩き方、ステップが健康にもよいのでこれからも継続していきたいです。

歯科衛生士や洋服の販売員、テレビ局での仕事など様々な経験してきました。アルゼンチンタンゴを極めるために、アルゼンチンに住んだこともあります。振り返ってみると、無駄だったことは何もなかったと思います。たとえば白糠をタンゴの町にするのが野望(笑)。タンゴのサークルで講師をしていて、来年の3月には発表会も行います。これも今までの経験があったから出来たことです。

また協力隊になるということは、ただ田舎で暮らすだけじゃない、自分の新たな可能性を見出すチャンスだと思いました。たとえば人前で話すことがなかった仕事の人も、そんな機会に恵まれたりします。人生のたな卸しが出来るんですね。

そしてもうひとつ。お酒が飲める人は、向いているかも。私の場合は「お酒好き」というだけで、いろいろな食の会に呼んでいただいて……。活動の効率ですか? 5割増しです(笑)

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