Interview隊員インタビュー

特集Vol.34 高知県長岡郡本山町 隊員総勢9人本山町の現在とこれから 定住を目前とした9人の地域おこし協力隊がいる町でのさまざまな活動

本山町政策企画課 川村哲さん(その1)林業、農業、飲食業…。連携しつつ、各々が活動中

本山町での地域おこし協力隊員の活動を教えてください。

メンバーの女性2名は「林業女子」と呼ばれ、山でも大活躍しています。

メンバーの女性2名は「林業女子」と呼ばれ、山でも大活躍しています。

本山町には現在、9人の協力隊員がいて、その中の2人は女性です。年齢は20~30代が中心ですが、50代の隊員も2名いらっしゃいます。
ほとんどの方が現在、2年半の活動を経て3月末に任期が終了となります。その後は、本山町に定住する予定ということもあり、将来を見据えた活動をされています。

そうした皆さんのそれぞれの本山町での活動を、簡単に紹介しますと、林業の修行をされているのが、今井さんと時久さん。そのお二人は「たんころクラブ」という活動もされていて、これは、薪を割って要望のある各家に薪を運ぶというボランティアです。このクラブに関しては、他にも隊員の野尻さんが参加しています。
土佐赤牛研究会に所属されているのが中井さん。肉巻おにぎりなどの販売、またマコモタケ栽培などにも取り組まれていて、そのマコモタケは中華料理店に納品されています。
飲食店の開業準備中なのが木下さん。自家製焙煎の珈琲がメインのお店です。ピザ焼き体験のイベントなどで、町内外の要望に応えることもあります。
酒井さんは、焼酎作りの事務手続き支援のほか、学校支援地域本部での活動にも関わっています。
農家に入って、農業の修行中なのは小松さんです。主に米作りですが、ハウス園芸もされています。
野尻さんは、どぶろく作りをする農家の支援をしながら、自ら自然農法による農作物の栽培もされています。また1年遅れて着任された遠藤さんは、ハウス園芸の研修中です。

隊員同志の連携はどのように行っているのでしょうか?

林業研修では間伐・搬出・作業道の開設までこなします。

林業研修では間伐・搬出・作業道の開設までこなします。

町内とはいえ、隊員たちが住む場所はバラバラです。そのためイベントや役所以外で確実に顔を合わせる機会は、2週間に1度のミーティング。これには私も参加して情報を共有しています。

こうして集まって相談したりしながら、新しい活動やイベントが立ち上がることもあります。「たんころクラブ」などの活動も、すべて協力隊の皆さんが相談して、自発的に発足したものです。

先日も「協力隊員と一緒に協力隊ドラマを鑑賞する会」がありました。舞台が高知県で、地域おこし協力隊員が主人公のテレビドラマですから、大勢で観るのは楽しいと思います。

私はイベントには参加できませんでしたが、初回から観ました。役所の職員が、協力隊員にいきなり車のキーをポンと渡すシーンでは「東京から来て、すぐに道は分からないのでは!?」などと、自分の立場と照らし合わせて思わず突っ込んでいました。もちろんドラマなので、面白ければいいのですが。

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