Interview隊員インタビュー
暖かいイメージがある三重県南部。
しかし、外園さんが活動している地域は山間部で標高が250mほどあるため雪がふる事があり、冬はとても寒いそうです。
東京都の世田谷区で生まれ育った僕ですが、大学のときに参加した九州でのワークキャンプのボランティアが、今の活動のきっかけになっています。そこでは地域を明るくする活動として、祭りに参加したり、農作業を手伝ったり……。多くの人と交流して、刺激を受けました。
卒業後に就職したのは、食品メーカー。営業職として働き、深夜も休日も携帯に仕事の連絡が入る日々が続きました。5年目に「一通りやったな」と思えたとき、自分が本当に"やりたい事"を考えました。それで「何が楽しかったか?」といえば、やはり九州で経験した町おこしの活動だったんです。
その頃、父に言われた言葉も心に響きましたね。仕事に翻弄されていた時より、ボランティアに参加していた僕が「輝いていた」と。僕のメーカーでの苦労なども理解してくれていた父のひと言は、脱サラして協力隊になるのを後押ししくれました。
偶然見つけた熊野市での募集は、活動内容もこれまでのキャリアを活かせそうなもの。奇跡的にそれは嫁さんの実家もあり縁のある三重県でした。それで夫婦でやってきました。
昨年、大きな被害を出した台風12号が熊野市内に残した被害の画像。
これは陸橋に樹木が押し寄せているときの様子です。
東京での生活との違いは、180度どころじゃなくて、一周してさらに回転したって程に一変した気がします。
ちょっと週刊誌でも買おうと思っても、店まで車で40分かかる。それでも最初は買いに行っていたのですが、3ヶ月ぐらい経ったら諦められるようになるんです。たとえばコンビニも無ければ必要とは思わなくなるんですね。今では不便はあっても、快適な生活だと感じるようになりました。
ただ観光地という視点からは、世界遺産のある有名な地域でありながら、想像以上に"何もない"のに驚きました。山に海水浴場、河に古道と、もしも東京近郊にでもあれば、大人気になるような素晴らしいスポット。なんとかしたいと思いました。
また若者がいないこの町で、20代の夫婦は子どもというより、孫のように世話をやいてもらっています。郵便局で働く4歳年下の嫁さんは、僕よりも有名人。よくお菓子やジュースをもらってきます。小学生の子どもみたいですよね(笑)。
次は、実際の活動や今後の展望、これから地域おこし協力隊になる方々へのアドバイスなどです。
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